2008年04月16日

5歳未満のお子さんのいる方へ!

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 写真は4月5日にリニューアルオープンした都電思い出広場変更点についてはこちら)。バリアフリートイレ、車両用上屋、車内展示が新たに設置されています。また、地域のイベントなどにも活用できるそうです。

 さて、昨年7月3日のブログ記事(まずは、こちらの記事とリンク先をお読み下さい)でも触れ、今年2月20日の本会議質問でも区の支援を求めた細菌性髄膜炎の予防接種が、やっと今年の8月頃から受けられるようになります。

 海外の多くの国では定期接種に組み込まれており、接種を初めて罹患率が100分の1に減少したという実績を持ちます。日本においても、定期接種化すべきと確信し、定期接種化を求める賛同人としても参加させていただいています。予防接種さえしておけば相当な確率で防げる悲劇は、「防ぐ」という決意で自治体も臨むべきと認識しております。

 細菌性髄膜炎の恐ろしさについては、こちらこちらをお読みいただければと思いますが、予防接種さえすれば重篤化が防げる為、5歳未満のお子さんが家庭におられる方は是非、かかりつけの小児科医に相談してみてください。

 こちらの竹田こどもクリニックのHPから引用させていただくと、

・生後7ヶ月〜1歳未満で未接種の児は、初回接種としては2ヶ月間隔で2回、追加接種は生後12〜15ヶ月時に(ただし初回2回目から2ヶ月以上あけて)1回接種します。

・1歳〜1歳3ヶ月未満で未接種の児は、初回接種として1回、2ヶ月あけて追加接種1回。

・1歳3ヶ月〜5歳未満で未接種の児は、1回の接種が必要です(初回接種は不要)。
[上記の方法はアメリカのものです。いずれ、日本の方法が発表になると思います]
(以上、引用)

 1回の接種について7,8千円程度かかるそうで、低年齢児だと3,4回接種すると3万円程度の自己負担にもなります。我が家も3歳の娘に夏には接種を受けさせる予定です。

 細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会では定期接種化を求めるWEB署名も集めています。是非、ご協力を賜れれば幸いです。

 2月20日の本会議での小坂の本会議質問において、細菌性髄膜炎予防接種についての小坂の質問と答弁は以下の通りです。残念な答弁でありましたが、引き続き、支援を求めて参ります。何しろ、定期接種に組み込まれるにはまだまだ時間がかかりそうですから、その間に重篤化する子供を出さないようにする取り組みが不可欠だからです。

小坂:安心・安全の子育て・教育環境の整備についてお聞きします。来年度予算においては、多くの子育て支援策が盛り込まれ高く評価しておりますが、さらなる安心・安全の為にまず、細菌性髄膜炎、水痘等の任意接種への公費補助実施で避けられる社会的損失回避と親の安心を得られるようにしてはどうかと申し上げます。国全体の話になりますが、はしかの蔓延を挙げるまでもなく、日本の予防接種体制は世界に大きな遅れを取っております。

 例えば、国内で年間約六百人、多くは乳幼児に発症し、そのうち約三割が死亡・後遺障害が残る恐ろしい細菌性髄膜炎。そのワクチンは世界約百ヶ国で使用され、うち九割で定期接種が行われ、多くの国で発症抑制に大きな効果を挙げています。米国では接種開始後、罹患率が百分の一まで減少しています。 

 しかし、日本ではやっとワクチンが承認されたばかりで、定期接種となるには当分時間がかかります。自費の任意接種では三万円程度の自己負担。こうした病気は認知度も低く、自分の子供に発症して初めて知り、後遺障害や死亡という結果を迎えて調べてみると、多くの国で行っている予防接種さえしておけば、かなりの確率で防げ、自分の子も助かったかもしれないのにと愕然とする。日本でやっとワクチンが承認された今、こうした悲劇を繰り返さないように、国が定期接種への導入など抜本的な対応をする前に、自治体としても、細菌性髄膜炎とその接種についての周知や区独自の補助金支給で、防げる悲劇を未然に防止するということも、重要な子育て支援策だと考えます。

 また、水疱瘡の予防接種についても足立区などいくつかの自治体では補助制度を実施しています(参考記事:平成20年1月16日のブログ記事)が、接種を推進する補助金の額と比べて、防げる社会的損失(例えば、保育園児なら登園は一週間は不可ですし、親は無理をして仕事に穴をあけなければならない、また感染を広げるリスク、水泡の跡が一生傷として残ることなど)の方が大きいと考えこうした接種推進の区独自の広報、補助制度の創設を強く求めたいと思います。

健康担当部長:任意接種への公費補助についてお答えします。
 水痘ワクチンにつきましては、有効な抗ウイルス薬も開発され、重症になることは少なくなってきたことから、公費助成すべきではないと考えます。
 また、細菌性髄膜炎ワクチンについては、、定期接種に組み込む方向で専門家による研究班を立ち上げていることから、この結果を踏まえ、国レベルでの安全な接種体制の確保に期待したいと存じます。

small_ribon.gif細菌性髄膜炎を防ぐために区も国の取組に先駆けた対策を!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。にほんブログ村 政治ブログ 政治家(議員)へninkiblogbanner.gif
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする