まず、トヨタのこちらの該当ページでテレビCMが見られますのでご覧ください。
「まだ使えるけど、環境の為に「エコ替え」」と、車や電球の買い替えを勧める内容です。
はっきり言って詐欺的内容で社会的害悪を垂れ流しているとすら言えます。まず、車を例に出すと「エコ替え」で省エネといった話は、「車の消費する石油の量」のみを考えた事で、「中古車を長年使い続けることに必要なエネルギーと新車を生産・販売して使うというすべての流れに必要とされるエネルギー」の比較がなされていないのは明らかです。
総合的なエネルギー比較については、Matt Power氏が『Wired』誌4月号で書いている記事(英語ですので、日本語の概要はこちらのブログでどうぞ)を読んでいただいても分ります。何より「使えるけど、買い替え」=(自動車の場合は中古車市場に売却でしょうが、電球は使えるのに捨てるということ)というのは、総合エネルギー消費(生産から廃棄までの全ての過程を合わせたエネルギー)を無視すると同時に、社会が失ってはならない「もったいない」という価値観を否定するもので、そのような企業にエコを語る資格は無いと思います。
それに、現在乗っている車から新たな低燃費車に乗り換えた時に、その中古車はよっぽど老朽化していなければ、国内、あるいは海外で自動車として乗り続けられるわけで、結局「トヨタの言う環境に優しくない車」は現役であり続け、「ガソリンを浪費」し続けるのですから、もう、完全に論理破綻しています。
仮にも「世界の」トヨタと呼ばれている大企業が、こんな陳腐なCMで国民を騙せると思っているのですから、馬鹿にされたものです!「今の車は大事に乗ってもらって、買い換える時には低燃費車をどうぞ!」ではなく「買い替えを押し付ける」・・・。
こうした、インチキCMには怒りを感じるだけでなく、きっちりと苦言を呈したいと思います。
社団法人 日本広告審査機構 JARO
ここに苦情メールを送る予定です。皆様も、許せないCMが有れば、上記やあるいは直接その企業に苦情を送ってみてはいかがでしょうか?因みにyahooで「エコ替え」のキーワード検索をすると上から5番目に表示されます。
皆様、くれぐれも時流に乗った「エコ商法」には惑わされないようにお気をつけて下さい。何よりも議員として、自治体が「エコ」の美名の下に「エコ商法」に乗せられないようにきっちり監視していかなければと改めて思った次第です。
「エコ替え」=「エコ買え」の欺瞞CMには騙されないぞ!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。