
写真は昨日訪問した、西日暮里駅前の「西日暮里公園」。ホームレスのブルーテントが5件程。住処になっています。
駅前という区民全体にとって価値の高い場所にも関わらず、こうした状況では、多くの方にとって子供を安心して遊ばせることなど到底できません。現に、土曜日の昼過ぎに木陰が沢山有る夏に子供が遊ぶのにぴったりな広い公園であるにも関わらず、子供連れで遊んでいるのは我が家のみ・・・。
不法占拠は到底見過ごすことができる訳もありませんので、担当部署に直ちに撤去を求め、働きかけて参ります。
行政や医療など様々な関係者からの話や、そうしたホームレスの実態を聞くにつけ、世間でのこうした問題についての「おかしな正義感」には、ここでモノ申したいと思います。
まず、「ホームレスは行く場所が無いから、追いだしたら可哀そう」という人達へ。行政は様々な行き場所を用意しています。
・東京都の取組み=都営住宅や賃貸アパートを安価に貸出し、自立支援に
・都と23区で共同して運営している入所施設(空きが有りますよ!)
それでは、何故、そうした施設に入らないのか?
・お酒が禁止とか、個室で無いとか、「規則で縛られる」のが、いや!
・ずっと入れるわけでなく、一定の期間のみだから。
・そもそも、自立などしたいと思っておらず、気楽なホームレス生活が気に入っているから(面倒な人間関係や労働もしないで良い)
そういう認識の人が多いと見受けられます。自立に向けて努力する方を支援すべきと思いますし、自立ができない方への支援も別の形で行う努力も区や都のレベルで行っていますし、これからも強化すべきです。
様々な事情(年齢や病気等)で自立が難しい方には生活保護という制度も有りますし、生活保護を受けるにあたって当面の生活の場所となる民間の宿泊所も多数存在します。
同時に、多くの方で楽しく利用すべき公園を不法占拠している人間に対して、「ホームレスで可哀そうだから・・・」といった誤った同情で黙認することは許されざるべきことと思います。こうした現場は区内に限っても、ここだけでは有りませんよ!
今日の午後はACC(荒川地域振興公社)の20周年事業「三回忌追善 吉村昭の世界」の会場へ。
第一部 吉村昭氏の短編小説「梅の蕾」の一人芝居
陸の孤島である田野畑村の診療所に自ら赴任した医師(実在の将基面誠医師の話)の物語。
第二部 吉村昭氏の少年時代のエピソード
「炎と櫻の記憶」の朗読
第三部 オペレッタ・ファンタジー「浅草・下町モダアン」
昨日と今日、同じ内容で開催され、両日共に350名位集まり盛況でした。荒川区の誇りとも言える作家、吉村昭氏の作品が、多くの方に読まれるようになることを願って止みません。

会場の日暮里サニーホールのロビーには吉村昭氏が体験した米軍による空襲の説明や写真、「梅の蕾」の舞台となった田野畑村の紹介などが。

日暮里駅にはひぐらし小学校の児童が育てた朝顔が展示されていました。


