8月6日と9日は広島と長崎にそれぞれ原爆が投下され、米国による大量虐殺兼人体実験が行われた忌むべき日です。犠牲になられた方のご冥福を心からお祈りすると同時に、米国の責任を追及すべきと申し上げたいとと思います。
さて、その関係の報道や式典で「日本は唯一の被爆国」という表現を良く聞きますが、いつも「それは違うよ!」と呟いてしまいます。被爆国は他にも存在します。
以下に、中国共産党に侵略されて植民地支配を受けているかつての独立国 東トルキスタンのアニワル・トフティー氏の話を是非、お読み下さい。文中では新疆ウイグル自治区という表記がされていますが、新疆=new territory=新たな領土)という意味で、
植民地支配下の苛烈な弾圧で苦しんでいる
東トルキスタンの方々に大変失礼な表現なので小坂は通常使いません。
(以下、
日本政策研究センターのHPから引用です。元のページには参考になるリンクも多いので、是非、ご覧ください)
ウイグル人医師が北京五輪抗議のため来日五輪前夜、アニワル・トフティ氏講演会を開催 きょう始まる北京五輪を前に、昨日8月7日夜、都内のホテルにおいて、世界ウイグル会議イギリス全権代表を務めるアニワル・トフティ氏が講演した。この講演会は、水谷尚子さんの紹介により、アニワル氏が6日の「広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式」に参加するために来日した機会を捉え、日本政策研究センターが緊急開催したもの。
アニワル・トフティ氏は中国・新疆ウイグル自治区出身の外科医で、現在は英国で活動している。
中国は1964年に初めて核実験を実施して以来、1996年までに46回核実験を行っているが、同自治区はその実験場であり、現地の人々や生態系に深刻な被害をもたらしている。人間の場合でいえば、大脳未発達の赤ちゃんが数多く生まれ、奇病が流行し、癌の発生率は中国のほかの地域に比べ極めて高い。それは核実験の後遺症である可能性が高いが、中国政府の圧力の為にその事実は公にされず、支援を受けられない患者たちは貧困の為、薬も買えずなす術もなく死を迎えている。このような内容のドキュメンタリー"Death on the Silkroad,「シルクロードの死神」が、1998年7〜8月、英国のテレビ局チャンネル4で放送された。このドキュメンタリーで真実を訴えたのが、アニワル・トフティ氏である。 講演の中でアニワル氏は、自らの生い立ちや、医師として原爆症患者の治療に当たる中で「シルクロードの死神」の撮影に至った経緯を紹介。撮影を進める上で行った調査活動で、新疆のある山の中で大木を切り科学的検証を行ったところ、広島に落とされた原爆のじつに300倍にものぼる放射性の反応が出た。また、新疆に30年以上住んでいる人達の癌の発生率は、中国内陸部よりも35%高いことが判明したという。
このほかアニワル氏は、中共政権によるウイグル人弾圧の実態等を自らの体験をもとに紹介したが、最後に今回の来日の目的について次のように語った。
「私が今回ちょうどこの時機に合わせて日本に来たのも、明日から開幕する北京五輪への一種の抗議です。
ちょうど1964年の東京五輪の開幕から2日後に、中国は東トルキスタン(註・中国の言う新疆ウイグル自治区のこと)で初めて原爆実験を実施し、以来46回も原爆実験を堂々と行って軍事力を拡大させてきました。中国が今のように強い国になって行く上でウイグル人が払った犠牲というのは何よりも大きい。資源、土地、生命、祖国……何から何まで私たちウイグル人が相当な犠牲を払った結果、中国は経済的にも軍事的にも成長し、五輪を開催できるような国にまでなったのです。五輪開催が決まった時、中国は国際社会に対して人権弾圧を少しは弛めますよという約束をしたけれども、それはまったく守られていない」 また、日本へのこんなメッセージも送っている。
「私が今回日本に来たもう一つの動機は、原爆を落とされた広島の現場を自分の目で見ていかに酷いものだったのかということを感じると同時に、その時に被害に遭った方々を追悼したいと思ったからです。そして、世界のどこよりも原爆の酷さというものを知っている日本の方々に対して、原爆の被害に苦しむのは日本人だけではないということを知らせたかった。東トルキスタンでも数多の人々が原爆の被害に苦しみながら生きています。日本には原爆被害に関する医療があります。できることならば、日本には東トルキスタンで苦しんでいる人々を助けるために、現地に医師を派遣したり、支援をお願いできれば有り難い」
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