2007年12月31日

歴史の積み重ねの中で今が有ることに感謝!

 今日は消防団員として午後にテントの用意を手伝い、夜から翌日午前3時頃まで尾久八幡神社の深夜警戒(混雑するので場内整理)に出るので、新たな年の訪れは神社で迎えることになります。

 昨日の散歩の際に撮影した諏訪神社で見かけた奉納灯篭。今年も残すところあと半日。
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 日暮里駅前の2つめの再開発ビル、ひぐらしの里中央地区(参考記事)。地上40階地下2階のビルの概観が諏訪神社からよく見えます。
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 諏訪神社境内に有る忠魂碑(説明はこちら)。昭和3年に立てられたもので、日清戦争、日露戦争などの殉職者を顕彰しています。リンク先の説明に有るとおり、各地に建てられていたものが、大東亜戦争終結後、GHQの命令でかなりのものが、撤去させられたそうです。幸い、諏訪神社のものは残っています。

 GHQの撤去命令は正に「ウォー・ギルト・プログラム」そのもの!。一昨年の9月のブログ記事やそのリンク先をお読みいただければと思いますが、日露戦争で先人が命を賭して戦ったからこそ、日本が列強の植民地になることなく独立を保ち、そして現在の繁栄が有るということが、現在の歴史教育では全く教えられていません。そうした「事実」をきちんと見つめ、顕彰していくことが正しい歴史を知るということだと思います。そうした過程を経なければ誇りを持てる日本など絵空事!と思います。
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 そうした先人の労苦を決して忘れず感謝の気持ちを持ち続け、これからも地域で誇れる日本の為に尽力して参ります。

 また、お世話になった全ての皆様に感謝を申し上げ今年最後の記事とさせていただきます。

small_ribon.gif歴史の積み重ねの中で今が有ることに感謝の気持ちを持つべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月30日

防災広場を見学

 今日は天気が良いので娘を連れ西日暮里駅に自転車を止め、諏訪神社から散歩を開始。谷中を抜けていくと今年の7月9日に開設された台東区の「防災広場 初音の森」に到着(場所はこちら)。荒川区の防災広場(19ヶ所)との比較という観点から、シャボン玉遊びをしながら見学。夏の写真が掲載されているブログページを見るとは夏は芝生の緑が美しいようです。
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 ゴルフ練習場跡を活用した敷地はとても広い!普段は子連れの家族の遊び場として活用されています。さらに深井戸が設置されており、非常時にはポンプで地下深くから水を汲み上げ、塩素殺菌した上で、洗い物などに使えるようになっています。荒川区にも防災井戸は有りますが、深井戸が有るのか調べてみたいと思います。深井戸とは岩盤の下の地下水を汲み上げる深い井戸のことで、一般的な井戸(岩盤の上の地下水を汲み上げる)とは違います。関連で見ていたら、井戸についての辞書に荒川区の防災井戸の写真が
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 これが地下水くみ上げポンプです。停電しても、外部の発電機で動きます。
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 汲み上げた地下水は飲めませんが、ここで洗い物などに使えます。
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 電源をつなぐ為の端子のようです。防災用マンホールトイレや防火水槽、ソーラー照明灯ももちろん設置。
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 かまどベンチ。非常時には椅子の部分を取り外してかまどにできます。もちろん荒川区内には汐入公園や各地の防災広場をはじめ設置してあります。
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 「防災広場 初音の森」という名前。公募で寄せられた254通の中の案から決めたそうですが、森というのはもともと隣接地の斜面に残っていた雑木林のことのようです。こうした林は延焼遮断帯としての役割を果たしますので、隣地の林を保全することで広場の安全性を高めることができます。
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 散歩を続け、御徒町に到着。頑張って歩いた娘は抱き上げると速攻で昼寝・・・。電車で西日暮里駅へ戻り、夜は昨日同様消防団の夜警に参加。拍子木や拡声器での広報をしました。

 荒川区では、尾久八幡中学校横の敷地から宮前児童遊園、女子医大病院の横まで細長い帯状の大規模な防災公園を今後整備する予定ですが、その議論の際に「初音の森」で見たことを参考にしようと思います。
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small_ribon.gif防災広場の整備を進めるべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月29日

消防団夜警に参加

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 今日、明日の夜は消防団の夜警に参加です。明後日は23時頃から八幡神社で初詣の警戒に消防団員として参加。

 消防団の分団本部に集合してから、ハンドマイクで防火の呼びかけを何項目かしながら街をまわるのです。

 警戒にいっしょに周った副分団長がつい先日、自宅のすぐ隣の家の中で独居の高齢者が転倒し骨折をして動けずにいたところを、扉を救出のための機材を使って破り救出し救急車に引き渡したとの話を聞きました。その迅速な救出の秘訣は「密接な近所付き合い」にあったようです。そうした話が聞けるのも消防団に所属して多くの先輩と出会えたからこそだと思っています。 

small_ribon.gif消防団の活躍に期待する、という方はこちらを押してください。
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2007年12月28日

日章旗寄せ書きで歴史の縦軸を実感

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 今までのいくつかの記事
(経緯はこれらの記事とそのリンク先を参照下さい)に書いた米国より小坂がお預かりした日章旗の寄せ書きを使った、歴史の授業が12月6日に区立第二日暮里小学校で学校長自ら教鞭を取り、行われました。その報告資料が、教育委員会から帰ってきたとの連絡を受けたので、学校長の元を今朝訪問して授業の様子を聞くと同時に、お預けしたものを受け取って参りました。

 6年生を対象に45分間の授業で日章旗の寄せ書きについての経緯の説明を受け、実際に日章旗を近くで見つめ、質感を感じ、当時の背景を想像し、6つの問いかけ(寄せ書きした方の気持ちはどのようなものだったか?や、率直な感想についてなど)について文章で児童一人一人が表現するというものでした。

 出征された方の帰りを戦後も待つ奥様の手紙のコピーを読み上げると感極まる児童もいたそうです。資料館などでこうした日章旗の寄せ書きを短時間見る機会は有っても、こうしてある程度まとまった時間を使って一人の出征兵士に関わる歴史に思いを馳せる機会というのは、児童にとっても大きな意味が有ったと思います。
 
 児童の書いた文章を氏名を伏せて読ませていただきましたが、の中に感想で「自分の国は今まで色んな大変なことがあったけど、それを乗り越えてきて今の自分たちがあるんだと思った」という文章が有りました。こうして授業で日章旗を使わせていただいた意義を強く感じました。

 今の日本における個人の無責任ぶりは、「はるか昔からの歴史を全体でも個人でも鎖の輪のように繋がって積み重なって今の自分が有る」ということを教える機会が家庭でも学校でも少ないことが大きな理由ではないかと思いますが、日章旗を使った授業でこうした歴史の縦軸が連なる中に今の自分が存在し、それを次の世代に引き継いでいくんだということを感じてもらえたとその感想文で感じ、とても嬉しく思いました。

 預けていた資料を受け取り、また、授業の様子を学校で1冊のファイルにしてくれていた(すぐにご遺族にお送らせていただきました)ので、それを受け取り小学校から出てきて、その足で同じ地域の中学校である区立諏訪台中学校へ。

 授業の報告を受け、この日章旗をご遺族にお返しする前に、歴史を実感する資料としてさらに使うべきと確信したため、年末にアポ無しでしたが、副校長と社会科担当の教員にお会いして、今までの経緯と小学校での授業の話などさせていただき、「寄せ書きを受けて出征した兵士の住んでいた地域の中学校として、是非、この日章旗や関連資料を社会科の授業で使って欲しい」と話をしてきました。話を聞いて「貴重な資料を授業で使いたい」旨の答えをいただきましたので、日章旗や関連資料をお預けしてから、年末の様々な残務整理に戻りました。

 ご遺族からは命日の来年5月頃までなら、地域の歴史的資料として学校などで役立てて欲しい旨の有り難い言葉をいただいてますので、それまでの間に当時の歴史を実感する資料として使われるよう、これからも働きかけていきます。

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2007年12月27日

横暴な自転車に罰則規定を!

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 区役所正面にも正月飾りが。
 まずは、今日のニュースから引用します。
(以下、引用)
<自転車運転>携帯電話の通話ダメ 警察庁懇談会が提言

 自転車の安全運転のあり方を検討する警察庁の有識者懇談会(座長・吉田章筑波大大学院教授)は27日、自転車の利用者に対し、携帯電話で通話しながらの運転を禁じたり、幼児を乗せる場合は1人だけとすることなどを求める報告書をまとめた。同庁は報告内容を歩行者、運転者の守るべきルールなどを説明した「交通の方法に関する教則」に取り入れて、教則を29年ぶりに抜本改正し、警察が行う安全教室などで役立てる。

 報告書では、安全走行のため▽携帯電話を通話、操作しながらの運転▽ヘッドフォンを使って外部の音が聞こえない状況での運転――などをしないよう求めた。また、自転車の不必要なベル使用は他人とのトラブルにもつながりやすいとして、危険防止のためやむを得ない時だけに使い、みだりに鳴らしてはいけないと指摘した。

 さらに、幼児用の座席を使う場合は1人のみとし、前かご部分と荷台部分の両方に幼児を乗せるのは危険だとした。このほか、歩道上で自転車同士が対面してすれ違う場合には互いにハンドルを左に切ってよけるようにすべきなど細かいルールも言及している。

 教則はあくまでも警察が安全教育のために活用する指針で、罰則規定はない。

 同庁によると、自転車同士の衝突事故は昨年4020件発生し、10年前(96年)の約6.8倍に増えた。対歩行者の事故も2767件で同4.8倍に増加。このため、同庁は、自転車の通行区分を明確にした改正道交法を来年6月までに施行する。
(引用終わり)

 明確化したことは良いのですが、罰則を原則適用するような強い姿勢が無ければ、現状は何も変わらないでしょうね・・・。それ位、意識の低い自転車乗りが横行しているのが、国のお役人はさっぱり理解していないようで、理解に苦しみます。これ以上、自転車事故による死者をなくす為に、思い切った決断を今後国がしてくれることを強く願わずにはいられません。

 今の日本に一番必要なのは「信賞必罰」!

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2007年12月26日

夜警、お疲れ様です!

 夜間に開催する会合で小坂が参加している定例のものが月に十数か所有りますが、今年最後の会合が終わり、自転車で走っていると各地で拍子木が聞こえます。

 各地域の町会で実施している歳末特別警戒の夜警です。町会事務所などを拠点に地域を周り、戸締りや火の用心を呼びかける訳ですが、地域の方々がボランティアで行っています。

 丁度通りかかったと時に町会事務所に夜警を終えた方が集まっていたので、立ち寄ると「おしるこでも食べていきなよ!」ということで、しばしお邪魔を。そこで日頃の行政のあり方について様々な観点から批判や評価の言葉をいただきました。こうした機会を大切にしていきたいと考えています。

 29,30,31日に消防団での夜警や尾久八幡神社の初詣交通整理には消防団員として参加する予定です。今年も残りわずか。1日1日を大切にしていきたいものです。

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2007年12月24日

自転車のライトアップ

 今日は雑談のつもりでお読みください・・・。

 毎月24日に開催する会合に参加しているので、クリスマスイブはいつもその会場で迎えます。その帰りに熊野前電停近くで撮影した地域の企業が自社の敷地に設置しているライトアップ。我が娘を含め、地域の多くの人を喜ばせています。
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 小台橋近くの民家で見た自転車。クリスマス仕様に飾りつけ?自転車好きの小坂は思わず撮影してしまいました。
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 いつも、無灯火で走ってくる自転車がわき道から飛び出してくる場面に遭遇する度に、恐ろしさと怒りを感じているのですが、こうしたものを見て考えました。家や街をイルミネーションで彩ることが流行り出したのは仕掛け人が最初にいたからだと思います。

 そこで、同様に誰か民間(役所には無理)のファッションの流行を作り出すような方に「自転車を明るいLEDなどで光らせる、あるいは飾ることがかっこいい」という流行りを作ってもらえないものかな・・・と。「ライトを点けずに走るのは悪いこと」という意識を広めるのは行政(自治体や警察)がすべきことですが、「点けないで真っ暗で走るのはかっこ悪いこと」という意識を民間初で広められると良いなあとふと思ったので書いてみました。

 派手に飾り付けたトラックを「デコトラ」と言いますが「デコチャリ」というのも有るそうな・・・。ここまで派手でなくても視認性が高まる飾りつけを自転車にすることが普通になると良いですね。

 関連で、荒川区の中小企業の連合体「アラカワテクノネットワーク」で「光る自転車」を製作して販売してきており、荒川区の公共自転車においても数十台使われていますし、知人で乗っている方もいます。部品は全て国産品です。

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2007年12月22日

再生可能エネルギーの数値目標義務化を!

 もう、テレビというメディアから知るべき情報が報道されるとは、全く期待していないので、何かの合間に見る程度になっています。何しろ1のことを100に増幅したかと思えば、100の重要性のあることを1としか報道しないし、報道される事項についての基礎知識が著しく欠如しているタレントまがいのキャスターが、したり顔で「厳然たる客観的な事実を知っていたらとても、こんな言葉は出ないだろう」という言葉を平気で吐くのを見るにつけ、虫酸が走るからです。

 それ故、ネットでの主体的な情報収集はとても大きな位置を占めるようになりましたが、エネルギー政策について、英国の事例を紹介している動画(JETROの提供)が日本に問題提起をしているように思ったのでご紹介します。
 
 動画はYAHOO!動画こちらのページから見ることができますので、是非、ご覧ください。

 英国政府は2050までにCO2排出の60%削減を目標としています。そのため政府として風力発電や太陽光発電、波力発電、バイオマスなどの再生可能エネルギーによる発電で全ての発電量に占める割合を年度ごとに電力会社に義務付けています。2010年には全電力のうち10%、2020年には20%という割合です。さらに詳しい話は動画をご覧ください。

 おかれている自然環境の違いは有りますが、資源輸入国の日本はこうした目標を明確に義務つけて実施すべきですし、地方自治体も国の支援を受けながらこうした取り組みを大いに進めていける体制を構築すべきだと思います。

 荒川区においては、大規模な風力発電はできませんが、小規模な風力発電施設も低コストで設置できるようになってきています(佐渡市では補助金も支給しています)ので、それを隅田川沿いに設置したり、ビル風を抑制するために風車を設置してそれで発電(詳しくはこちら)をする設備に補助を出すなどの方策が考えられます。また、市民の出資で風車を設置している「市民風車ファンド」という方法も有ります。

 国が大きな目標を立てて施策を進めるのも重要ですが、地方自治体でもできることを進めていくべきということを本会議等で引き続き主張して参ります。

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2007年12月21日

南千住駅前に民間駐輪場(大型バイクも!)

 こちらは昨日の記事に書いた南千住駅連絡通路のイルミネーション。写真がうまく撮影できていませんが、実物はとても美しいですよ。区役所前公園(参考記事)や日暮里駅前(昨年の様子)でもイルミネーションが開催中!!
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 さて、今日は民間の商業施設と駐輪場の話です。
JR南千住駅を降りて左に回り込むと、大きな敷地が空いています。JRの土地なのですが、ここに来年4月に平屋建ての商業施設が完成します。425平米でマクドナルドとスーパーの三徳(汐入地域で2店舗目。汐入の既存店は存続)が入ります。

 この商業施設には付置義務として30台程度の駐輪場設置が求められていますが、駅前ということもあって、その数を大幅に超える130台の自転車が駐輪できるよう設計がなされています。また、昨年10月5日の決算特別委員会でもバイク駐輪場の整備を求めてきた小坂としては嬉しいことに7,8台のバイク置き場も併せて設置予定です。

 駐輪場は商業施設利用者だけでなく、必要のある方は誰でも利用可能。コインパーキング形式で1時間半まで無料で駐輪できます。こうした管理方式を区でも行うように、平成15年の本会議質問を初め多くの機会に求めてきた小坂としては、駅前にそうした便利な駐輪場を民間企業(JR東日本の関連企業)が設置してくれるのは大変ありがたいことで、電話取材した際に思わず何度もお礼を言っている自分がいました。

 貨物線を挟んで区の駐輪場が有りますが、こうした民間の駐輪場を良い意味でサービス向上を競って欲しいものです。

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2007年12月20日

南千住駅連絡通路開通!

 今朝は臨時議会の前に、南千住駅連絡通路の開通式に出席。総工費約7億円、地盤沈下等の問題によって10ヶ月遅れで開通。

 この貨物線の下をくぐる道を掘り下げて箱型のトンネルを設置し、エレベーター、エスカレーター、スロープ、階段を設置。
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 区長や来賓挨拶の後、南千住第二幼稚園の園児による歌でのお祝い。
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 多くの人が見守る中、テープカット。
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 イルミネーションが設置されています。夜はとても美しいことと思います。
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 片側の幅60センチのスロープ
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 11人乗りのエレベーターが東口側と西口側にそれぞれ設置。自転車も乗せることが可能ですので、高齢の方や子供乗せ自転車の方などに活用していただければと思います。日暮里駅のエレベーター同様、ここでも「マナーを守って、自転車を乗せて良い」との表示をするように担当部課長に要請しておきました。
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2007年12月19日

文学館の在り方

 写真は知人から案内を戴き2日前に訪れた「高森泉パッチワーク・キルト教室 作品展」の作品。実に精巧な作品ばかりでしたので、思わず掲載しました。

 中部国際空港うやミュンヘン国際空港にも展示された作品だそうです。
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 フィリピンのカオハガンキルト。以下、こちらのページからの引用を説明に替えます。小さな島での日本人の活躍、こうした話はとても嬉しいものです。
(以下、引用)
 吉川順子は日本で大きなキルト・スクール、ハーツ・アンド・ハーツの校長をしていました。1992年頃より島の子どもたちに「キルト」つくりを教え始めたのがきっかけで、島に独特のスタイルのキルトが育ってきました。自由な色づかいとデザインの「カオハガン・キルト」が専門家、愛好者のあいだで高い評価を受けるまでになりました。
 日本で開かれるキルト展示会に、毎年出展し、その会場や島を訪れる人たちに販売されています。
 今では、布の仕入れ、管理、制作、経理などのほとんどを島民たちが自主的に運営できるまでになりました。そして、キルトからの収入が島の総現金収入の3分の1近くにまでなっているのです。
 これといった趣味のなかった島の主婦たちが、島のあちこちで、楽しそうにカラフルなキルトをつくっています
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 こうした力作が多数。
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 クリスマスリースもキルトで
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 フランス、ベルギー、日本のキルト作成者による30のテーマ(樋口一葉だとかドンキホーテとかそういうテーマ)に沿ってキルトを作成したものが展示されており、各国の個人の感性の違いなど感じながら楽しく見てきました。
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 芸が細かいですね。
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 町屋文化センターで2年に1度開催しているそうです。
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 さて、観光文化推進調査特別委員会が開催されましたが、小坂は委員では無いので資料から。6月11日のブログ記事にも書きましたが、区として吉村昭氏の文学館を設置する方針を打ち出しています。時期、場所も未定ですが、展示の内容について区の方針の報告が有りました。以下、資料から抜粋です。

★展示方式は固定式ではなく、可動式を採用し、バラエティーに富んだ展示を実施していく。

★展示室は以下の3つの部屋で構成する。
 ○常設展示室:基本的な内容について、固定的展示を行う。
 ○準常設展示室:通常時は常設展示の空間として、吉村文学の多様なテーマや系譜など吉村昭氏をより深く知るための展示を行う。大規模企画展開催時には企画展示室として利用するため、可動性を重視した展示とする。
 ○企画展示室:館蔵資料展など、比較的小規模な期間を区切って行う展示、吉村昭氏や荒川区ゆかりの文化人などをテーマにした大規模な企画展示を行う。

★平成19年3月に津村節子氏(吉村昭氏の奥様)より区に対して、ダンボール箱にして総数162箱に豊吉村昭氏に関する資料が寄託された。4月以降の追加資料を加えると170箱分の資料となっている。 

 小坂はこうした文学館の設置について、「ふるさと文化館」の一角を活用するような小規模で既存の施設を活用すべきと思っています。ただ、区として上記のような新たな形での館の設置を志向しており、議員の多くもそれを支持しているようですので、それならせめて単独の館として箱物を新設するのではなく、台東区の池波正太郎記念館のように複合施設の一角に設置して、建設・管理・運営のコストが極力負担にならない形で設置されることだけは、強く主張していこうと考えています。 

small_ribon.gif複合施設の一角に文学館を設置して合理的な館の運営と多くの方に周知をできるようにすべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月18日

区民本位の基本を忘れまじ!

 荒川区の行政サービスは、とても区民本位になってきていると感じる事が多く行政の努力を大いに評価しています。しかし「区民・利用者本位」から外れている事例もまだ存在するのも事実で、小坂も地域の方から教えていただいたり、気付いた時にはすぐに改善をもとめるようにしていますが、その一例。

 つい先日、区が設置した近隣の施設等を記載した地図掲示板。 
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 尾久の原公園のすぐ東側の電化通り沿いに設置されました。
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 散歩や買い物の通り道で、自転車、歩行者が歩道にそれなりに行き来します。バス停や電柱に加えて、新たに設置された掲示板は導線をさえぎる形で置かれており、とても邪魔!小坂もそう感じましたし、地域の方からも「狭い歩道にこのような邪魔な形で掲示板を設置したら、通行量の多い時間帯にはここで自転車がすれ違えず、衝突することも考えられ危険」と指摘をいただきました。
 自転車については、マナーを踏まえた運転をしていただくのが、まず第一とは言え、実際には我先に急ぐ自転車が絶えないのが現実・・・。そういう状況の中で、こうした邪魔になる設置をせざるを得ないのか?試しに立ち止まって見ていると道をふさぐような形になってしまい、通行の邪魔になりゆっくり見ることもできない。掲示板を見る人の立場に立っていないと強く感じる・・・。
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 現在地表示は間違っているし・・・(正しくは数字の7(左側の方)の書いてあるバス停近く)
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 掲示板の後ろ側は都営住宅の敷地、つまり都の土地。都の土地を公益目的ということで掲示板設置のために使わせてもらうことは、無理なことではありません。例えば下の写真のような土地を使えば邪魔にならないのに・・・。ただ、掲示板設置者と同じ区の道である区道上に設置したほうが、余計な「調整」も必要無く、「楽」だから区道上に設置をしたために、このような邪魔な存在になってしまった訳です。都ときちんと交渉して、邪魔にならない場所に設置するべきです。
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 また、掲示板の説明には「荒川区」と書いてあるだけで、電話番号や担当部署などの記載は一切無し。「掲示板についての苦情」や「掲示板に書いてある区の施設についての問い合わせ」があることを想定すれば、電話番号や担当部署の明示は当然と思いますが・・・。
 担当課長に上記のような点について改善を求めると同時に、今後はこのような形での設置にならないように求めました。今後、指摘について留意すると同時に改善を検討するとこと。
 
 また、細かいことですが、こうした「区民本位」とは逆の「掲示板を設置するのが目的化しているような行政のアリバイ的対応」は厳しく指摘していきます。読者の皆様も、気付いたことがありましたら、メールやコメントでご指摘下さい。

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2007年12月17日

注目されてます、ばん座位体操

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 区役所前の公園のライトアップが今日から始まっています。

 さて、11月21日のブログ記事(概要と小坂の質疑)に書いた「ばん座位体操」が8日にお披露目されました。翌日の朝日新聞などで報道されました。

 今日現在、ネットで「ばん座位体操」と検索すると小坂のブログ記事が一番上に出てきます。本来なら区の該当ページ(まだ無い)が上に来て、詳細を説明していれば良いのですが・・・。

 こうした座ったままできる体操についての関心は高く、3日前にメールをいただきました。「報道で体操について知った。検索で小坂議員を知ってメールを送った。ネットで体操の情報を公開していないのか?」と区外の方からの問い合わせでした。

 11月21日の委員会での小坂の質疑)にも書いたように、ネットで動画や体操の内容を詳しく伝えられるようにすべきと主張したのですが、質疑を踏まえて後日決定した区の姿勢は以下の通りです。

・広く公開するために区のHPで動画を公開することにした。
・現在は映像としては暫定版のみしか存在しないので、これからスタジオで「見やすく聞きやすい映像」を取り直し、ビデオ、DVDと共にネットで公開する。今年度中(来年の3月まで)には公開する。その為の予算も確保した。説明書きももちろん掲載する。

 委員会での問題提起が取り入れられて嬉しく思います。区の担当部署には区内外から問い合わせが来ているそうです。荒川区発で区内外の多くの方に、この「ばん座位体操」が役立つつことを心から願っています。今後も、そのためにに気づいたことがあれば問題提起していこうと考えてています。

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2007年12月16日

広域避難場所、変更へ

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 今日は少年野球チームの卒団式にお邪魔しました。指導者と子供達のやりとりをずっと拝見していましたが、実に多くのことを学んで卒団していく子供達に心からエールを送ると同時に、指導者の皆様のご努力に頭が下がる思いです。写真はキャプテンのジャンバーを引き継いでいるところ。

 野球と言えば先週の日曜日も開会式に出席させていただきましたが、その際にチームの方から「スピーカーとマイクのセットなど社会団体や体育団体で使いたい時に区で貸し出しできるものがあれば貸してほしい。今日はたまたま、つてのある小学校から借りてきたけど・・・」との要望。小坂もそうした「区の施設外での使用の為に区の設備を貸し出す」仕組みを作るべきだと思っており、担当課長に問題提起をしたことも有りました。再度、働きかけてみたいと思います。

 さて、話は変わりますが、震災の際の避難の手順についてはこちらに記載されていますので、お読みいただきたいのですが、その中の広域避難場所の指定が変更になります。都による指定は来年の3月下旬になる見通しです。

 細かい点を除くと大きな点は二つ。現状はこちら

 まず、今まで尾久地域の広域避難場所は、「尾久の原公園」でしたが、西尾久1,4,5,6,7,8丁目は「JR田端・尾久操車場」(こちらの地図の一番右側の下方)に変更になります。今日の夜に開かれた会合でお会いした方(西尾久1丁目の方)にこの話をすると「そういえば、空襲が有った時、操車場に逃げた記憶が有る。あそこは広いからな〜」と話されていました。

 また、南千住4,8丁目(汐入地域)については、防災対策を万全に施した地区ですので、火災の拡大の恐れが無く広域的な避難が不要な「地区内残留地域」に指定されます。

★荒川区の防災情報はこちら

 いざ避難をした際の広域避難場所の対応マニュアルについても、きちんと検証しようと考えています。

small_ribon.gif広域避難場所をいざという時に機能できるように万全の準備をすべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月15日

冬至(22日)の夜はキャンドルナイト!

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 銀杏の落ち葉で花束!

 さて、冬至の22日に「100万人のキャンドルナイト」が開催されます。詳しくはこちらを参照いただければと思いますが、引用すると「冬至の日、12月22日夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消しましょう。ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。ある人は省エネを、ある人は平和を、ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、文明のもっと大きな可能性を発見するプロセスであると私たちは考えます。」といった趣旨です。
 
 今年の夏至にもこのような形で開催され、多くの方が参加されました。冬至の夜には小坂も参加したいと思います。こちらのページに参加表明を送りました(解説)。蝋燭の灯りのもとで娘に絵本を読もうかと考えています。皆様も是非、ご参加を!!

small_ribon.gifキャンドルナイトの趣旨に賛同する、という方はこちらを押してください。
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2007年12月14日

雑記

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昨日のオフ会はとても楽しく有意義な時間でした。様々な問題意識を持った10名程の方が語り合い、あっという間の4時間。飛び入り参加の方もおられました。日付が変わってからは2次会。
 これからもこうしたオフ会を半年に1回程度開こうと考えていますので、お時間がありましたら是非、ご参加下さい!

 さて、12月20日に臨時議会が開かれることになりました。23区の職員組合と23区区長会で給与表改定などの妥結なかなかできませんでしたが、昨日、決着したとのことで関係する条例改正を行うための開会となります。

 地域の就労・求職情報が気楽に登録・検索できる事例として中野区が設置している「ぐっJOBなかの」のようなサイトを荒川区でも開設できないか提案したいと考えています。

 そういえば先日一度だけ見かけたドコモのTVCM,すぐ近所の熊野前商店街、尾久銀座商店街が写ってます(こちらの記事をご参照下さい)。何だか嬉しいものです。

 南千住の汐入地域に新しくできる「リバーサイド汐入病院」のサイトがもうできています。どのような病院ができるのか、興味のある方はどうぞ。

small_ribon.gif今後もオフ回会という開かれた場を設けるべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月13日

コミバスにAED設置を!

 今日の本会議で「任期付き職員」についての条例など、多くの議案が可決されました。荒川区議会のHPから録画動画を見ることができます。内容は極めて形式的なものですが・・・。

 さて、荒川区を走るコミバス「さくら」。来年度には汐入地域を循環する路線の運行も予定されていますが、その車内に是非、AEDを設置すべきと考え、担当課長にも要望をして参りました。

 区が運行しているバスではなく京成バスの自主運行に開設当初やサービス改善の際に補助金を出している「民間のバス」という側面が強い「さくら」ですが、今後の区と京成バスとの協議の中で設置を検討してもらうよう強く求めた訳です。区でAEDを用意すれば良いのですから、難しい話では有りません。

 AEDが必要になるリスクが比較的高い高齢者や障害者が多く乗るバスだからこそ、すぐに救急救命措置ができるようにAEDを設置し、いざという時に使ってもらうというのがまず第一の意義。さらに、その「AED」がバスに設置されていることを車内でPRし車内にその使い方などを書いた掲示を大きくしておけば、AED自体にも関心を持ってもらえます。

 既に兵庫県小野市のコミバス「小野・らんらんバス」には今年の7月下旬から全3車両にAEDを搭載しています(関連記事)。コミバスを「動く公共施設」と捉えての設置だとか。記事中の筆談ボードも良いですね!

 東京都の清瀬市で今年1月から運行を開始したコミバス「きよバス」にもAEDは設置済み。

 コミバス「さくら」の新たな動きと言えば、今年の12月30日(日)から以下の2点が変わります。

・町屋駅含む4停留所間の往復便運行開始
 町屋駅〜荒川自然公園〜アクロシティー〜グリーンハイム荒川
 の区間(路線図を参照下さい)が以下の時間、往復運行されます。
 時間帯:17:45〜21:25(12便、20分間隔)

・荒川区役所前のバス停の移設
 現在、都バスのバス停と同じ場所に設置されていますが、宮地寄りのマンション(マイアトリア荒川)前に移設されます。

small_ribon.gifコミバスへのAED設置は重要、という方はこちらを押してください。
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2007年12月12日

組織の中の個人の責務

 3日前に信頼する知人からいただいたメールを本人の許可を得て転載させていただきます。12月15日の21時に放送される再現ドラマについてです。組織の中で個人が問題意識を持って取り組むことの大切さ、またそうした努力があっても組織の長に適切な判断能力が無ければ誤った方向に進んでしまうこと・・・。実際に有った話をドラマ化したものだとのこと、政治に携わる一員として他人事でなく自らの問題として見ようと考えています。皆様も、是非、ご覧いただければと思い掲載させていただいた次第です。


(以下、メールの転載です。一部略。太字、リンク等は小坂によるもの)

 ある「日本の危機」を救った男たちの物語です。1987年11月末、彼らがいなければ日韓関係は大変なことになっていました。その危機を水際で防いだのは決してエリートのキャリア官僚ではなく、ノンキャリアの若き外交官たちでした。しかし、彼らの「功績」を政府は役立てることもなく、対応を誤ります。国のトップが無能だと、後々どれほど重いツケを国民に残すことになるか、お汲み取り頂ければ幸いです。

『大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち 〜封印された3日間〜』

12月15日(土)午後9時、フジテレビ系で全国放映


 多くの皆様は20年前の11月に起きた、大韓航空機爆破事件をご記憶のことと思います。翌1988年のソウル五輪を妨害しようとした北朝鮮が、バグダッド発ソウル行きの大韓航空機858便を爆破、乗客乗員115名全員が死亡した事件です。

 あの時の爆破犯人、北朝鮮の工作員であった金賢姫がバーレーンの空港で逮捕されたのは、ご承知の通りですが、誰が、どのような経緯で拘束に成功したのかは、あまり一般に知られてはおりません。金賢姫を取り押さえるのに成功した殆どの要因は、現地駐在の日本大使館職員の機転と、わが身を顧みない努力によるものでした。彼の名を砂川昌順といいます。彼を主人公にしたドラマが放映されるのです。なぜ私が、その宣伝をするかというと、砂川さんは私のよく知る人だからです。彼は私の父の元部下でした。

 1984年、親父が西アフリカのガーナの日本大使館にいた時、外務省の外郭団体から派遣されて来たのが砂川さんでした。2年間の契約が切れると帰国し、新たな職を探さねばならない立場にありました。当時のガーナは政情不安でクーデターが頻発。アフリカの中でも最も貧しい国の一つでした。リビアのカダフィ大佐と親交のある左翼軍事政権下で、戒厳令や夜間外出禁止令が敷かれ、電気も水も食料も満足になく、国民は飢餓状態に近い様相を呈しており、マラリアなどの熱病をはじめ、大使館の庭には猛毒のグリーンスネークが出没するという、過酷な労働環境にありました。

 その中で人一倍、勤勉で細かいところによく気がつき、優秀だった砂川さんを親父は可愛がり、時には厳しい指導をして外交官としての基本を教え込んだのだそうです。そして人事課に推薦状を書き、砂川さんは外務省職員として本採用されました。これはあまりないケースでした。
正規職員となった彼はアクラ(ガーナ)からバーレーンに赴任します。そこで大韓機事件に遭遇することになります。

 事件発生直後には一体、何が起きたのか皆目、分かりませんでした。ただ、ハッキリしているのは大韓機がミャンマー沖で消息を絶ったということだけ。日本や韓国政府の対応は後手後手に回ります。事件発生から丸1日以上が経過して、ようやく在アブダビの日本大使館から「大至急電」が飛び込んで来るという有り様でした。

 「親子連れの日本人らしき男女2人が最後の寄港地、アブダビで降機した模様。貴国に入国していないか、至急、確認願う」といった内容が、中東各国の日本大使館に配信されて来ました。しかし、現地で様々な人脈を得ていた砂川さんは、事件発生直後から多くの情報を掴んでいました。当時の中東各国の状況、航空事情などから、「高飛びするならバーレーンに入国している可能性が高い」と直感。交際のあった空港職員、スチュワーデス、ホテルマンなどからの情報を元に、様々な困難を乗り越えて、ハチヤシンイチ、マユミが泊まっているホテルを突き止めたのです。

 では他の大使館職員は何をしていたか。何と、本省から出張で来たお偉いさんの接待で夕食会を開いていたのです。そんなことやっている場合ではないのに、危機管理意識がまるでありません。中東特有の難しい事情があったとはいえ、「関係先いくつかに電話で問い合わせ、調べた結果、不明と返信すればいい」程度の認識だったそうです。対米開戦前夜、呑気に送別会を開いていた在ワシントン日本大使館の失態を彷彿させられます。尤も、当時の外務省幹部の失態だけに、このような話はドラマではやらないと思いますが…。

 これ以上、私が詳しいことを書くと、ドラマの楽しみがなくなってしまいますので、やめておきますが、砂川さんは殆ど一人で、ホテルにいる2人を監視、様々な苦労の末に翌朝、空港で出国ゲートに先回りし、
「日本大使館の者です。パスポートを拝見…」と回収し、2人の確保に成功したわけです。しかし、砂川さんや現地警察がほんの一瞬、目を離した隙に2人は服毒自殺を図り、シンイチこと金勝一は死亡、マユミだけが一命を取り留めたのはご承知の通りです。

 砂川さんは病院に何度もマユミを見舞い、日本語、中国語、英語の3カ国語で話し掛けました。「何か困っていることはありませんか? 助けてあげますから…」と、優しく語り続けたそうです。パニック状態に陥っていたマユミは、日本人を装ったり、中国人になりすましたりしていましたが、韓国大使館員が韓国語で話し掛けると、わざと分からないふりをする様子が見て取れたそうです。やがて最後には、大粒の涙を流しながら、「あのね、私ね、日本人じゃないのに…。親切にしてくれて、ありがとう…」そう答えたそうです。「マユミは心を開き始めた。あと3日あれば落とせる!」砂川さんは確信した。ところが、彼女が日本人でないことを東京に報告すると、日本政府の反応が急に冷たくなったというのです。

 結局、日本はマユミを引き取らず、韓国への移送が決定。砂川さんは地団太を踏んで悔しがりました。この時点でマユミの犯罪容疑は、まだ大韓機の爆破ではなく、日本の偽造旅券を使用したことだけです。まず日本に連れて来て、日本の警察が取り調べるのが筋でした。バーレーン政府関係者も訝ったそうです。「なぜ日本は身柄の引き取りを求めないのか?」と…。

 やがて韓国に移送されたマユミ、つまり金賢姫の口から李恩恵こと田口八重子さんの存在が明るみになります。もし日本に連れて来て取り調べていれば、拉致事件などの解明も、もっと早く進んだことは間違いありません。少なくとも砂川さんがいなければ金賢姫は決して捕まってはおらず、金賢姫が捕まっていなければ大韓機事件は、「日本人の仕業」とされていたでしょう。ただでさえ反日感情の強い韓国のことです。国交断絶ぐらいでは済まない、大変な事態になっていたであろうことは想像に難くありません。いわば国難、日本外交の危機を救ったと言えます。


 事件後間もなく、一時帰国した砂川さんは、事の詳細を報告するため、資料や写真、録音テープなどを提出しようとしました。ところが外務省幹部は、こう言い放ったそうです。「そんなものは要らない。見る必要はない。犯人を韓国に引き渡したのだから、もうわが国とは一切、関係がなくなった」臭い物に蓋、事なかれ主義、危機管理意識のカケラもない見事な平和ボケぶりです。ちなみに時の首相は竹下登、外相は宇野宗佑でした。

 砂川さんの活躍は、事件後間もなく、私は親父から聴かされていました。「あれは砂川君の大手柄だったんだよ。彼は大したことをしてくれたもんだ!」と、自分のことのように喜び、詳細を話していた姿が今も強烈な印象に残っています。しかし、親父は私たち家族に、固く口止めをすることも忘れませんでした。「このことは一切、他言無用だ。絶対に口外するな! 万が一、マスコミにでも知られたら厄介なことになる…」北朝鮮がどういう国か、私もよく分かっていましたので、砂川さんの武勇伝を人に話すことは一切できませんでした。

 やがて、恐れていたことが現実となります。当時、既に東側の諜報機関などから「ヨーロッパで行方不明になっている日本人が、北朝鮮に渡っているらしい」との情報を掴んでいた砂川さんは、一向に重い腰を上げようとしない本省に業を煮やし、単身でウィーンの北朝鮮大使館に飛び込むというスタンドプレーをやってしまったのです。外務省職員が許可なしに国交のない国の人間と接触することは、重大な訓令違反になります。キャリアでもなければ、私の親父の推薦状一枚で入省した砂川さんを庇う上司もいなかったようです。砂川さんは笑って、決して答えようとしませんが、キャリアたちの嫉妬などもあっただろうと私は想像します。これが元で砂川さんは、外務省を辞めざるを得なくなってしまいました。

 そして怪しい影が、彼をつきまとうようになりました。来る日も来る日も、得体の知れない男たちに追われ、逃げ続ける日々が続きます。雲隠れし、住居を転々と変えても変えても、すぐに見つけられ、追われるようになります。買い物に出る時も防弾チョッキを着て外出する。そんなことの連続だったそうです。金賢姫が「美人テロリスト」として脚光を浴び、ブラウン管などを賑わせた一方で、もう一方の「主役」は決して、表舞台に姿を現すことはありませんでした。

 私たち家族は、金賢姫の姿がニュースなどでブラウン管に現れる度に、話したのは砂川さんのことばかりでした。「砂川君、どこでどうしているのか…」と親父はいつも顔を曇らせ、「いっそのこと、金賢姫なんか捕まえなければよかったんじゃないか。これでは犬死同然ではないか?」と、私も憤懣やる方ない思いがしたものです。砂川さんが逃亡生活を続けた15年間は、私たちにとっても後味の悪い、重苦しい心境でした。

 転機は2002年9月に訪れます。小泉首相が北朝鮮を訪問。金正日が拉致を認め、日本の世論は一変します。その後は、もう砂川さんも追われることはなくなり、それまで彼を護ってきた公安関係者から、「もう大丈夫だろう。真実を世に明かしなさい」と、安全宣言が出されました。こうして出版されたのが、砂川昌順著「極秘指令」〜金賢姫拘束の真相〜(NHK出版、1680円)という本です。ご関心のある方は是非お読み頂けると嬉しいです。

 本来ならば砂川さんはその功績を讃えられ、国から最高位の表彰を受けていなければならないはずです。しかしながら、彼は未だに何の褒美も貰ってはいません。外交官の鑑と言えば杉原千畝氏が有名ですが、これでは将来、国のために命を懸けて仕事をする外交官はいなくなってしまうでしょう。否、外交官ばかりではありません。全ての公務員、民間企業に勤める人たちとて同じです。今からでも政府には、彼に対する再評価を強く求めたい気持ちです。

 砂川さん役の俳優、高嶋政伸さんは、砂川さんとはイメージが随分と違うのですが、熱血漢ぶりが買われたそうです。テレビ番組制作会社のスタッフとは私も3回、直接会い、当時のガーナや砂川さんのことなどを詳しく説明し、番組作りに少し協力しました。ただ、私はもちろん、砂川さんも番組を見ていないため、どのような内容かは、正直、分かりません。なるべく事実を忠実に再現するとは聞きましたが、面白くするための脚色はされているでしょうし、私たちの意向が反映されているか、見終わって期待外れでガッカリ…となるかは、何とも言えません。
(以上、転載終わり)

 砂川昌順氏拉致問題の集会でも積極的に発言されています。組織の中で個人が明確な問題意識を持って取り組むことがどれだけ重要なことで、社会を動かすことすら有るということでしょう。著書も読んでみます。皆様、是非、ご覧下さい!
small_ribon.gif組織の中でも埋もれずに常に問題意識をもって仕事に当たるべき、という方はこちらを押してください。
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2007年12月11日

あっ、人が倒れている!

 昨日、西日暮里駅近くを16:30頃自転車で走っていると、道路の真ん中に人がうつ伏せに倒れ、友人らしき人が「大丈夫か?おい、しっかりしろ!」と懸命に呼びかけている。

 「助けなきゃ!今こそ消防団員として覚えた救急救命の心肺蘇生法を実践する時が来たか!意識があるかまず確認しよう。AEDは東京メトロ西日暮里駅の改札外に確か設置してあるので必要なら誰か指名してもってきてもらうんだ。・・・」そんなことが一瞬で頭をかけめぐりながら、自転車を止め、「どうしました!意識は有りますか?」とその友人らしき人に声をかけると「心配かけて、すいません。年末の締めの飲み会でこいつ、酔っ払っちゃってつぶれたんですよ。気持ち悪いらしいので、道端で休んで家まで連れてきますよ・・・」とのこと。まあ、命に関わる緊急事態でなくて良かった・・・。

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 さて、話は変わりますが日暮里駅前に今年新たに設置されたエレベーター。隣接する再開発ビルの脇に1階と3階部分を結ぶ形で設置されており、日暮里と谷中・根津・千駄木地域を結ぶ位置に有ります。
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 区が管理しているこのエレベーター、実は写真(小坂の愛車・・・)のように自転車といっしょに乗っても良いとされています。しかし、そのことが周知されていない為、ネット上で一時「乗せて良いはず」「いや、駄目だろう」と議論が起きていました。地域の方にとってもどうなのか分からないというのが現状だと思うので、担当課長に「このエレベーターは自転車を乗せて良い。但し、マナーを十分守って下さい」といった趣旨の掲示でもしなければ、折角、自転車を乗せて使えるということが、周知されないのでは?と先日強く問題提起しました。課長にはその要望に賛同していただいたので、近日中にはその旨の掲示がされます。
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 西日暮里の寺町や谷中・根津・千駄木といった散策に適した地域へ自転車で行く際に坂を越えなければならないルートが多いですが、このエレベータを使えば子供乗せ自転車でも楽にその坂の部分の高さを上がることができ大変便利です。11月24日のブログ記事に書いた「国際子供図書館」にも楽々行けますよ。そうした観点から開設当初から周知していなかったのはちょっと残念なことです。

 とても細かいことのようですが、大事なことと思います。こうした問題を知り、教えていただく「アンテナ」は様々です。日頃、お会いしている地域の方々から対面や電話、メールで指摘を受けて気づくことも多く有ります。また、同時にネットや書籍で他の自治体での事例や問題発生を知り、荒川区の場合は?と調べて課題を見つけることも有ります。因みに今回の「日暮里駅エレベーターに自転車の是非」について周知がされていないことに気づいたのは巨大掲示板「2ちゃんねる」の関連掲示板の中の「日暮里・西日暮里スレッド38」の中の126〜164の書き込みです。直接寄せられる声と共に、こうした場で気づかせていただく事についても誠実に対応していきたいと思います。
 自転車と言えば、世田谷区の三軒茶屋駅付近で本格的な自転車道の実証実験を始めているとのこと。近いうちに現地を見て来ようと考えています。昨年3月2日のブログ記事に書いたように、荒川区でも本格的な自転車道を整備するこを決めて手続きを進めていたのですが、警察がどうしても許可を出さず、悔しい思いをしています。様々な実例を見て、今後すべき対応を考えたいと思っています。

small_ribon.gif幅広いアンテナを持ち区政に取り組んで欲しい、という方はこちらを押してください。
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2007年12月10日

北朝鮮人権侵害問題啓発週間

 今日から16日まで政府が定めた北朝鮮人権侵害問題啓発週間です。こちらの法律に基づき、各自治体は取り組みをする必要が有ります。

・拉致問題についてはこちらを!

北朝鮮の元高官によるメッセージも必見!


 荒川区では、さつき会館のロビーでパネル展を開催していますので、見てきました。
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 北朝鮮によって拉致された方の説明
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 北朝鮮によって拉致された被害者の写真パネル
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 区HPこちらのページに書いているように、荒川区から拉致された疑いのある特定失踪者(説明ページ)もおられます。その宮本さんについての説明も展示されていました。

 12月5日のブログ記事にも書きましたが、何故、人の出入りが極めて少ないさつき会館のロビーで行うのか?区役所ロビーなど多くの方が出入りする場にこそ展示し、「拉致問題は忘れてはならない問題である」と問題提起すべきではなかったのか?改めて担当課長に改善を求めました。

 課長としては「人権問題についての活動拠点となっているさつき会館で開催するのが妥当と判断したが、来年度については指摘を踏まえ検討する」とのこと・・・。
 
 人の出入りの少ない場で敢えて展示をするのは「決められたことはやってますよ・・・」というアリバイ作りで実施したと言わざるを得ません。来年度は適切な開催が成されるようにチェックして参ります。

 こちらの写真は今日の区役所1階ロビー。1階はレイアウト配置を変えて、こちらのスペースは展示に使える場となっています。時々、中央付近で展示をしていますが、今日は展示スペースのほぼ全てが空いてます。このスペースを使わないというのは・・・。
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small_ribon.gif啓発週間について区はしっかり取り組むべき、という方はこちらを押してください。
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