今日は決算特別委員会の初日で総括質疑を各会派から行いました。各会派の持ち時間(答弁含む)は所属人数×3分47秒なので、一人会派の小坂は3分47秒で質疑と答弁という大変厳しい時間配分です。
質問項目は、9月8日の漢字教育の視察報告とそのリンク先に詳しく書いてある、幼児教育における能力引出し、特に漢字教育の導入について1つに絞りました。
以下、質問をご報告致します。文中リンクを参照いただきながら、お読みいただけると幸いです。
尚、小坂の尚志会も含めた各会派の総括質疑の録画映像は荒川ケーブルテレビで以下の時間に1週間にわたって毎日放映されますので、お時間がありましたら、是非、御覧下さい。小坂の映像は最後から二人目です。
★放送予定 10月6日(月)〜12日(日)
1回目 午前9時〜11時
2回目 午後6時〜 8時
(小坂からの総括質疑)
学力低下、特にあらゆる学問の基礎となる日本語力の著しい低下に対し、幼稚園・保育園段階から有効な対策を取ることを通じ、幼児の潜在的な力を大きく引き出す役割が区には有るとの観点から質問致します。
小学校では学習指導要領で学年ごとの学習内容が細かく規定されていますが、幼稚園の教育要領では細かい規定は有りません。無いからこそ、荒川区独自で従来の発想とは異なる形で幼児の能力を引き出す新たな取り組みを始めてはどうでしょうか?
石井方式漢字学習法を取り入れ、極めて高い学習効果をあげている私立いずみ幼稚園を今月八日に五時間に渡って視察して参りました。
幼児期は興味がわけば、何でも即座に記憶する能力が極めて高く、漢字は意味のある言葉なので注意・関心を引き、複雑な形をしていることが逆に記憶のてがかりが多く、一般的なイメージとは逆に簡単に記憶できるという観点から長年研究されてきた学習法です。
私が手に持っているような難しい漢字を使った絵本の文章はもちろん文学や古典、詩の美しい文章をクラス全員で指で追いながら繰り返し音読をする。そうした取り組みを、集団の規律の中で三年間繰り返すことで、高い読書力や集中力が培われている現場を見て、強い衝撃を受けました。
幼児は未発達だから、簡単なことを自由な雰囲気の中で身につければ良いという姿勢ではなく、幼児期だからこそ、漢字を多用した美しい日本語をシャワーのように三年間浴びていけば、語彙が豊かになり小学一年生でも高学年の読書力がつき、何事も短時間で集中して行う能力がつくという事実は目から鱗でした。三年間繰り返しますので、理解の遅い子でも必ず追いつくことができる、そうした継続ができるのが幼児期教育の強みです。
国語力、読書力、思考力が高まり、進んで学習に取り組み、全ての教科で良い成績をあげることに繋がります。遊びや運動にも余裕を持って取り組め、バランスの取れた明るい子に育つ。区立幼稚園においても幼児の能力を今までよりも格段に引き出し、小学校に入ってからさらに才能を磨けるようにすべく、石井方式漢字教育を始め、従来の発想から転換した能力を引き出す幼児教育を始めるべきだと確信を持って提言し、認識を伺います。
教育長からの答弁は以下の通りです。
○幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児が遊びを通じて、学ぶことの楽しさを知り、積極的に物事にかかわる気持ちを育てることを大切にしている。
○幼児が日常生活や遊びの中で、看板やメニュー、値段や名前などを目にすることで、文字に興味を示すようになり、一般的に、5歳児くらいになるとある程度のひらがなを読めるようになる。
○漢字は、我が国の誇る伝統・文化の一つであり、その形や読み方など文字そのものに大きな魅力があり、幼児の興味、関心を引き付けるものがある。
○本区の幼稚園においても、例えば、何月何日の「がつ、にち」、何曜日の「げつ、か、すい」などを教室の壁にはったり、「先生、組」などの幼稚園で耳にする言葉を漢字で書いたりして、自然に幼児に触れさせて、興味や関心をもてるよう環境構成の工夫を試行している幼稚園もある。
○ご提案の漢字教育については、今後の研究課題と受け止めている。
幼稚園で幼児の能力を格段に引き出す教育を!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。