2008年04月30日

パンダ外交=チベット国からの盗品レンタル

 今朝は、「荒川区制75周年記念モニュメント 除幕式」に参加。区役所1階ロビーに設置されたのは、東京芸術大学学長の宮田亮平氏の作品「シュプリンゲン -絆の和-」。シュプリンゲンは独語で「飛躍」の意味。イルカをモチーフにしたシュプリンゲンシリーズの一つだそうです(参考記事)。
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 除幕後、宮田氏(写真左)は「この作品が区民の待ち合わせや輪の中から顔を出したりと親しまれ、愛される存在になってほしい」と挨拶。
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 さて、上野動物園のパンダが亡くなりましたが、そのタイミングを狙って、新たに中国からパンダをレンタル(つがいで年間1億円)しようという話が政府から出てきています。中国共産党当局と打ち合わせの上でこうした話をしていることと思いますが、日本人は「パンダ外交」という目くらましにこれ以上騙されてはならないと思い記事にしました。日本にこれ以上、チベット国からの盗品であるパンダは要りません!

 パンダは「中国の代表的な動物」との日本人の常識は、パンダ外交による洗脳の結果です。

 ペマ・ギャルポ氏も言っているように、パンダはチベット国固有の動物です。

 まずは、こちらの記事を是非、読んでいただければと思います。中国共産党はチベット国をいくつかの州に分割して統治していますが、パンダの生息地で例を挙げると四川省アバ州などもその一つです。

 独立国であるチベット国を植民地支配し続け、その支配を既成事実化する為に、軍事的侵略、文化的侵略、人口的侵略を続けてきた中国共産党。パンダ外交もその一環と言えます。彼らにとってみれば、外国にパンダをレンタルすることで、中国へのイメージ好転は狙えるし、高額なレンタル料は入ってくるし、チベット国の動物を中国の代表として送り出すことで、チベット国の存在感を薄めることもできるし、一石何鳥にもなります。

 先ほどあげたアバ州に関連するページをいくつか。
今年3月18日の中共軍の介入
アバ州で殺された犠牲者の写真(気の弱い方は閲覧注意です)

今年3月27日、30日にはチベット国への中共軍の弾圧に抗議して僧侶が自殺

アバ州では中国共産党支配下に入ってから、自然の宝庫である大湿原の6割が消滅

 パンダレンタルは言わば、チベット国を植民地支配している中国共産党が行う「盗品レンタル」です。野生のパンダは千〜二千匹しかいない貴重な存在。また、人工飼育下で数百匹が飼育されていますが、つがいで日本に新たにレンタルされても、2匹の相性が合わなければ子供は生まれません。同じ人工飼育下にあっても多くのパンダがいる中で飼育した方が、増える確率が高いことは言うまでもなく、その観点からも日本でレンタルするよりは現地で沢山仲間のいる中で生活した方が良いのです。

 可愛いパンダ。しかし、その生育地域は血塗られた歴史が現在進行形で刻み続けられていること、そして、その悪辣な支配体制を強化する道具として世界中にばら撒かれていることを決して忘れてはならないと思います。

 日本にこれ以上のパンダは要りません。本来の野生環境で栄えることができるような環境が整うことや、仲間の沢山いる人工飼育下で繁殖する方がパンダにとってはるかに幸せです。日本人は、動物園で見られなくても、現地での元気な姿を映像ででも見守る、それこそが、本当にパンダを可愛がるということです。

 そして、その地域で長い歴史を刻んできた現地の人たち=チベット人が植民地支配から解放された環境の下で、パンダもチベット国も栄えていくことを心から願います。

small_ribon.gif絶滅危惧種のパンダを外交上の目くらましに使うな!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(9) | TrackBack(7) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする