2008年02月02日

「開け!街のシャッター」

 1月9日のブログ記事で皆様をお誘いした(財)東京市制調査会主催の勉強会「開け!街のシャッター」に参加すべく。自転車を漕ぎ約35分。内幸町のプレスセンタービルに到着。やっぱり、土日はスムーズに走れます。

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 基調講演をする増田寛也総務大臣。当日は以下の流れで3時間。約200名が参加。こうした講演は19回目だそうですが、近年、地方議員の参加も増えていると主催者の弁。

<基調講演>増田 寛也 氏(総務大臣)
★コンパクトな街造りの重要性を力説されていました。「そうした目標を明確に掲げている青森市では、中心市街地の空洞化と郊外への拡散の結果、様々な新たな社会資本整備やコストが昭和45年から平成12年までの30年間で350億円のコストが青森市においてもかかっている。このような費用は本来他に有効利用できたはず」との話が印象的でした。

 基調講演の中でも触れられた香川県高松市の丸亀町商店街は商店街全体を抜本的に「リニューアル」した例(詳しくはこちら)ですが、そうしたいくつかの事例(紹介しきれませんが)の現場も訪れて見たいと思っています。

<パネルディスカッション>

 ※それぞれの発言の中で、有益な問題提起をしてもらったと感じた言葉や事例を列挙します。パネリストやその所属する団体の活動は是非、リンク先をご覧下さい。

鈴木 輝隆(江戸川大学社会学部ライフデザイン学科教授)
★日本全体の問題ですが、
・「日本には868ヶ所の「道の駅」が存在すると欧米の街造りの専門家に話すと大変驚く。何故「道」でなく「街」で地域の産物を売ろうという発想が無いのか?と言われるが、その通りだ」
・「地域について「知っている」ことを「知らない」という視点から見つめなおすことが重要」
 
服部 年明(中小機構・まちづくりサポーター、
       (株)まちづくり長野・前タウンマネージャー)
・「商店街のそれぞれの店は、所有と使用(営業)の分離を有効に進めなければ未来は無い。街造りはとにかく民間に資金を出してもらうよう誘導することが重要。」「」
長野市のTOMATO食品館
ぱてぃお大門 蔵楽庭

牧野 百男(福井県鯖江市長)=リンクは市長自らのブログ!!
※名刺サイズの市の紹介も資料に入ってました。これ()です。荒川区でもこうしたコンパクトな地域紹介の資料、欲しいな・・・。

・「街造りの理念を共有する際に、商店街は半公共的存在であるとの観点から見るべき」
アートベンチ(花と音楽のベンチ) 県産材利用というのがさらに素晴らしいです!(関連?ブログ記事
学生連携活動拠点「らてんぽ」
本町通り(本町1・2丁目)の商店街の隔月駐車ゾーン

山口 乃子 氏Aizu Anessa Club代表)
・「商店街の各個店では「4つのどうぞ」のうち各自可能なサービスを店先に掲示して来訪者にもてなしの心で接している。「4つのどうぞ」とは「お茶をどうぞ」「椅子をどうぞ」「トイレをどうぞ」「お荷物をどうぞ」」
・アネッサクラブの活動についてはこちらが一目で理解できるページかと

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 Power Pointを使った資料は参考になるものが多く筆記したり写真を撮影したり。この内容も示唆に富むものです。

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 荒川区にとっても多くのヒントをいただいた講演でした。一路、荒川区へ向けペダルを漕ぎ、30分で帰還、夜には障害者団体の新年会、そして二次会で様々な現場の話を伺いました。


small_ribon.gif商店街振興に斬新かつ真心の感じられる手法を導入すべき、という方はこちらを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 他自治体に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする