2008年09月30日

異常な補助金は出せど来店者数すら把握せず

 今日も決算特別委員会。産業経済費の質疑の中で持ち時間44分間のうち残り時間11分間を、9月26日のブログ記事「無茶苦茶な補助金1036万5千円 」(まず、こちらをお読み下さい!)についての質疑で使い果たしましたので、以下ご報告致します。

 「空き店舗対策」と銘打ちながら、この両店への補助申請が出される前にそれぞれの店舗が空いていた期間はフィリピン物産店については2ケ月のみ(以前は眼鏡店)、韓国物産店については1ケ月のみ(以前は生活雑貨店)。質疑を読んで皆様、どうお感じになりますか?

(小坂からの質疑・答弁)
小坂:部長・課長は商店街ルネッサンス事業の補助金支出先の仲町商店街や当該店舗内をしっかり見てきたのか?韓国・朝鮮の物産店やレストランが立ち並ぶ商店街に全く同じような性質の店舗を誘致することで、商店街が賑わうと判断した根拠は?「済州市のアンテナショプ」と銘打っているが、店の品揃えを見て来たか?先日訪問した際に「済州市の物産はどこ?」と店員に聞いたら「この一角」と店の一部を指し示した。
 その他の部分には、韓国の他の地域の物産や日本製品を売っているだけ。「済州市の物産といっても限られているから・・・」との説明。とても「済州市のアンテナショップ」と銘打つような代物でも無い。つまり単なる韓国物産店だが、そのような店舗に対して同業種の競争相手が多い中、その店舗のみ補助を出すことは理解ができない。

産業振興課長:商店街や店舗は訪れた。「済州市のアンテナショプ」については韓国・朝鮮の店舗が沢山ある商店街だからこそ、そうした種類の店舗を増やすことで、韓国関連の店が集積している特徴を売り込める。韓国・朝鮮系の方の多い当該地域において在日本大韓民国民団東京荒川支部の推薦という全面バックアップを受けて地域の理解を得て商店街で誘致をしたもの。店舗内で済州市の案内も行なっている。特徴を出すためのものが弱いようであれば有効な対策が今後必要とは思う。その他にも必要な取り組みは進めていく。


小坂:2店合わせて2年間で1000万円を超える異常な補助金を出す必然性の説明になっていない。元来、この事業は商店街に足りない店舗を誘致するものと理解していたが、そうではなく、もう何でもありと言っているようにも思えとても区民に理解を得られない。こうした店舗を「誘致」したことで、商店街の賑わいは増したのか?それを示すデータが有るのか?商店街来訪者がどの程度増えたか数字が出ないなら、当該店舗の来店者数を出して欲しい。

産業振興課長:誘致店舗がオープンしてから商店街への来訪者数が変わったかどうかデータは無い。補助を出した店舗への来店者の数は把握できるが、商店街全体への来訪者の増減は掴んでいない。


小坂:「来店者数なら分かる」と言うのであれば、開店以来の当該店舗の来店者人数は?

産業振興課長:まだ手元に来店者の数字は無い。当該店舗に来店者数の数字を早く出すように言っているが、「計算している、待って欲しい。」との店舗からの返答。もう少し時間をいただきたい。


小坂:正確な数字でなくても、概数でも良いのでここで示して欲しい。補助金を出しながら、来店者数という基本的な数字・現状を詳細のみならず概数すら把握していないのは杜撰と言わざるを得ない。区民の税金を預かりながら、このような軽率な姿勢では区民に説明責任を果たせない。後ほど数字の提出を求める。
産業振興課長:当該店舗(2店)への来店者数については概数も手元に無い。
経済産業部長:軽率だとは思っていない。店舗や商店街の定期的な状況の報告は今後も求めていく。補助金交付額は要綱上明確に上限を決めてそれをに補助金を支給している。


小坂:同様に韓国物産店を営む方の多くは自助努力で店舗経営をしている。一方で、同様の店舗内容で2年間で600万円余の補助金を受け取る店舗が出る。それも、商店街理事長が所有するビルの賃料補助や改修費として。こうした現状について、商店街の方に聞き込みを行ったが、全ての方が「おかしい。自分は真面目に自助努力で店舗を経営しているのに・・・」と話されていた。課長の答弁では「商店街で誘致した」とのことだが「そんな事実は店が出るまで知らなかった」と話される商店主もいた。


産業振興課長:補助を受けている店とそうでない店が出てしまうのは事実だが、商店街全体で空き店舗を使ってやってほしいということで誘致を決めた。そうした取り組みを通じて商店街にプラスの効果が出るようにする事業なので理解を願いたい。

小坂:こうした軽率かつ異常な補助金は止めるべきと改めて申し上げたい。商店街の理事長が持つビルに、必要性が有るとはとても思えない店舗を「商店街の誘致」という形をとって入居させて補助金を受け取り続けるようなことを商店街が区と組んで行っていることは、区内で努力をされている他の商店街の方にとっても、多くの納税者にとってもとても理解を得られるものではないがどうか?このような異常な補助金がまかり通るようであれば、「区と商店街がつるんで、補助金をいいように使っている」と納税者から見られかねず、正直に熱心に活動をしておられる商店街の方にとっても、不本意なことと思うがどうか?
産業経済部長:区の施策の安定性ということで即止めるということは考えていない。


小坂:商店街の方に聞いて回ったが、「誘致されてよかった」と答えた方は一人もいなかった。こうした異常な補助金を続けるようでは、折角、区政の改革や素晴らしい新規施策が進んでいる中、区政全体の在り方にもマイナスの評価をされる要因にもなりかねない。早急に補助金を停止し、時間がなくなったので質問を終わる。

★他の委員からもこの事業に関連した質問が続き、この問題に触れて区長から答弁。
区長:十分調査して反省していかなければならない点があれば是正していくことが一点。荒川区で取り組んでいる産業クラスターの拠点として空き店舗を活用するのも一つの策。市場経済の中ではあるが、自分の力ではどうしようもない部分で助けが必要な小規模事業者に対しては、助力をしていく。
(以上、質疑報告とさせていただきます)

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2008年09月29日

細菌性髄膜炎予防接種へ区から助成開始内定!

 今日も決算特別委員会で衛生費について質疑がなされました。平成20年2月の本会議質問(該当記事)や平成20年8月の予算要望(該当記事)等で公費助成を求めてきた(関連ブログ記事)細菌性髄膜炎(現状についてはこちらを是非、お読み下さい!)の予防接種への公費助成について、今日の委員会質疑の中で「細菌性髄膜炎については重篤度が高いので、hibワクチンの予防接種に助成の方向で検討している」方向が示されました!昨年7月3日のブログ記事以来、多くの場で主張をしてきたものとして、本当に嬉しい限りです。

 議会において、こうした答弁がなされるのは、「実質的に内定」していると言えます。その点について、小坂からの質疑をご報告致します。

 この質疑・答弁で3分余り使いましたので、44分の持ち時間のうち、連日の質疑も加え使った時間を差し引き残りは11分となりました。残り少ない持ち時間となってきましたが、大切に使って参ります。

 因みに記事の後半に「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」に係る住民説明会についての記事も掲載していますので、参照いただければ幸いです。

(小坂からの質疑と答弁)
小坂:細菌性髄膜炎を予防するhibワクチン接種に公費助成をする方向であることを聞き、本会議予算要望で実現を求めてきたものとして大変嬉しく思っている。hibワクチンの発売が遅れているようだが、現状は?また、接種をフルセットで行うと3万円程度かかるが、公費助成の割合や金額はどのように考えているか?また、助成の制度を創設することで、細菌性髄膜炎という保護者には知名度が現状として低い疾患についての事実を広く知ってもらう活動を進めるべきと考えるが、区としての幅広い広報をお願いしたい。
 また、細菌性髄膜炎以外にも例えば、水痘なども、罹患すると保育園等での影響、保護者の仕事への影響を考えると未然に防ぐ取り組みを進めるべく公費負担を導入している自治体も増えている(平成20年1月16日の記事をご参照下さい)。荒川区においても、そうした任意接種についても公費負担を考えるべきと改めて申し上げるが認識は?

健康推進課長:hibワクチンの発売時期や現実的に手に入る時期ははっきりしていないので公費助成を開始する時期はまだ明確に決まらないが、準備ができ次第、発売後、早い時期の実施を考えている。助成の金額や割合については、はっきり決めていないが、一部額の助成にする方向。広報については、区報や区HP等を活用して進めていく。他の接種への公費助成については効果等を検証しながら優先順位をつけて検討していく。まずは、hibワクチン予防接種への公費助成から開始したい。
(以上、質問と答弁のご報告)

 今後hibワクチンの公費助成の充実と、疾患についての広報(例えば、来年度の健康週間オープニングイベント(昨年度の事例:今年度はさすがに間に合わない・・・)などで「細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会」の方に講演をしていただく場を区で設けるなど)等、引き続き責任者に働きかけて参ります。 全国でも先駆けてhibワクチン接種への助成を「実質内定」された、西川区長を始め担当部課の皆様のご尽力にこの場でも感謝を申し上げます。

 ★以下、細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会のメールマガジンから引用します。細菌性髄膜炎についての動画の紹介です。

第2日本テレビで細菌性髄膜炎について放映開始!

昨年の12月4日に日本テレビのリアルタイムで放映された「子供が年間約50人死亡 日本にだけ無いワクチン」が、日本テレビの動画Webサイト「第2日本テレビ」で再び公開されています。
本放送を見逃された方は是非ご覧ください。
第2日本テレビ」のトップより、「『第2日テレ』ただいまのオススメ動画はこちら!!」より「ドラッグ・ラグはいつ解消されるのか」をクリックしていただくと、左側に「ワクチンギャップ」の項目がありますので、動画をクリックしてください。
(以上、引用終わり)
 
 さて、先日のブログコメントでも書きましたが、「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」に係る住民説明会が開催されます。区HPこちらに記載の通り、決定致しましたので、ご報告致します。

「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」に係る住民説明会

★条例原案に対して、主旨をより明確に伝えるため、住民説明会を開催します。

★日時:平成20年10月3日(金) 18時〜20時

★場所:荒川区役所304会議室

★対象者:区民・区内在住者
 ※課長に確認しましたが、「条例で規制を受ける方々への説明」という趣旨から対象を上記にしていますが、対象外の方がいらしても入場はできることとしています。私からは、「この説明会は先日確認したところ、区内在住者と在勤という条件をつける方向だと聞いたので、担当課長には「誤解している方には正しい理解を求めることはもちろん、建設的な提案であれば幅広く意見を聞くべきなので、そうした条件は外して開催してはどうか?論外な誹謗中傷はもちろん相手にする必要無し」と事前に申し入れましたが、仕切りは上記のようになりました。

★次第
 (1)区内の困難事例の状況(NHKニュース映像)
 (2)条例の主旨説明
 (3)これまでの質問等に関する回答
 (4)質疑応答

★当日配布する資料
 (1)パブリックコメント資料 
 (2)主な質問に関するQ&A
 (3)地域猫に関する資料
 (4)主な新聞記事
 (5)これまで寄せられた意見の件数等一覧

★出席者
 環境清掃部長、環境課長、環境政策担当課長、生活衛生課長

★この条例に関する意見数等
 電話151件(環境課70件、生活衛生課40件、区役所警備室(開庁時間外の受付)41件)
 区民の声(メール) 69件
   (区内からのご意見は4件)
 パブリックコメント 24件
   (区内からのご意見は1件)

※上記の件数は述べ件数ですので、かなりの数、同一人物から複数寄せられているとのこと。

※説明会の開催については、上記意見を寄せてきた方へも連絡します(連絡先を役所にきちんと伝えた方について)。

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2008年09月28日

使える粗大ゴミを家庭や市場へ!

 今朝は家族でこちらに記載の北足立市場の「市場祭り」に参加。日暮里舎人ライナーに乗り、舎人公園駅から少し歩き現地へ到着すると凄まじい人、多くの行列。とても賑わっていました。食育ブースや産地直送品の販売を通じて、日暮里舎人ライナー沿線の東京北足立市場への理解が深まればと考えております。
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 その際に、以前から足を運んでみようと思っていた、舎人駅近くの「トレジャーファクトリー足立舎人店」へ。とても大規模なリサイクルショプで小物から家具、楽器まで多様な品ぞろえ。詳しくはこちらのページを御覧ください。買取も大々的に行っていて、店内を見ていると次々に様々なものが持ち込みで買い取りをされていく。家具にしても、極めて奇麗なものから、かなり使用感があるものまで様々ですが、かなり売れている様子。中には蝶番が壊れているけど格安という家具も。娘の為に4段チェストを購入。

 6月17日のブログ記事にも書きましたが、区が収集した粗大ゴミでまだ使えるものが多数あるにも関わらず、広く「譲渡会」を開催しているのは年間ごく僅か(墨田区は積極的です=参考ブログ記事)。まだまだ活用できる粗大ゴミのほとんどは破砕処分されています。こちらのブログ記事()に書いたように、粗大ゴミで活用可能なものを譲渡する場を設け、その機会を増やすことを引き続き求めていきたいと思います。または、上記のようなリサイクルショップに粗大ゴミで販売に結びつくようなもの(今までは保管場所が少ないため、貯まると破砕処分に回さざるをえなかった)を格安でリサイクルショプに払い下げるような取り組みも進めてはどうかという提案もこれからしていこうと考えています。

 例えば、毎週、定められた日時に清掃事務所(参考ブログ記事)の一角で、古物商の資格を持つショップや住民に平等に参加機会を与えた上で、来場した方が参加して「簡単な競り」を行い払下げする。そうすれば、かなりの数の粗大ゴミが第二の人生を歩めることになるでしょう。

 放置自転車で持ち主に放棄されたものは、以前は費用をかけて処分していたものを、逆に海外に販売するという取り組みを荒川区は行っています(こちらのブログ記事に説明を書いてます)。そのように従来の発想と異なる形で「利用可能な粗大ゴミの第二の人生」へ道筋をつけられるようにすべく、尽力して参ります。
 
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2008年09月27日

マンションで廃食用油回収開始

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 平成15年の本会議質問平成20年の本会議質問でも一貫して求めてきた廃食用油の再利用。区もかなり具体的に検討を進めてはいますが、もう少し時間がかかりそうです。そこで区が事業として始める前に、我が家も含めた地域で、何とか再利用できないかと考えていたのですが、廃食用油から石鹸を作っている団体の方と協議して、小坂(管理組合の理事長)の住むマンションで今日から、廃食用油回収を始めました。
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 廃食用油をペットボトルに入れてもらい、回収箱で集め、ある程度集まったら小坂がその団体に持ち込む。その中で生じる様々な課題が見つかれば、今後回収を始めることになろう荒川区の担当課長にそうした課題について話をしていこうと考えています。

 今日は午前中は地域でご意見を聞いて回り、午後は事務作業、夜間は政務会合。政務会合がほぼ終わった後、21時過ぎに池袋駅前へ移動。9月7日のブログ記事に書いた「統一教会の手相勧誘阻止活動」に参加。阻止活動についてのブログを書かれているエイトさんとNさんと小坂の3名でまわりました。池袋駅周辺のパトロールが終わると新宿駅周辺へ移動。そこでも手相勧誘をしている統一教会信者が多数。そうした信者から様々な話を聞いたり、手相勧誘に捕まっている方を数件解放しました。終電前に帰宅。こうしたパトロールに時間の許す限り今後も参加していこうと考えています。

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2008年09月26日

無茶苦茶な補助金1036万5千円

 役所から9月に配布された「平成19年度主要施策の成果説明書」。大方の内容は、様々な委員会で既に報告されていて説明資料を小坂も見ていたものばかりです。しかし、初めて見たものとして、「韓国済州市のアンテナショップ開設」という言葉が有りびっくり!何だこりゃ?

 担当課長に資料を出すように求め、説明を受けました。この事業は「空き店舗活用支援事業」で「商店街が誘致したお店」ということになっています。事業の内容は下記の通りです(区HPでの説明)。

★空き店舗を活用して、テナントミックスや地方のアンテナショプの設置、商店街の集客力の向上等に資する店舗等を設置する場合に、その経費の一部を助成する。商店街が空き店舗活用プランを策定し、区が認定したプランを補助対象とする。

★補助金が以下の通り出ます。
・店舗改装にかかる費用  補助率3分の2、限度額200万円
・店舗の賃借料(家賃)  補助率3分の2、限度額20万円
              (毎月!最長で2年間!)
・開店等のPR経費     補助率3分の2、限度額20万円
・区の制度融資を利用した場合の利用者負担金利  金利全額補助

★上記のような、大盤振る舞いの補助金が、それでは具体的にどのように使われているか・・・。 その実例が「済州市のアンテナショップ」です。その概要は以下の通りです。

・荒川仲町通り商店街振興組合の荒川3−29−9に今年4月に開設。
・店舗名:BOAZ(ボアズ)
・済州市の物産品、韓国食材等の販売、韓国家庭料理を中心とした飲食業、韓国済州市の観光PRを行う。
・区からの交付補助金額 店舗改装(150万5千円)+家賃(年240万円×2年間)=630万5千円の補助金が交付!

 こうした補助金に強い疑問を持って、今年の4月に開設されている店舗の現場を24日に見てきました。これが、BOAZの店舗です。
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 済州市のアンテナショップというと済州市という自治体として出店しているイメージを持つように思う方もおられると思いますが、違います。この店舗のオーナーは荒川区内の個人事業主。単なる民間の物産・レストラン店です。そして実質上のビルオーナーは商店街の理事長を務める方。これって・・・。店内は上記の通り、韓国物産や韓国料理を食べられるようになっています。

 こうした店舗に2年間に630万円余りの税金をつぎ込んで、設置(誘致とは言い難いと思う・・・)する意味があるのか?

 まず、この商店街は韓国料理店や韓国物産店が多数存在することで有名なところです。そこに、その種の同じような店舗が一つ増えただけで、多額の補助金に見合う「商店街の集客向上」になど、なるはずも有りません。むしろ、税金から補助金を630万円受けている「韓国物産・レストラン店」と何の補助金も受けていない他の店舗との著しい不公平が生じることは大きな問題です。

 この店舗への補助が妥当だと言える理由がみつかりません。担当課長に聞くと、「商店街の理事会で決定して誘致したもので、地域の理解も得ている。商店街の集客力アップにも貢献して地域で喜ばれている」と言っていましたが・・・。
 近所の方に聞き込みをしてみましたが、聞いた方全てがこう言います。「自分達は自助努力でお店を切り盛りしているのに、何であそこだけ630万円もの補助金を受けているの?納得できないし、必要性も理解できない。集客に貢献しているとは思わない・・・」。当然の感想だと思います。

 こうした補助金が「有効」と言えるのは、商店街で欠けている部分を補う(例えば、子育てカフェを誘致する(関連ブログ記事)など)場合だと思います。韓国関連の店だらけの商店街で同種の店舗を多額の補助金を出して設置することは、不公平かつ無意味でしか有りません。

 さらにこの商店街にはもう一つの店舗にも区から補助が出されています。先程の「BOAZ」から徒歩20秒のハス向かい。店舗の概要は以下の通りです。
・店舗内容:フィリピンのアンテナショップ「ヴィンタ クルチューラ」(今年7月に開設)
・場所:荒川3−38−14     運営するのは「潟Gス・ピイ・アイ・ジャパン」という企業(本業はITだそうです)
・フィリピンの特産品、民芸品等の販売、フィリピンでの英語研修旅行・留学等の斡旋、外国人向けの商店街ツアー等の開催
・区からの交付補助金額:店舗改装(150万円)+家賃(120万円×2年間)+PR経費(16万円)=406万円PICT7410.jpg

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 この張り紙、13時までは無人と言っているようなものですが・・・。

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 「売り物」と思われるものは、僅かに申し訳程度有るだけ。
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 こちらのお店についても、閉鎖的な雰囲気の店舗で、物を売る熱意も感じられないよくわからない店舗・・・。ご興味をお持ちでしたら、一度、訪れてみては如何でしょうか?この店舗が商店街の魅力向上になっていると思われる方がいらしたら是非、ご連絡をいただきたいものです。

 上記の「フィリピンの物産店」への補助金406万円、韓国物産店に630万5千円で合計1036万5千円!莫大な金額の補助金です。担当課長に「これが商店街の魅力向上に繋がる店舗なのか?」と聞くと「商店街が必要と判断して誘致したものに補助金を出した・・・」とのこと。区にまともな価値判断が有ればとても受け入れられる内容ではな無いが・・・。

 小坂は一人会派ですので、所属していない委員会の資料をいつも受け取るようにして目を通していました。ところが、この2件の新規補助については委員会資料で見たことが有りませんでした。そこで、担当課長に聞いてみると「委員会では報告しなかったが、担当委員会所属の議員にのみ交換便で渡した」とのこと。これじゃ、知らないわけだ・・・。

 このような異常な補助金支給は決して許されるものでは有りませんし、良識を持った区民は誰も納得しないでしょう。商店街に本当に欠けていて、かつ地域から喜ばれる店舗であれば理解も得られると思いますが、上記のような異常な補助金支給を止めるよう求めて参ります。

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2008年09月25日

障害者雇用の確保を

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 区役所前の花壇のコスモスも美しく咲く秋です。今日は決算特別委員会の三日目。小坂からは障害者雇用促進について以下のような質問を致しました。この質問をして、元々の配分時間44分間のうち、昨日の質問の時間も差し引いて残り時間があと14分となりました。

(小坂からの質疑・答弁)
小坂:荒川区の障害者雇用への様々な取り組みを高く評価しているが、その前提でさらなる取り組みを求める観点からお聞きする。区役所での常勤、非常勤の職員における障害者雇用の現状を示す数字は?現状として区は知的・精神障害者を区職員として雇用はしていないが、知的・精神障害の方でも内容に応じて、得意分野となる仕事が有ると思う。
 横浜市では、知的障害者を書類整理、ホームページ更新、庁内メール集配、廃棄文書のシュッレッダー作業、テープ起こし、等の庶務に昨年10月から採用をしています(横浜市の知的障害者雇用レポートにこの件も掲載されています)。こうした、障害の内容に応じてお任せをすることのできる仕事を知的や精神の障害の方に職員として働いていただくように区としても取り組みをさらに進めてはどうか?

職員課長:区役所の勤務者の内、障害者は43名。雇用促進法に基づく法定雇用率は2.1%だが、現在、荒川区は3.44%。特別区(23区)は3%の目標を定めているがそれを上まわっている。障害の内訳は肢体、上体、資格、内部障害等で基本的に身体障害。委員指摘のように知的障害者などにも職員として働く道を開くにあたり、具体的な課題は有るが知的障害等をもちながらも働けるような取り組みについても考えていきたい。



小坂:三重県をはじめいくつかの県では、障害者の雇用率が一定以上の企業や授産施設、小規模作業所などに対し、物品関係の契約・入札で優遇する制度を創設しています。また、いくつかの自治体では障害者雇用や環境配慮をその努力に応じて加点する総合入札制度を導入しているが、障害者雇用を進める区の姿勢、障害者プランの推進の観点からも区としても、以前から実現を求めている総合評価入札制度(大阪府の事例)の導入を決断すべきではないか?管理部長に認識を問う。

管理部長:総合入札制度は価格のみでは無く、障害者雇用や環境配慮等様々な観点から評価をするもの。まず、実績、そして地域貢献や障害者雇用も評価していくという段階で考えていく。区内の中小企業での障害者雇用が進んでいない中での導入には、中小企業が入札に参加できにくくなることもあり、慎重に考えなければならない。ただ、必要なことだと考えている。


小坂:そもそも、障害者雇用等に熱心に努力している企業・団体とそうでない企業・団体が同じ土俵で競争するのはフェアではないと考える。むしろ、障害者雇用に格段に積極的に取り組んでいる企業・団体とは積極的に随意契約を行うという形、ある意味「福祉の枠」を儲けることも必要と思うが、どのように認識しているか?

管理部長:区の仕事の範囲で障害者の就労を促進することについては、一例では北庁舎で障害者事業団に訓練と清掃をお願いをしている(平成19年2月10日のブログ記事参照)。総合入札等の導入の前に働く担い手を育てていくという観点が必要と考えている。障害者雇用を契約の条件として考えていくことも可能性として有るが、総合入札については具体的な導入の前の段階であると考えている。


小坂:最後に、障害者雇用の先進事例を全国で調査をされ積極的に導入をされている区長の認識も伺いたい。
区長:障害者雇用については昭和40年代に石田博英氏(労働大臣)が法令化された。これは特筆すべきことであり、現在あらゆる分野に広がって来ている。現在、知的障害をお持ちの方に働いていただけるような社会にすべく、区役所でも指摘を受け止めて取り組みを検討していきたい。議員からいただいた提案については、残された任期の中でも一生懸命やっていきたいし、再任されれば引き続き熱心にやっていきたい。

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2008年09月24日

区サイト充実と年齢差別

 今日の決算特別委員会については、22日の総括質疑に続いて、各項目毎の自由質疑(議会費、総務費等)が行われ、今日も総務費についての自由質疑がそれぞれの会派の持ち時間の中で行われました。以下、小坂から行った2点についての質疑をご報告致します。文中の言葉についてはリンクを張っていますので、参考にしていただければと思います。

★区ホームページ、区ポータルサイトの情報充実について
小坂:区のホームページをリニューアルされるとの話が先日の委員会で出たので関連して聞く。是非、HPを閲覧される方の属性に応じてページを選べ、必要な情報が素早く得られる形にして欲しい。具体的な先例として三鷹市のHPが有る。三鷹市のHPではまず、「市民向け」「訪問者向け(これは三鷹について知りたい方や来訪や転入を考えている人向け)」「事業者向け(三鷹に仕事で用が有る人向け)」の三択が画面に表示され、いずれかを選択すると、それぞれの属性の方に必要な情報のみが表示されるという優れたシステムです。利用者本位のこうしたページ構成にしていただきたいと考えるがどうか?

広報課長:小坂委員より三鷹市の例が紹介されたが、23区では最近、文京区でもそうした方式をとっている。トップページが大きくなりすぎないように、利用者を最初の段階で振り分けるという形。区では平成22年4月に向けて全面リニューアルを進めるが、小坂委員の提案も参考にしてリニューアルの在り方を検討していく。


小坂:情報も属性に応じて出せば、必要な情報も早くみられる。「訪問者向け」のページに、荒川区の魅力を存分に紹介したり、西川区政のもとで行われている先進事例を大きくPRすることも可能と思うので、是非、実現をお願いしたい。
 また、荒川区ポータルサイトは多額の費用をかけて魅力の薄い内容であり改善が必要と私も思う。独自取材の動画コーナーなども有るが、荒川区の新住民が増えており、そうした方々も含めて地元荒川区を知っていただくために地域の歴史についての詳しい内容や伝統工芸をはじめとする文化、偉人についての記事や映像をもっと掲載すべきと考えるがどうか?

情報システム課長:荒川区ポータルサイトについては、アクセス件数を見ると魅力が足りないと感じている。そうした指摘を踏まえた形で検討していきたい。

小坂:新規の映像でなくても、広報課や社会教育課で所有している既存のビデオライブラリーで貴重な映像も既に多数区は所有しているのだから、そうした地域を知ってもらう映像の掲載をしてはどうか?区の広報課窓口や図書館まで来てビデオを借りなくても、ネット上でそうした映像を見ることができれば、新住民の方にも気軽に荒川区の素晴らしい歴史や文化を知っていただくことができるので是非、お願いしたい。

情報システム課長:確かに動画コンテンツがまだまだ少ないのが現状。サーバーの容量も幸いまだ余裕があるので、一定の範囲で指摘を受けたような動画を掲載していくことも可能でありそうした取り組みもしていきたい。


小坂:そうした映像の掲載には容量の問題が常に生じるが、注目すべき手法として費用も低廉で済み、動画検索でPRできるものとしてユーチューブというサイトがある。組織としてこのユーチューブを活用しているケースが増えており、国内主要政党も全て「ブランドチャンネル」という形で設置しており、中央官庁では文部科学省、8月には和歌山県でもブランドチャンネルを設置している。自らサイト運営するよりも必要な費用は極めて低廉で済み、ユーチューブというブランドによりアクセスアップも図れる。過去のビデオ録画した動画やこれから撮影される動画のうち有意義なものをどんどん掲載してはどうか?

情報システム課長:ユーチューブのページは自治体では長岡市も持っていると聞いている。荒川区ポータルサイトの動画掲載の容量はまだ余裕があるが、それが足りなくなった際にユーチューブの活用も考えていく。


★23区職員の採用における年齢制限を撤廃すべき
詳しくはこちらのブログ記事を参照下さい

小坂:区職員の採用は23区合同で行っているが、その一端を担う荒川区の職員採用に関連して聞く。新規・中途職員採用の年齢制限の合理的理由は?

職員課長:職員採用基準については、20年4月採用から経験者採用制度を導入し、46歳未満まで採用できるように変えた。従来からの新規採用については長期的に職員として育成する観点から年齢制限を行っている。経験者採用については一定の経験を積んで技術を培った方を採用する為。一方、年齢構成のバランスが崩れてきていることから、その谷間を埋める為にも年齢制限をしていると理解している。


小坂:改正雇用法における採用における年齢差別の禁止についてご存じか?地方公務員は適用対象か?民間には義務を課して地方公務員は除外するのはおかしいし、こうした年齢制限によって区のサービス向上に必要な人材を門前払いしていると考えるがそれはとても23区の区民にとってもったいないことだと思う。年齢制限を定年直前まで無くした自治体がいくつか有ります。平成15年から年齢制限と同時に学歴制限も基本的に撤廃した市川市、来年4月の入庁から撤廃する秦野市、中途採用については年齢制限を撤廃する横浜市の事例はご存じか?

職員課長:雇用の逼迫状況からそうした法改正がなされたと理解している。年齢制限を撤廃した自治体の事例についても聞いている。


小坂:平成15年に市川市は4099名の応募の中から39名を採用しました。採用される側からすると狭き門ですが、採用する側からすると多様で豊富な人材の中から市民サービス向上に必要とされる人材を選べたとも言えます。是非、荒川区としてこうした取り組みの効果を検証下うえで、23区一部事務組合においても定年直前までの年齢制限を撤廃すべきと考えるがどうか?

職員課長:指摘をいただいた年齢制限の在り方については、23区一部事務組合としても議論を重ねているところ。特別区の状況を申し上げると、応募者数は増加しているが、それに甘んじることなく、今後のあるべき在り方を検討していきたい。年齢制限を撤廃された自治体については、逼迫した雇用状況も背景に有る。年齢制限撤廃については今後も研究をしていく必要があると認識している。年齢制限を撤廃した自治体における応募については当初年度の応募が膨らむが、次年度から萎む傾向も有る。人事・給与制度等についても難しい問題もあるが検討していきたい。


小坂:法の改正の趣旨からも、地方公務員においても年齢で門前払いをするのではなく、サービスを受ける区民の為にも応募する方の職業選択の確保の為にも区として明確な認識を持ち、年齢差別撤廃に向けた働きかけを要望する。

管理部長:有能な人材を確保する観点からの質問と認識している。経験者採用制度は有効な手段。年齢制限撤廃については様々な問題もあるが積極的な面を研究していきたい。
(以上が質疑のご報告です)

★自由質疑における各会派の持ち時間は、所属人数×44分間です。小坂所属する会派「尚志会」は一人会派ですので、44分間の持ち時間。今日の質問で18分間使いましたので、残りは26分間。10月6日までの連日の決算特別委員会において、この持ち時間を十分活用して参りたいと考えています。

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2008年09月23日

リサイクル啓発リーフレット「Wa(わ)」創刊

 9月19日の建設環境委員会の議題のうちの一つ、リサイクル啓発リーフレットの創刊についても、質疑を含めご報告しておきます。
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★集団回収モデル事業が、平成20年4月から、ほぼ区内全域で実施されたことなどを踏まえ、集団回収や3Rを中心とした情報を掲載したリーフレット(回覧)を定期的に発行することにより、ごみの減量に対する意識の普及、啓発を図るとともに、集団回収事業のより一層の充実に資する。

★経緯
 平成12年 区報「清掃・リサイクル特集号」(年に4回)を発行
 平成15年 集団回収モデル事業(資源の行政回収を停止し、町会主体の集団回収)を開始
 平成19年 新たな回収品目のペットボトル、白色スチロールトレイの回収を開始
 平成20年 区内全域(118町会/119町会)でペットボトル、白色スチロールトレイの回収を実施

★リーフレット(回覧)の概要
 ・発行回数 初年度3回(9月、12月、3月)
 ・配布方法 区内の全町会に回覧用として配布 
 ・体裁等 A3判 表裏2項 4色刷
 ・発行部数 7,000部
 ・掲載内容=資源回収や3Rに関する知識、情報、資料等
       集団回収における区内町会の工夫、取組等の紹介
       各町会での具体的な工夫についても記載

(小坂からの質疑・答弁)
小坂:こうしたリーフレットを作成し回覧していただくのは結構なことと思う。一つお願いしたいのが、区や町会のリサイクル、集団回収だけでなく、様々な団体が行うリサイクルの取組についても紹介して、PRに使ってもらったらどうか?例えば、社会福祉協議会が関わる入れ歯リサイクルや10月2日から設置される携帯電話リサイクル回収ボックス、使用済み切手の回収など。こうした取り組みも個別の団体のPRだけでは広報に限度が有り、こうしたリーフレットで協力を呼びかけていくべきと思う。
清掃リサイクル課長:リサイクルを行っていく各団体の情報を掲載していきたい。 

小坂:町会での掲示板回覧だけでなく、マンション管理組合(回覧は難しいと思う)に対しても配布してマンションの掲示板に表裏貼っていただいてはどうか?
清掃リサイクル課長:そうした対応をしたいと思う。

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2008年09月22日

総括質疑で「幼稚園で漢字教育」を求めました。

PICT7387.jpg
今日は決算特別委員会の初日で総括質疑を各会派から行いました。各会派の持ち時間(答弁含む)は所属人数×3分47秒なので、一人会派の小坂は3分47秒で質疑と答弁という大変厳しい時間配分です。

 質問項目は、9月8日の漢字教育の視察報告とそのリンク先に詳しく書いてある、幼児教育における能力引出し、特に漢字教育の導入について1つに絞りました。
 
 以下、質問をご報告致します。文中リンクを参照いただきながら、お読みいただけると幸いです。

 尚、小坂の尚志会も含めた各会派の総括質疑の録画映像は荒川ケーブルテレビで以下の時間に1週間にわたって毎日放映されますので、お時間がありましたら、是非、御覧下さい。小坂の映像は最後から二人目です。

★放送予定 10月6日(月)〜12日(日)
      1回目 午前9時〜11時
      2回目 午後6時〜 8時


(小坂からの総括質疑)
 学力低下、特にあらゆる学問の基礎となる日本語力の著しい低下に対し、幼稚園・保育園段階から有効な対策を取ることを通じ、幼児の潜在的な力を大きく引き出す役割が区には有るとの観点から質問致します。

 小学校では学習指導要領で学年ごとの学習内容が細かく規定されていますが、幼稚園の教育要領では細かい規定は有りません。無いからこそ、荒川区独自で従来の発想とは異なる形で幼児の能力を引き出す新たな取り組みを始めてはどうでしょうか?

 石井方式漢字学習法を取り入れ、極めて高い学習効果をあげている私立いずみ幼稚園を今月八日に五時間に渡って視察して参りました。
幼児期は興味がわけば、何でも即座に記憶する能力が極めて高く、漢字は意味のある言葉なので注意・関心を引き、複雑な形をしていることが逆に記憶のてがかりが多く、一般的なイメージとは逆に簡単に記憶できるという観点から長年研究されてきた学習法です。
PICT7388.jpg 
 私が手に持っているような難しい漢字を使った絵本の文章はもちろん文学や古典、詩の美しい文章をクラス全員で指で追いながら繰り返し音読をする。そうした取り組みを、集団の規律の中で三年間繰り返すことで、高い読書力や集中力が培われている現場を見て、強い衝撃を受けました。

 幼児は未発達だから、簡単なことを自由な雰囲気の中で身につければ良いという姿勢ではなく、幼児期だからこそ、漢字を多用した美しい日本語をシャワーのように三年間浴びていけば、語彙が豊かになり小学一年生でも高学年の読書力がつき、何事も短時間で集中して行う能力がつくという事実は目から鱗でした。三年間繰り返しますので、理解の遅い子でも必ず追いつくことができる、そうした継続ができるのが幼児期教育の強みです。

 国語力、読書力、思考力が高まり、進んで学習に取り組み、全ての教科で良い成績をあげることに繋がります。遊びや運動にも余裕を持って取り組め、バランスの取れた明るい子に育つ。区立幼稚園においても幼児の能力を今までよりも格段に引き出し、小学校に入ってからさらに才能を磨けるようにすべく、石井方式漢字教育を始め、従来の発想から転換した能力を引き出す幼児教育を始めるべきだと確信を持って提言し、認識を伺います。

教育長からの答弁は以下の通りです。
○幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児が遊びを通じて、学ぶことの楽しさを知り、積極的に物事にかかわる気持ちを育てることを大切にしている。

○幼児が日常生活や遊びの中で、看板やメニュー、値段や名前などを目にすることで、文字に興味を示すようになり、一般的に、5歳児くらいになるとある程度のひらがなを読めるようになる。

○漢字は、我が国の誇る伝統・文化の一つであり、その形や読み方など文字そのものに大きな魅力があり、幼児の興味、関心を引き付けるものがある。

○本区の幼稚園においても、例えば、何月何日の「がつ、にち」、何曜日の「げつ、か、すい」などを教室の壁にはったり、「先生、組」などの幼稚園で耳にする言葉を漢字で書いたりして、自然に幼児に触れさせて、興味や関心をもてるよう環境構成の工夫を試行している幼稚園もある。

○ご提案の漢字教育については、今後の研究課題と受け止めている。

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2008年09月21日

無責任な猫への餌やり規制について

 さて、一昨日のブログ記事に書いた「(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」のパブリックコメントが本日から荒川区のHPのこちらの記事や区報での告知を通じて始まっています。

 この条例について書いた一昨日のブログ記事にはもちろん、小坂へのメールや掲示板で賛否両論が寄せられていますので、補足とお答えとして今日の記事を書かせていただきます。条例原案での規制対象は猫への餌やりだけでなく、多岐に渡りますが、コメントの多くは猫についての意見ですのでこの点についてのみ書きます。

 この問題について該当ブログ記事に多くのアクセスが寄せられています。その関係記事で一番リンク元が多いのがこちらのブログ。その記事を引用すると・・・。
(以下、引用)
今回の荒川区の、餌やりに対す罰金を考え出したアホな区議は荒川区議会議員小坂英二でした。
荒川区の区議のブログ(小坂のブログへリンク)

こうした無知な点取り虫のような議員さん、多いです
顔見たら(年齢は行ってるけど、若造な面構え)
きっと勉強一筋で来て(もしくは、苦労知らず)頭でっかちなんでしょう。
(引用終わり)
 他、多数のブログや掲示板でリンクを張られ「血も涙も無い浅慮な議員」として完全に悪者にされています。

 参考までに平成18年7月13日の小坂のブログ記事「可哀想な猫・・・アニマルポリスを日本でも!」と記事内リンクも是非、お読み下さい。

 まず、この条例案では、地域猫活動にしっかり取り組んでおられる方は、罰則の対象になりようが有りません。地域の誰かから、苦情があったとしてもそれですぐ罰則を適用するわけではありません。現地を確認して、話を詳しく双方から聞いて(ここで嘘をついたり拒否したら罰則はありますが、実効性を持たせるために当然のことです)、アドバイスも行い、更に区の職員だけの判断だけでなく客観的な意見を聴く為に、別組織の委員会も設けて審議した後、改善命令を出しても改善しなければ、罰則適用です。

 荒川区ではこちらに記載の通り、餌やりの後の後片付けや糞のしつけ、マナー向上や避妊・去勢手術を行う「きちんとした地域猫活動」を行う方々には、補助金(雌猫17,000円、雄猫10,000円)を出して手術を促進する取組を行っています。区HPや区報だけでなく、町会それぞれに協力を要請したり、そうした活動をしている方々にも広報を行っています。

 他にも、以下の活動も行っています。
・不妊・去勢手術受診のための捕獲器の貸し出し
・適正管理活動等についての情報提供、助言等
・その他、区長が必要と認める支援

 野良猫は人間が生み出したものです。一番悪いのは捨てた元飼い主でしょう。でも、人間のせいで生み出された野良猫だから、全ての「人間」はそれを原罪として、様々な迷惑被害を我慢しなければならないのでしょうか?

 こうした条例を作る背景として、まず年間数百件の餌やりを受けた猫による迷惑行為の被害が存在することも考えていただきたいと思います。実例も多数知っていますし、現場に何度も行っています。

 例えば、高齢の一人暮らしの女性。両隣の家は共に猫好きで餌やりをし放題。十数匹います。それ以外の世話はしません。その挟まれた高齢の方は、「家の敷地で糞尿を沢山して困っているので、そうしないようにお願いします・・・」と頼むと・・・。「うるさい!猫に餌をあげてるだけで何が悪いの!糞尿なんて知らないわよ!あんたに関係ないでしょう!」との両隣からの返答。
 その高齢の方は、ノイローゼ気味になってしまいました。この高齢者は猫を捨てたわけでもありません。でも、「人間が猫を捨てたから猫は被害者」という理屈だけで「原罪」を背負わせ、我慢しろというのでしょうか?

 猫の餌やりを注意して、「うるさい、お前なんか死んでしまえ!」と罵られたケースも別件で有ります。

 条例原案で規制をするのは、こうした、「迷惑を受けている方からの繰り返しの苦情にも聞く耳をもたず、餌やり以外の世話をしない無責任なケース」です。

 糞のしつけをしたり、避妊・去勢手術をしながら地域の方への常識ある対応のできる方は規制の対象には成り得ません。そうした方への苦情が仮に寄せられても、区はきちんと状況を把握した後、「地域猫活動をきちんとしている」ケースであれば、むしろ区はそうした方の味方となり、苦情を出した方に理解を求める努力を行います。それが現在の区の姿勢であり、あるべき姿だからです。

 野良猫を生み出さない為の、国レベルでの取り組み、賛同できる点や小坂が以前から主張していることも、いただいたコメント欄に多く見受けられます。それはあくまで国としての規制を行わなければ実効性を伴いません。

 例えば、ペットショップで動物を見世物にして売り(簡単に買える)、売れ残りは処分するような非道なことが平然と行われているのは先進国では日本位だと聞いていますが、見世物売りを規制し、購入の際はマイクロチップを埋め込み責任の所在を明らかにして、世話の大変さも含めて説明し、外に出入りする可能性の高い飼育環境であれば避妊・去勢手術を義務つけるなど。ただ、それは、荒川区単独で行っても実効性はほぼゼロです。自転車で少し走っていける隣接区のペットショップで「気軽に買えれば」そこで買うだけの話になってしまいます。そうしたことを、今後も国に求めて行きたいと思います。

 戴いたメールの中には「条例案に呆れ果ています。次回、小坂氏への投票を考えさせられます。」といった趣旨の文言も度々見受けられます。
 小坂は多くの意見を聞いた後、総合的に考え責任を持って正しいと判断したことは貫いていく姿勢で5年間余り議員活動を続けて参りましたので、その姿勢は今後も微塵も変わらないことを最後に申し上げておきます。 

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2008年09月20日

美化条例改正に罰則は不可欠!!

 昨日の建設環境委員会において、昨日のブログ記事に書いた「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」原案の他に、「荒川区まちの環境美化条例の改正原案」についても議論を行いました。

 その概要と、小坂からの質疑を以下の通りご報告致します。こちらも明日から荒川区ホームページ上でパブリックコメントを開始しますので、「煙草のポイ捨てに対して罰則無しで条例の効果は無いのでは?」と思われる方はもちろん、そうでない方も広く意見を寄せていただければ幸いです。
 昨日の西川区長の記者会見した条例の内容について、以下の通り報道記事が出ていますので、ご紹介しておきます。NHKでは昨日18時過ぎの特報首都圏において台風情報に続いて2番目にこの条例の報道が4分半の時間に渡ってなされましたことからも、今まで手が出せなかった迷惑行為への対処法として注目されていることが分かります。

(該当する報道記事)
産経新聞 読売新聞 東京新聞 

朝日新聞 毎日新聞 日本経済新聞

★「荒川区まちの環境美化条例」の改正

◎荒川区政世論調査の結果や区に寄せられる区民の声では、まちの環境美化及び歩き煙草の対策として、条例による規制の強化を望む声が高まっている。区としても歩き煙草等の規制について、より踏み込む必要が有ると判断するため、条例を改正する。
 区、区民、事業者との協働で清潔で美しい荒川区の実現を図る。

1.区内全域において歩き煙草を禁止。
2.指定地域を設け、指定地域内の路上喫煙を禁止する。指定地域内に指導員を配置し、適時路上喫煙者を指導する。
3.環境美化推進モデル地区を設け、施策を重点的に実施する。
4.基本理念「わが街はわが手で美しくする」は変えず、引き続き罰則規定は設けない。

◎背景
1.世論調査で、最も改善すべき環境問題で2番目に「歩き煙草やポイ捨てなどの美化問題」(23.7%)
2.環境の対策として充実・拡大すべき取組みでは、1番目に「歩き煙草を禁止するなど条例による規制」(42.2%)
3.迷惑・不快と感じることで、1番目に「煙草のポイ捨てや歩き煙草等」(47.1%)
4.区民の声でも、歩き煙草を規制する要望が多い。
5.直接電話でも、区に歩き煙草を禁止するよう要望が寄せられている。

◎経緯
平成8年 条例制定
平成9年 条例施行規則制定
平成12年 条例施行規則一部改正

◎改正内容
                 現行条例  改正条例
歩行喫煙            努力義務   禁止
自転車乗車中喫煙      規定無し   禁止
公共の場所等における落書き 規定無し   禁止
路上喫煙禁止指定地区    規定無し   禁止
路上喫煙禁止指定地区    規定無し   設置
空き缶及び吸い殻等のポイ捨て=従前と同じく禁止
環境美化推進モデル地域   規定無し   設置

・公共の場所等へのビラ貼り・立て看板の設置の禁止事項は条文を移動する。
・罰則規定は設けない。
・施行:平成21年6月1日

◎今後の予定
 平成20年9月21日 パブリックコメント実施
     10月  政策会議・庁議付議
     11月  荒川区議会第4回定例会に提案


(質疑・答弁)
小坂:折角。条例改正をするのだから、ポイ捨てに対しては罰則を設けるべき。現に区民世論調査でも4割もの方が罰則適用を望んでいる。
 ここまでモラルが崩壊している現在、抑止策として罰則は不可欠。マナー向上を呼びかけても限度が有るし、今まで呼びかけてきて現に限度があった。「荒川の心」の取り組みは素晴らしいとは思うが、こうした活動に参加する方は公共心の有る方が多く、公共心が無くポイ捨てをするような輩はこうした活動に参加しないのだから、これでポイ捨てが無くなることは無い。
 商店街の方など、ポイ捨て被害に困っている方は多い。改正前の罰則なしのマナー向上に頼った元の条例ではポイ捨ては無くなっておらず、まだまだ駅前の迷惑なポイ捨ては凄まじいものがある。罰則が無く理念が先行している条例のままでは、「絵に書いた餅」でしかないと思うがどうか?
環境政策担当課長:罰則を設けない理由は「わが街はわが手で奇麗にする」という理念に従ってマナー向上を呼びかけることを通じて環境を美しくしていきたいという考えから。マナー向上の取組み「荒川の心」の活動なども進めている。
 モラルについて小坂委員指摘のそうした面もあるが、歩行喫煙の状況については、毎年件数が下がってきていることも踏まえて罰則を設けなかった。
 こうした条例を設けている22区のうち罰則を設けているのは10区で現実に罰金を適用する運用をしているの3区のみ。今後、他区の状況を踏まえて検討はしていく。

小坂:明後日から条例原案のパブリックコメントを開始するが、そのパブリックコメントで、「罰則を設けるべき」との意見が多数寄せられたら、区としても原案を修正する覚悟はあるのか?
 そうした意見が客観的に見て多数の場合はきちんと原案の見直しをすべき。
環境部長:パブリックコメントをかけると、様々な意見が寄せられると考えるが、議員のもとにも意見が多数寄せられると考えられ議員からの意見も併せて聞きながら考えていく。

小坂:罰則が無ければ、効果は限られていると考える。今回の改正後、どれだけの効果があるのか検証して、1年か2年の期限を区切り罰則の適用の可否について条例の見直しをすべき。
 または条例自体を時限立法のようなものにして、期日が来たら再度その状況に合った条例を新規に制定することも考えてはどうか?一定時期が来たら、必ず現状を見据えた改善をすることを約束して欲しい。
環境政策担当課長:改正された条例施行後、一定の時期が経過したら、現状を把握して適切な対応をすることを考えている。
環境課長:一定の時期が来たら必ず、現状把握と在るべき姿については考えていく。

小坂:駅前等に「指導員」を置くのであれば、現存する不法駐輪啓発指導員の役割とともに駅前での迷惑・危険行為(携帯電話を使いながらの自転車運転など)も含めて、マナーの啓発全般を行ったらどうか?(平成19年9月28日のブログ記事でご報告した、特別委員会の総括質疑で「荒川安心安全Gメン」として小坂から提案したようなイメージ
環境政策担当課長:指導員の在り方について、そうしたことも検討をしているところ。

small_ribon.gifマナーやルール無視をする輩に罰則適用は不可欠!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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2008年09月19日

迷惑行為を禁止する(罰則有り)条例原案、完成!!

 猫屋敷、ゴミ屋敷(ゴミが私有地内)、無秩序な空き地・・・(今までの被害の実例をご報告したこちらのブログ記事も是非どうぞ!)。そうした問題は現状の法や条例では規制ができなかった為、罰則付きで強制力を持つ包括的な迷惑行為禁止条例の制定を求めてきましたが、その原案ができました!! 

★こちらの記事もどうぞ!

 今朝の10時から小坂の所属する建設環境委員会で議論を行った後、今日の15時に西川太一郎荒川区長が報道機関に対して記者会見して発表!。1時間に渡って区長からの説明と質疑応答、その後も30分間、担当部署との質疑応答が行われたと聞きました。テレビ局(NHKやフジテレビ)や主要新聞各社が取材に来ましたので、夕方のテレビニュースや明日の朝刊にも掲載されることと思います。

 西川区長のリーダーシップと担当部の綿密な準備があってできた、全国でも類例が無い、抜本的な条例です!!

 こうした迷惑行為の被害者からの悲鳴を聞きながら、それを抑制・防止する条例について、何度も「こうすべき!」という点を指摘しながら議論を続けてきた議員として、この条例の完成度の高さは極めて高い評価ができるものです

 この条例原案を含め3つの条例原案を明後日の9月21日(日)から10月14日(火)まで、荒川区ホームページ上で公開し、パブリックコメント(広く意見を寄せていただく仕組みですので、皆様どしどし意見を寄せて下さい)で意見聴取をして、調整をした後12月の議会で可決されれば、いよいよ4月から適用です。

 事前のPRは十二分にも行わなければなりませんが、今まで迷惑行為に泣き寝入りしていた方にとって一筋の光明となる条例原案の完成、本当に嬉しく思っております。

 新たな条例原案の内容と今朝の建設環境委員会での小坂の質疑を下記に報告として掲載させていただきます。

★(仮称)「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」の内容

◎区は、良好な生活環境を確保するため、区及び区民等の責務を定め、健康で快適な生活を阻害する行為を防止するために必要な規制等を実施するための新たな条例を制定する。

◎目的:健康で快適な生活を阻害する行為の防止等について必要な事項を定めることにより、区民の良好な生活を阻害する行為を防止するために必要な規制等を実施するための新たな条例を制定する。

◎区民等に対する禁止事項
(1)自ら所有せず、又は占有しない動物に餌を与え、その鳴き声、糞害、臭気、羽毛、威嚇行為により周辺住民の生活環境に係る被害を生じ、かつ、複数の周辺住民から苦情の申し出等により住民間で被害に関して共通の認識になっていること。

(2)※土地及びその周辺に廃棄物(廃棄物、雑草、枯れ草又は樹木)により、害虫又は鼠が発生し生活環境に係る被害、火災発生、不法投棄、臭気による生活環境に係る被害、交通障害等を生じさせ、又はその恐れがあること。

◎違反者に対する措置
(1)禁止行為に違反した者に対し、必要な措置をとることができる。
(2)(●)上記の勧告に従わないものに対して、(仮称)荒川区生活環境審査会の意見を聴いた上で、必要な措置を命ずることができる。
(3)(×)(2)の命令に従わないものに対して、荒川区生活環境審査会の意見を聴いた上で、氏名公表することができる
(4)上記の命令(※に関わるもののみ)に従わない場合で、著しく公益に反すると認められるときは、行政代執行を行うことができる

◎立ち入り調査:条例の施行に必要な限度において、立入調査を行う。

◎罰則
(1)立入調査を拒み、妨げ、若しくは忌避し、又は質問に対して答弁せず、若しくは虚偽の答弁をしたものは、10万円以下の罰金に処する。
(2)上記(●)の命令に違反したものは、5万円以下の罰金に処する。

◎(仮称)荒川区生活環境審査会(区長の付属機関として設置)
 上記(●)の命令及び(×)の氏名公表を行う際に区長の諮問に応じて調査審議するため、学識経験者5名以内により構成する審査会を置く。

◎施行:平成21年4月1日

◎今後の予定
 平成20年9月 パブリックコメントの実施
     10月 政策会議・庁議付議
     11月 荒川区議会第四回定例会に提案

(小坂からの質疑・答弁)
小坂:猫屋敷、ゴミ屋敷、カラス屋敷など既存の法、条例では手が出せなかった迷惑行為について、こうした強制力を伴う条例で規制ができるようになることは、そうしたことによる被害者の方にとって、本当に希望の光が差すような内容で高く評価したい。
 区長のリーダーシップの元に環境部の皆様が綿密な準備をして作られたことに、心から敬意と感謝を申し上げたいと思う。実際の手続きの一連の流れについても、極めて合理的かつ有効な流れになっていると思う。
 生活環境審査会のメンバーには弁護士を含むという説明だが、他にどのようなメンバーを考えているのか?医師もメンバーにということは適切だと考える。こうした罰則を伴う迷惑行為への抑止策は絶対に必要なことで、こうした取り組みを大変評価するが、同時に、迷惑行為者は精神的な病であることが多いため、精神科的なアプローチをしながら根本を直していく取り組みも必要であり、そうした対応を区にお願いしたい。
環境政策担当課長:生活環境審査会のメンバーには弁護士の他には医師もと検討している。迷惑行為者のことについて分析もできる精神科医師など。迷惑行為者への精神的アプローチも関係部署と連携して行う。

小坂:行政代執行は既存の法や条例でも適用できたものだが、条例に再度盛り込むのは、区としての決意を示したということか?現状よりもハードルを下げて適用すべきと考える。
環境政策担当課長:迷惑行為の改善についてはなるべく、自主的に対応していただきたいと考えている。しかし、場合によっては適用しなければならないケースはきちんと適用することになる。

小坂:立ち入り調査について、具体的にどのように行うのか?
環境政策担当課長:立ち入り調査については、従来から行っていたが、多くの部署も含めた全庁的な取り組みを行う。

小坂:文中の「自ら所有せず、又は占有しない動物」に該当しない動物、つまり「飼っている動物」についてはどこまで含むのか?特に野良猫への餌やりについては、餌やりをする者が「飼っている」と主張した際にどのように線引きを行うのか?餌やりだけを行い、地域猫として糞尿の始末まで行わないような事例は、「飼っている動物」には入らないと理解するがそれで間違いは無いか?
環境政策担当課長:地域猫については飼っていると判断できる。餌やりだけやって、糞や繁殖の抑制など行わない無責任な外飼いは飼っているとは判断しない。大方はそういう認識だが、周りの意見も聞いて判断する。

小坂:文書の中に有る「共通の認識」とは?例えば、猫の餌やりについても、気にしない人達と極めて迷惑に感じる人たちがそれぞれいて、「地域の共通認識」とならないような事例が東尾久でも見受けられる。その判断、線引きはどのようになるのか?
環境政策担当課長:指摘の事例は判断が難しいが、区民からの申し出を受けて現地を調査をして判断する。従来の所管の割り振りがあるが、情報を踏まえて各部署で連携し相談をしながら対応していくこととなる。

小坂:全国でも例の無い、迷惑行為に対する画期的な条例の原案が策定されたこと、本当に、被害に逢っている方にとっての光だと思う。こうした条例原案を策定された区に対し、重ねて感謝申し上げたい。

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2008年09月18日

新型インフルエンザ講演会を開催します!

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 7月24日のブログ記事で小坂の質疑も交えてご報告した通り、「荒川区新型インフルエンザ対策マニュアル」と「新型インフルエンザ業務対応マニュアル」が調整を終えて荒川区のこちらのページにおいて公開されています。両方合わせると57ページに上る量にはなりますが、見ていただくことを通じて、新型インフルエンザがどれだけ恐ろしい病気で、発生するということは、深刻な緊急事態であること、また、それに備えた備えを区としても全力で取り組む決意を知っていただければ幸いです(区が作成したリーフレットも参照下さい)。

 恐ろしい伝染病である新型インフルエンザ(最新情報はこちらをどうぞ!)が発生した際に、区の各部署がどのような対応をするのか、細かく想定してマニュアル化しています。不測の事態ですからマニュアルを基本にベストの選択をしていける体制づくりを議員の一人としても議会から応援したいと思います。

 また、小坂から強く要望(参考記事:3月19日のブログ記事)していた、区民の皆様向けの新型インフルエンザ講演会が下記の通り開催されることとなりました。こちらの是非、足を運んでいただければ幸いです。

(以下、区の講演会案内ページから抜粋) 
新型インフルエンザ講演会を開催します

 「新型インフルエンザが発生したらどうなるの?」と題して、専門の先生による講演会を開催します。
 
 新型インフルエンザを正しく理解し、発生した場合に自分の身をどう守ればよいか一緒に考えましょう。
日時:10月28日(火)午後7時から9時

会場:サンパール荒川 3階 小ホール

対象:区内在住、在勤、在学の方 200名(先着順)

講師:国立感染症研究所感染症情報センター
     第一室長 谷口 清州 先生

申込み:保健予防課(03-3802-3111(内線430))
        ファクス番号: 03-3807-1504
(以上、引用終わり)

 今日の都議会本会議で荒川区西日暮里在住の江戸里神楽の松本源之助氏を名誉都民にすることについての議決が全会一致でなされました。地域の誇りであり、日本の誇りである松本源之助氏の素晴らしい技が後世に引き継がれていくことを心から願い、その環境造りに議員としても取り組んでいきたいと思います。

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2008年09月17日

古武術介護に注目!

 介護サービス事業者で働く方の多くは女性であったり、家庭内介護をする方にも高齢の方も多くいます。そうした方々にとって、介護される方の体重は随分と負担になるものです。

 そこで、荒川区の介護事業者で作る組織である荒川区介護サービス事業者連絡協議会では、「古武術介護」に注目して講習会等を始めています。

 古武術介護とは、こちらのページから、以下、引用致します。
(以下、引用)
 最近、古武術の身のこなしを取り入れた介護法が注目されています。
 腕力、筋力ばかりに頼らず、自分や相手の体の動きや体重をうまく使えば、介護者の腰や肩への負担を軽くできるのです。
こうした古武術を応用した介護方法は、介護する人だけでなく、お年寄りにとっても楽だといいます。
介護の現場では、要介護者の体を抱え上げたり向きを変えたりといった、大きな力のいる仕事が多いため、腰や肩を痛める介護者が少なくありません。

 例えば、腰かけた人を立ち上がらせる場合、よく相撲の「がっぷり四つ」のように、両手で相手の腰のあたりをつかんで抱え、引っぱります。
 こうすると、介護者の腰に大きな負担がかかるだけでなく、相手に圧迫感を与えてしまいます。
 これに対し、古武術を応用した介護法は、体をできるだけひねらず、踏ん張らないところが特徴です。
 ひねると力が分散してしまい、足元に力を集中させると、腰など特定の部分に大きな負担がかかってしまうからです。

 古武術を使った介護は筋力だけに頼らないだけでなく、自分や相手の体重、動きの中で生じる力も利用して行います。
(以上、引用終わり)

 古武術、例えば合気道などでは相手の体重や力を利用した身のこなしで防御・攻撃を行います。女性でも護身術として習う方が多いようです。余談ですが我が家の娘にも、是非、習ってほしいと思っています。

 そうした介護者、被介護者の両方にとって負担が少ない、古武術介護、明日にも荒川区介護サービス事業者連絡協議会で勉強会を行うようですが、小坂は別の政務会合があるため、見学できず、残念・・・。

 こうした取り組みを区としても支援すべきと考えます。例えば、家庭で介護をしている家族に対して講習会を行うなど。日々の介護が少しでも楽に行えるように・・・。

 参考までに「古武術介護」の動画を張っておきます。



 こちらは古武術介護の第一人者、岡田慎一郎氏のインタビュー記事です。

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2008年09月16日

GHQによる禁止語「八紘一宇」

 写真は南千住6丁目の千住大橋たもとに立つ「八紘一宇」の碑です。
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 文字は 林銃十郎 陸軍大将(第33代内閣総理大臣)によるもの。
 こちらのページによると「昭和15年11月10日 愛國婦人會荒川區分會南千住聯合分區建立翁陸軍少将久世為次郎敬書」ということだそうです。

 さて、この「八紘一宇」という言葉の意味を御存じですか?「八紘」とは四隅、四方、「一宇」は一つの家といった意味です。言葉の元は、神武天皇が橿原で即位された時の勅語の一節「八紘を掩いて宇と成さんこと亦よからずや」という建国の理想からきています。

 この言葉は大東亜戦争の敗戦後、昭和20年12月に占領軍総司令部(GHQ)によって公文書での使用が一切禁止されました。「侵略戦争を推し進める為に利用された言葉」とのレッテルを貼って・・・。

 戦後教育による洗脳によって、大東亜戦争という言葉同様、使用を敢えて避けるのが当たり前という風潮が蔓延しています。

 しかし、「八紘一宇」の言葉は大東亜戦争前の「黄色人種など人間扱いされない。白人こそがまともな人間である。」といった国際情勢の中で、「人類、皆兄弟」といった理想を掲げた言葉であり、現にそうした認識の下で多くの日本人が動きました。

 文章が長いですが、是非、読んでいただきたいのが、歴史研究家の岡崎渓子氏こちらの記事です。以下、極一部、抜粋しておきます。

(以下、抜粋)
 松岡外相は1940年12月31日に個人的に招いたユダヤ富豪のレフ・ジュグマンに日本のユダヤ政策を説明している。「ヒトラーとの同盟は自分が結んだものだが、彼の反ユダヤ政策を日本で実行する約束はしていない」というのである。それは松岡個人の意見ではなく、日本政府の態度である。かつ、それを世界に対して語らない理由はない。松岡は満鉄総裁時代に当時の『ユダヤ問題顧問』のアブラハム小辻(小辻節三博士)に、自分は防共協定は支持するが反ユダヤ主義には賛成しないと言っている。

 1939年の上海の入国制限は、軍の権威と自信を示そうとするものだった。政府のほうは自信がなく、時には無関心で、訓令も曖昧だったため、現地の担当者には行動の自由があった。満洲や支那では、はじめのころ、優越感や自信の欠如あるいは単なる手違いから、ユダヤ人を蔑視した取りあつかいも見られたが、後にはユダヤ人を援助し、支援し、さらには救済する方向に転じて、かつての過ちを補うことになった。欧州で戦争がはじまると、難民の流れは極東にむかう。難民の運命は日本の軍人、市民、税関や警察そして外交官の手中にあった。

 上海の柴田領事は生命の危険をおかしてゲシュタポの計画をユダヤ人に漏らした。関東軍の東条英機参謀長も満洲のユダヤ人を穏健に処遇するよう指令を発したし、アブラハム小辻(小辻節三博士)は外務大臣とのコネを利用して神戸のユダヤ人の状況改善をはかった。ぎりぎりの状況のなかでユダヤ人を救おうとした外交官もたくさんいた。日本船の船長は収容能力をこえてユダヤ難民を乗せたし、東京のドイツ大使館が日本在住のユダヤ人の解職を要求した際に、課長・局長クラスの役人はこれをはねつけた。

 ユダヤ人保護に尽力した安江大佐は、大連で終戦を迎え、ソ連軍によって捕虜として拉致され、シベリアに抑留された。そして各地の収容所を転々とした後、脳溢血で倒れ、収容所のなかで死んだ。
(以上、抜粋終わり)続く文章も是非、お読みを!

 こちらの記事中には、八紘一宇の精神に従って数万人のユダヤ人をドイツの迫害から逃したこと等、詳しく書かれています。 
(一部、抜粋します)
■4.八紘一宇を国是として■

 安江大佐は9月19日、外務省本省において、外務、陸海軍 関係者を集めて、ユダヤ問題に関する講演を行い、次のように述べた。

 ユダヤ人は従来第三者のごとき地位にあったが、支那事
変とともに我々の軒先に入ってきたのである。これをいか
に扱うか。ドイツのごとき方法を取るべからざることは明
瞭である。日本の八紘一宇、満洲の諸民族協和の精神から
しても排撃方針は不可である。よろしく保護し、御稜威を
彼らにおよぼすべきである。

 御稜威(みいつ)とは皇室の民を守る威光のことである。そ
の威光をユダヤ難民にも及ぼすべく、安江大佐は日本帝国全体
の国策決定を板垣征四郎・陸軍大臣に働きかけた。曰く:

 我国は、八紘一宇を国是としておりユダヤ民族に対して
もこれを例外とすべきではない。彼らは世界中に行先無く、
保護を求めているのである。窮鳥懐に入れば猟師もこれを
殺さずという。況(いわ)んや彼らは人間ではないか。

講演、板垣大臣への説得とも、常に「八紘一宇」が安江大佐
の主張の基盤となっていた。こうした働きかけにより12月6
日の五相会議において、板垣陸軍大臣より「猶太人対策要綱」
が提案され、国策として決定されたのである。
(以上、抜粋終了)

 こうした事実は「戦前の日本は全て悪」としたがる自虐史観の学校教科書ではもちろん教える筈も有りません。

 国際法、国際常識に反したリンチである極東軍事「裁判」においても、「八紘一宇」という言葉は「侵略戦争の道具として使った」と主張しましたが、「侵略目標ではない」ということを最終的には連合国側に認めさせました。

 「八紘一宇」は白人支配の世界の中で、黄色人種や黒人、ユダヤ人も含むそれぞれの民族が仲良く一つの地球の上で共存していこうという道徳目標であったのですから。

 その言葉を戦後はGHQが曲げた解釈を流布し、それに従ってこうした「八紘一宇」を刻んだ碑にセメントを流し込んだり、宮崎市の八紘一宇の塔のように削り取ったりする例が相次ぎました。実に愚かしいことです。

 幸い、荒川区においては、「八紘一宇」の碑がきちんと保存されていますので、後世に正しい歴史的事実と共に、引き継いでいきたいと思います。

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2008年09月15日

長寿慶祝の会

 今日は敬老の日。荒川区と社会福祉協議会の主催でサンパール荒川大ホールにおいて「長寿慶祝の会」が開催されました。

 ホールに入れる人数の関係も有り、同じ内容の式典を3回(10時、13時、15時半)行ったのですが、小坂も来場者の長寿をお祝いすべく、全ての式典に参加させていただきました。
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 各式典終了後、津軽三味線の演奏は神山兄弟(東尾久在住の中学生と高校生の兄弟で全国大会優勝者)や玉川カルテットの漫才などを参加された高齢者の皆様は楽しまれたようです。

 ここで、荒川区の高齢者の現状についてデータをいくつか。

・今日の「長寿慶祝の会」に招待された人数(75歳以上の方)は19,406名

・荒川区内で100歳以上は61名。そのうち男性は5名で、女性が56名。

・荒川区の高齢化率は21.3%で23区内で3番目の高さ。

・荒川区内の最高齢者は106歳の女性。男性では102歳の方がおられる。

 3回目の回の式典は完全に満員を超え、立ち見も。来年は4回開催することになるのでは・・・。

 話は変わりますが、東京都と荒川区共同でエコドライブ教習会を実施します。こちらに記載の通り、汐入公園を会場に開催しますので、お車をお持ちの方は是非、どうぞ!!


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2008年09月14日

虫と親しむ

 午前中は10回目を迎えたツインシティーフェスタ(地球に優しいエコ祭)に参加し、午後は来客の後、昨日と今日荒川自然公園において開催された「秋の鳴く虫の声鑑賞会」に娘と共に参加して参りました。
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 秋の鳴く虫、と言っても様々な種類がいます(詳しくはこちらをどうぞ。鳴き声も聴けます)。虫眼鏡で虫を観察しながら、説明を受けます。昨日は300名を超える来場者がいらしたとか。
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 鈴虫。説明をされている方(日本鳴く虫保存会)の中には、自宅で2万匹鈴虫を飼育している方や、沖縄まで鳴く虫を捕獲に行かれた方など、熱心な方が多く、少年時代の「虫博士」の小坂も圧倒されてしまいました。
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 俳句や川柳の募集も会場でしており、小坂もこんな句を残してきました。

「虫の音も 子らの声に 負けし夜」
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 来場者に先着順に鈴虫をプレゼントして下さり、小坂も5匹、いただきました。早速我が家で水槽に土を入れて移すと、素晴らしい音色を奏でてくれています。娘も興味津津。

 自然と親しむ機会が減っている昨今、家庭で虫を育てることで、命の営みについて子供に考えてもらうきっかけになると思いますし、今まで気づかなかった身近な自然にも目が向くのではないかと考えています。

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2008年09月13日

三河島駅に地下立体駐輪場

 昨日の本会議終了後、葛Z研製作所の方から「耐震地下駐輪場」についての説明と質疑応答を有志の議員と行いました。

 葛Z研製作所の「耐震地下駐輪場」は「エコサイクル」という名前なのですが、優れているのは、地下をとても有効に活用して、沢山の自転車を停められるのはもちろん、人間が地下に入らずに駐輪できることです。地上で自転車を所定の場所に置けば、自動的に地下に収納されます。ICカードとICタグで登録されている自転車は出すときも、カードを入れるだけで収納されている場所から10秒程度で出てくるという素早さ。

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 このシステムについて、以前から小坂も注目しており、日暮里駅地下駐輪場についても、こうした利用者本位の駐輪場にすべきと主張をしてきましたが、残念ながら取り入れられることはありませんでした。

 通常の人が自転車を地下まで運ぶ地下駐輪場には、高齢の方を中心に出入りが大変で負担だ・・・という不満が必ず寄せられますし、それは最もな不満ですが、この自動式地下駐輪場ではそのような不満も出ませんし、設置費用も維持費用も低く済ませることができます。

 詳しくはこちらのHPから「エコサイクル」の項目をクリックしてご覧下さい。

 ホームページから利点を抜粋します。
(以下、技研製作所HPより抜粋)
(1)省スペースでコンパクト設計
 駐輪場は駅や商店街などの目的地に近接していることが絶対条件になります。「エコサイクル」は当社独自の技術により極めて小さなスペースがあれば設置可能で、充分な敷地を確保できない市街地などで威力を発揮するコンパクトなシステムです。

(2)環境配慮の街づくりに必須アイテム
 エコロジーな乗り物・自転車を利用したレンタサイクルなど、全国で新しい街づくりが始まっています。小さな入出庫ブース以外のすべてを地下に収めた「エコサイクル」は、街の景観を損ねず地上を公園などにできる環境配慮設計(エコデザイン)となっています。

(3)安全性、セキュリティとも万全
自転車の入出庫システムはコンピュータ制御によりすべて自動化されています。またセンサーにより幾重にもチェックがなされており、安全性も折り紙つき。自転車は密閉された地下に収納されるため、盗難の心配もなくセキュリティも万全です。

(4)驚異的な出庫スピードを実現
自転車の入出庫は磁気カードを挿入するだけの簡単な操作で済み、誰にでも簡単に扱えます。また機械式の弱点とされる出庫待ち時間も、平均10秒と驚異的なスピードを実現して克服。出庫の際にイライラを感じることはまったくありません。

(5)ランニングコストが安く経済的
合理的な入出庫装置のメカニズムと、システムで施工する建設工法を採用したことで低コスト化を実現。無人の運転システムにより、メンテナンス費などのランニングコストも大幅に軽減しました。エコサイクルの“エコ”は、エコノミー(経済性)の“エコ”でもあるのです。

(6)実働50日間のスピード施工
H形鋼などの杭材の圧入によってできる連続壁が、そのまま駐輪場の耐震構造壁となる無駄のない工法により、工期実働50日間という驚異的なスピード施工を実現。また当社独自の無振動・無騒音施工により、工事中の周辺環境への影響もほとんどありません。

(以上、抜粋終わり)

 しかし、三河島駅前(南地区)の再開発事業においては、こうした自働地下駐輪場システムが取り入れられることになりました!大変嬉しく思っています。

 後日、こうしたシステムが既に導入をされている自由が丘駅前(東京都)や海老名駅前(神奈川県)に通勤ラッシュの時間に訪れ、活用されている現場を見てこようと思っています。
 他にも、成城学園前駅、三鷹駅を始め、10ヶ所程度で導入事例、予定が有ります。 

 こうした地下駐輪場の駐車場版も有ります。土地の余裕が無い荒川区においては、最新の技術を用いた地下空間活用について積極的な検討・導入をしていく必要が有ると痛感しています。

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2008年09月12日

バイク駐輪場の設置を!

 今日は午前中は地域を周り区政相談等を受けた後、午後は本会議でした。昨日に引き続き3名の代表質問と議案の上程、決算特別委員会の役職決定などが行われました。本会議録画中継は荒川区議会の「議会録画中継」からご覧になれます。
 
 さて、5月10日のブログ記事にも書きましたが、議会においても度々、設置を求めている二輪車駐輪場、民間のもので5台駐輪できる場所が東日暮里5丁目のこちらにあり、先日通りかかった際に撮影してみました。
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 駐車禁止の取り締まりは厳しい一方、バイク駐輪場は圧倒的に不足していますが、上記のような狭い土地でもシステムとしてバイク駐輪場を運営してくれるのが、「パーク王」です。丁度、事業用地募集の掲示がなされてました。土地をお持ちの方、「バイク駐輪場としての活用」どうですか?狭い土地でも大丈夫なようです(導入事例)。
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 話題は変わりますが、10日に、荒川区男女平等推進センター(アクト21)を訪れた際に見つけたパンフレット。
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マザーズハローワーク東京」だそうです。こちらの記事によると、女性専用のハローワーク(公共職業安定所)が平成18年4月に全国で12ヶ所に9億円をかけて設置されたうちの一つのようです。

 荒川区立図書館での女性専用席女性専用車両と同じく、小坂の頭では理解できない代物です。

 概要はこちらの通りですが、授乳をできる場所を設けたり、子供が安心して過ごせるスペースを設置したからといって、何故、女性専用にしなければならないのでしょうか?仕事を探すのに「全ての女性の為の相談窓口」ということで女性に限る理由が分かりません。「子連れの女性(男性も)も安心して相談できる設備が有り、かつ一般の男性も当然利用できる施設」では何故ダメなのでしょう。税金で9億円もかけて合理的理由が皆無で男性排除ですか・・・。子連れで仕事を探したい父子家庭のお父さんは立ち入り禁止ですか・・・。

 こういう男性排除施策には吐き気がします。こうした施策を、「まあ、目くじらたてなくても良いじゃない!」と鷹揚に構えるのが大人の態度と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。
 こうした男性排除を進める連中の利権拡大は際限が有りません。最初はもっともらしい理由をつけて、制度を導入し、その当初の目的からかけ離れた優遇をどんどん求めてきます。その行き着く先は男性と女性が融和する社会ではなく、利権によって歪められた対立の世界だと思います。

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2008年09月11日

多様なリサイクル

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 写真は2月3日のブログ記事に書いた、設置を荒川区社会福祉協議会に要請(4月4日のブログ記事参照)していた「入れ歯等のリサイクル回収ボックス」(NPO法人日本入れ歯リサイクル協会)です。社会福祉協議会の責任者に尽力していただき、9月1日から区施設の7ヶ所(場所はこちら)に設置されましたので、入れ歯や万年筆の先、様々なアクセサリーで不要なものがありましたら、入れて下さい。こうした回収箱は9月1日現在、全国172の自治体の施設に設置されています。

 また、昨日、小坂の住んでいるマンションの方や様々な協力者から集めたペットボトルの蓋(3月13日のブログ記事を参照下さい)を回収拠点のアクロス荒川に道すがら届けたのですが、こうした小さなものでも、すぐに70リットルの入れ物に3つ程集まるそうです。そのままなら捨ててしまうものが、こうしてリサイクルされ、途上国のワクチン購入(リサイクルの仕組みはこちらをどうぞ)に使われるのであれば、とても有意義だと思いますので、今後も、広く協力を呼びかけて集め、届けていきたいと思います。

 また、区役所で「リサイクル啓発リーフレット」をこれから年に3回発行し、町会の回覧板などで回す取り組みを始めるとの話が出ていますので、そうしたリーフレットに、行政主導のリサイクルとは異なる上記のようなリサイクルの取り組みも併せて、その紙面で紹介してもらうように要請を致しました。

 さて、今日は本会議において各会派から代表質問が行われました。明日にかけて合計7名の議員が代表質問をするのですが、小坂の代表質問はまた、別の定例会で行う予定ですので、今回は無し・・・。

 本会議での質問(4名の議員)の動画は荒川区議会のホームページの「議会録画中継」からご覧になれますので、ご興味の有る方はどうぞ、御覧下さい。

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