2008年05月10日

金属・石油製品より木材製品利用を!

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 生活していく上で、まず、不要な物(付属物を含む)を買わない(リデュース)、次に再利用する(リユース=フリマに出したり譲り合ったり、容器を洗って使いまわしたり)、最後にリサイクル(一度分解して、再び製品にする)。優先順位はこの順であり、行政も個人もリサイクルしたことだけで、自己満足しては決してならないと思います。

 その上でさらに、金属や石油原料の製品はリサイクルをしても必ず漏れがでて、拡散、劣化することで、使える資源が減ってしまい、枯渇に向かわざるを得ません。一方、紙製品を含む木材を原料にした製品はリサイクルと同時に、生産を適正に循環(伐採した木材の分だけ植林するなど)させれば、永続的な利用が可能になります。

 さらに木材製品でも国産のものを使うことで、荒廃を続けている日本の森林を守ることができます。長年の政府の長期的視点の欠如した森林政策によって、国産材の利用は減少し、外国産材に市場を圧倒されてしまいました。平成19年時点での木材自給率は22%。その結果、手入れをしても採算がとれない森林は荒廃し、「雨水をためておくダム機能」「自然を育む場」「古来からの伝統、文化、風景の元」といった多様な機能を失いつつあります。(こちらの参考記事もどうぞ)
 手入れをしない森林は荒廃し、森林としての機能を失ってしまいます。こうした状況に危機感を持った方の努力で、国産木材利用のシンポジウムなども開かれています。木材利用促進の為の技術開発も。

 それ故、木材製品特に近隣の多摩や秩父原産のものを地産地消の観点から、区の施設をはじめとする様々な場で使うべきと議会質問等で主張して参りました。(参考ブログ記事:1月6日の記事2月20日の本会議質問4月14日の記事

 個人の生活の中でも木材を原料にした製品を選択することは重要だと思います。例えば容器入り飲料を買う場合でも、ペットボトルよりも、紙パック容器を選択する。我が家でも、野菜ジュース(1リットル)を買う時などをはじめ、紙パックを選択して購入します。
 現状はペットボトル全盛の様相を呈していますが、紙パック容器を個人が心掛けていくことで、流れは変わっていくと思います。
 何故、紙パックを勧めるのか?ペットボトル、スチール缶、アルミ缶、ワンウェイ瓶に比べて紙パックは、リサイクルする際の環境負荷は、はるかに少ないのです!ちょっと古い記事ですが、大勢は変わらないと思いますので、こちらのページを是非、ご参照下さい。

 また、街中にあふれる飲料自販機は規制を行い、区施設には置くべきでない(自販機が遠い場所は別ですが)との趣旨で様々な問題提起を行ってきました(詳しくはこちらのブログ記事(平成19年12月7日平成20年2月11日平成20年4月18日、)をどうぞ)。

 区施設には基本的には、飲料自販機は不要!という立場は変わりませんが、どうしても設置をする際には、公的観点から「カートカン」の容器を利用した「カートカン自販機」の導入や交換を条件にすべきと思います。区役所地下食堂で販売する飲料についても同様です。国産原料を3割以上利用したカートカンは軽く、リサイクルに伴う環境負荷も低い、と優れているのですが、街中で見ることは少ないのが現状です。それ故、行政において存在をPRすることが必要だと思います。

 なお、写真は4月14日の秩父市訪問の際に、偶然見かけた秩父木材を利用したベンチ。国産木材利用と同時に、我が家のベランダでくつろぐのに良い!と思い、思い切って購入。1万3千円+送料4千円。木のぬくもりは良いですね。休日はこのベンチに座って日暮里舎人ライナーを眺めながらお菓子を食べたり。

 今後も、国産木材利用促進の為、荒川区として、また個人としてできることを問題提起して参ります。

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする