17日の文教・子育て支援委員会の報告に関連して。荒川区にゆかりの有る幕末の志士に橋本佐内(詳しくはこちらをどうぞ)がいます。こちらの記事の通り、若くして安政の大獄にて処刑され西郷隆盛が生涯尊敬し、死を惜しんだとのエピソードの有る方で、著書「啓発録」は後に続く志士に大きな影響を与えました。啓発録は15歳で書いたとのこと!
(以下、委員会の資料を参考に)
安政の大獄で処刑された後、南千住の回向院に葬られました。その後、遺骸と墓石が橋本佐内の郷里、福井市にある善慶寺に改葬。明治26年に墓石だけが再び回向院に移され、記念墓としてまつられました。
風雨にさらされ、痛みが激しくなった墓石を保護する為、昭和8年に当時は画期的な工法であった鉄筋コンクリート製の蓋堂(上記写真)が建立されました。東京帝国大学(現東京大学)教授・文学博士の黒板勝美と、東京帝国大学教授・工学博士の伊藤忠太の指導のもとに設計された近代建築。
以後、蓋堂は70年以上にわたって橋本佐内の墓石を風雨から守ってきたが、平成18年に回向院の境内整備及び墓地改装工事に伴い、区に寄贈を受け、荒川ふるさと文化館で一時保存。
その蓋堂を文化財保護の観点から地域の歴史を伝承する文化財として、植栽や照明、案内板を設置し、町のモニュメントとして、また南千住をアピールする観光資源として保存活用します。
設置場所は、荒川ふるさと文化館の前敷地
(南千住図書館と同じ敷地です)
平成19年度 移設工事設計委託
(地質調査等を含めると573万円余)
平成20年度以降 復元工事・敷地造成・周辺整備
(以上、委員会の資料より)
こうした地域の偉人を知るきっかけともなり、歴史的建築物でもある蓋堂の設置、歓迎です。さらに橋本佐内が記した「啓発録」をやさしく地域の中学生などに講義するような機会も区として設けられればと思います。民間の有志の方でそうした趣旨で活動されている向きもあるので、そうした方への支援も進めるべきと思います。
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