2008年04月20日

裁判員制度=有害な税金浪費

 来年の5月から裁判員制度が始まります。裁判に「市民の感覚」を活かす為とのことで導入されることになったと聞いていますが、調べれば調べる程、壮大なる税金の無駄で、社会に害悪をもたらすだけだと言わざるを得ません。

 まず、裁判員制度についてはこちらをご覧ください。

 詳しくは、上記リンク先をごらんいただければと思うのですが、これまでの裁判は裁判官3名で審査してましたが、これが、裁判官3名+裁判員(一般の国民から抽選で選ばれた方)6名で審査して多数決で有罪・無罪や量刑を決めます。

 一般の国民から選ばれる裁判員は、裁判の公判を連日行う際に裁判官と並んで審査をします。

 その際に事前に、事前整理という名のお膳立て(参考記事)をしてあるそうで、裁判員が審査するのはその範囲内となります。

 調べていくと、結局、手間と無駄な費用ばかりかかり、動員される裁判員(67名に一人が体験することになるとか・・・)に過大な負担ばかりかけ、結局実態は現在とさほど変わらないようです。

 こちらから引用すると「裁判員裁判の対象事件は,一定の重大な犯罪であり,例えば,殺人罪,強盗致死傷罪,現住建造物等放火罪,身代金目的誘拐罪,危険運転致死罪などがあります」とのこと・・・。

 いくつか、ポイントを・・・。

・明確な理由がなければ辞退できず、数日間、裁判に拘束することで国民生活の大きな妨げになるほどのことをして、「市民参加」をしている形をつくるものの、裁判員が参加できるのは、第一審のみ。
 日本の裁判は三審制ですから、上告されて、上の裁判所に行けばそこで新たに別の判決が裁判官のみの判断で出され、結局、今までの裁判と変わりが有りません。

・上記のように「市民参加」をアリバイ的に導入しているだけで、裁判の結論が今までと変わることは考えにくいですが、そもそも、刑事事件の量刑を無関係な国民(抽選で選ばれ、さらに条件が合致するものを裁判所が選ぶ)が決めることは、「相当な重荷」になる。生涯、守秘義務を課せられ、違反すると罰金となっているが、これも人によってはストレスになるかと・・・。

・裁判員制度の創設、広報にどれだけの税金を浪費してきて、これから浪費していくのか・・・。そんな費用が有れば、冤罪の温床である「取調室での自白捏造」を防ぐべく「取り調べの可視化」こそ導入すべきではないか!

 そうした疑問を感じている中、東京地方裁判所では、都内各地で裁判員制度に模擬的に参加するセミナー(案内はこちら)を開催します。体験すると同時に疑問点をいろいろ聞くべく、小坂も参加する予定ですが、皆様もお時間が許せば、参加してみてこの制度の問題について考えてみてはいかがでしょうか?
(以下、荒川区の会場で行われるセミナーの抜粋)

裁判員制度フォーラム

○事前申込み:必要 ○有料かどうか:無料 ○託児があるかどうか:なし

 平成21年にスタートする裁判員制度への理解を深めて頂くため、裁判員制度フォーラムを開催します。架空の裁判(DVD)を視聴し、裁判官と共に事件の判決について話し合う「評議」を体験します。事前に電話で申し込みの上、お越し下さい。

日時 5月12日(月)午後1時30分から(開場は午後1時)
会場 サンパール荒川3階小ホール
定員 50人(申し込み順)
費用 無料
後援 荒川区

主催・申込み・問合せ 東京地方裁判所総務課
電話(3581)2262

お問い合わせ先
総務企画課  電話番号: 03-3802-3111(内線2211)

Eメール:soumu-kikaku@city.arakawa.tokyo.jp
(以上、引用終わり)

 都内では他の地区でもこちらの通り同様のセミナーが開催されます。
 
 小坂が嫌いなもの。「役所がアリバイ的に始める施策」。「市民感覚を裁判に活かしますよ」という姿勢をアリバイ的に作るものの、実態は変わっておらず、ただの税金の浪費と国民に有害なだけの取組み。そうしたものに対しては、今後も声を挙げていきたいと思います。

 small_ribon.gif裁判員制度は無意味、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする