葛Z研製作所の「耐震地下駐輪場」は「エコサイクル」という名前なのですが、優れているのは、地下をとても有効に活用して、沢山の自転車を停められるのはもちろん、人間が地下に入らずに駐輪できることです。地上で自転車を所定の場所に置けば、自動的に地下に収納されます。ICカードとICタグで登録されている自転車は出すときも、カードを入れるだけで収納されている場所から10秒程度で出てくるという素早さ。
このシステムについて、以前から小坂も注目しており、日暮里駅地下駐輪場についても、こうした利用者本位の駐輪場にすべきと主張をしてきましたが、残念ながら取り入れられることはありませんでした。
通常の人が自転車を地下まで運ぶ地下駐輪場には、高齢の方を中心に出入りが大変で負担だ・・・という不満が必ず寄せられますし、それは最もな不満ですが、この自動式地下駐輪場ではそのような不満も出ませんし、設置費用も維持費用も低く済ませることができます。
詳しくはこちらのHPから「エコサイクル」の項目をクリックしてご覧下さい。
ホームページから利点を抜粋します。
(以下、技研製作所HPより抜粋)
(1)省スペースでコンパクト設計
駐輪場は駅や商店街などの目的地に近接していることが絶対条件になります。「エコサイクル」は当社独自の技術により極めて小さなスペースがあれば設置可能で、充分な敷地を確保できない市街地などで威力を発揮するコンパクトなシステムです。
(2)環境配慮の街づくりに必須アイテム
エコロジーな乗り物・自転車を利用したレンタサイクルなど、全国で新しい街づくりが始まっています。小さな入出庫ブース以外のすべてを地下に収めた「エコサイクル」は、街の景観を損ねず地上を公園などにできる環境配慮設計(エコデザイン)となっています。
(3)安全性、セキュリティとも万全
自転車の入出庫システムはコンピュータ制御によりすべて自動化されています。またセンサーにより幾重にもチェックがなされており、安全性も折り紙つき。自転車は密閉された地下に収納されるため、盗難の心配もなくセキュリティも万全です。
(4)驚異的な出庫スピードを実現
自転車の入出庫は磁気カードを挿入するだけの簡単な操作で済み、誰にでも簡単に扱えます。また機械式の弱点とされる出庫待ち時間も、平均10秒と驚異的なスピードを実現して克服。出庫の際にイライラを感じることはまったくありません。
(5)ランニングコストが安く経済的
合理的な入出庫装置のメカニズムと、システムで施工する建設工法を採用したことで低コスト化を実現。無人の運転システムにより、メンテナンス費などのランニングコストも大幅に軽減しました。エコサイクルの“エコ”は、エコノミー(経済性)の“エコ”でもあるのです。
(6)実働50日間のスピード施工
H形鋼などの杭材の圧入によってできる連続壁が、そのまま駐輪場の耐震構造壁となる無駄のない工法により、工期実働50日間という驚異的なスピード施工を実現。また当社独自の無振動・無騒音施工により、工事中の周辺環境への影響もほとんどありません。
(以上、抜粋終わり)
しかし、三河島駅前(南地区)の再開発事業においては、こうした自働地下駐輪場システムが取り入れられることになりました!大変嬉しく思っています。
後日、こうしたシステムが既に導入をされている自由が丘駅前(東京都)や海老名駅前(神奈川県)に通勤ラッシュの時間に訪れ、活用されている現場を見てこようと思っています。
他にも、成城学園前駅、三鷹駅を始め、10ヶ所程度で導入事例、予定が有ります。
こうした地下駐輪場の駐車場版も有ります。土地の余裕が無い荒川区においては、最新の技術を用いた地下空間活用について積極的な検討・導入をしていく必要が有ると痛感しています。
長期的観点から耐震地下駐輪場を導入すべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。