今日の目的地は4月2日のブログ記事にも書いた間伐材を活用したバイオマス発電所で日本最大の規模の「ちちぶバイオマス元気村発電所」。吉田元気村という宿泊施設の電気を賄い、余った電力は売電しています。発電の原料となる間伐材は、秩父市において膨大な量が供給可能ですから、実に理に適った発電所です。
こちらは排水を杉チップや様々な石、土を使ってろ過する浄化装置。
吉田元気村の宿泊コテージは川に面した2万平米の広大な敷地に存します。
これが発電の材料の間伐材利用の木材チップ。1日1.5トン使います。酸素を抜いた空間において、蒸し焼きにするとガスが発生し、そのガスを燃やして発電するという仕組みです。100KWの発電で年間360MWh/年と併せて温水も630MJ/hrで年間2260GJ/年生み出しています。定常運転は毎日12時間。二酸化炭素の削減効果(年間400トン)は杉の木約29,000本の年間吸収量に相当するそうです。
工場の中は大変蒸し暑く、夏場は大変そう。ほとんど自動運転とは言え・・・。
木材チップを蒸し焼きにした後には炭ができます。用途の広い副産物です。
また、ここでは秩父市が市内の小中学校や拠点で集めた食用油のリサイクルを行っています。右が食用油、左が精製されてリサイクルされ燃料として使えるようになったもの。秩父市の清掃車の燃料に活用されています。
敷地内の舗装にも木材チップが埋め込まれています。
平成19年8月1日に荒川区と秩父市は「森林資源保全等に係る事業の協定」を締結しています。二酸化炭素排出削減には都市と山林の理解と連携ば不可欠との観点から以下のような内容で協力しあいます。
◎実施事業
・バイオマス発電の視察見学・環境学習への参加促進
・炭の利用拡大の為のPR活動
・秩父の山を育てるための「どんぐりの里親」制度の創出
・森林機能を高めるための「間伐、下草刈り等保育作業体験」
・森林資源を活用し二酸化炭素排出削減のための「薪拾い」
・その他森林環境保全のため必要と思われる事業
◎荒川区は上記の事業の普及啓発、参加者募集の為の広報活動、
事業への参加及び主催事業等における秩父市コーナーの開設協力を行い
◎秩父市は事業実施に係る企画・立案・募集等事業の実施を行います。
◎荒川区とは
・平成19年9月 荒川区環境フェスタの中学生サミットに秩父市立荒川中学校が参加。
・秩父市「どんぐりを拾う会」に参加。
・秩父市「第三回荒川中学生サミット」に荒川区立第五中学校が参加
その後、西武秩父駅周辺を見学してから、一路東京へ。
4月29日に荒川遊園周辺で開催される「川の手あらかわ祭り」へも秩父市のコーナーが出ますので、是非、足を運んでみて下さい。また、こちらのページに有る通り、とても素敵な自然が楽しめる秩父、一度訪れてみてはいかがでしょうか?特にこのサイクルトレインで行けたら最高だと思います!
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