区役所前の桜も満開です。さて、区議会の本会議での議事録や録画映像は荒川区議会ホームページで公開されていましたが、委員会(常任委員会が4つと特別委員会が3つ=参考記事)の議事録はネット公開されていませんでした。委員会の審議は公開されているにも関わらず、議事録は「情報公開請求」して手に入れるか、区役所まで足を運んで「情報提供コーナー」で見るしか有りませんでした。
公の選挙で選ばれた議員の行う議論の議事録が、こんな手間をかけなければ見ることができないのは論外!と以前から思っており、こちらの平成16年9月28日の決算特別委員会の議論から下記に抜粋したような質問をしており、その後も予算要望などに盛り込み実現を求めてきました。
(以下、抜粋)
小坂:本会議の録画中継を即日公開しているのは高く評価したい。しかし、詳細な議論を行なっているそれぞれの委員会の議事録こそホームページで公開すべきである。そもそも、小坂が当選した後に渡されたCD-ROM(数年分の過去の全ての委員会議事録)に「議員専用。第三者への提供はご遠慮下さい。」との趣旨の記載があること自体、情報公開への意識を疑う。
議会事務局長:ホームページでの公開については技術的な問題もあり検討課題である。
小坂:CD-ROMに収録してデータとして存在するのならすぐに掲載できるはず。技術的な問題ではなく、情報公開する気があるかどうかの問題ではないのか?
議会事務局長:個人のホームページとは異なり、即日載せるのは難しい。こうしたことは議会で決めること。
(小坂注:委員会が開かれた日の議論を即日掲載すべきなどと言っておりませんが・・・。完成した議事録を精査してテキストデータが存在し完成しているのだから、その段階で簡単に掲載できるのに何故、掲載しないのか!ということを聞いたわけです。具体的な議論が委員会でどのように行なわれそれぞれの議員がどのような発言をしているか、有権者が簡単に知るように条件を整備することは当り前とは思いませんか?)
(抜粋終わり)
それから3年半。やっと平成20年度予算案に委員会の議事録・音声公開の予算(約199万円)が盛り込まれました。内訳は以下の通りです。
・会議録検索システムデータ作成・・・161万円余
=本会議及び委員会の会議録について、会議録検索システム用データを作成する。
・会議録検索システムASP利用料(約38万円)
=データセンターにサーバーを設置(ASP)するもの。平成20年10月から半年分。
※検索機能の充実=高速全文検索エンジンを搭載。年、会議名、キーワード、発言者名、会派名による検索が可能に。
議会での議論は委員会で詳細に行っており、その議事録をネットなど気軽に触れられる場に公開することが実現されたことを嬉しく報告させていただく次第です。まだまだ古い体質が残る、荒川区議会ですが、一つづつ前進させていければと考えています。
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