写真は東京都の こちらの記事に掲載の通り、今日から荒川区役所1階に設置された「使わなくなった携帯電話の回収BOX」です。
今日の決算特別委員会では各会派から持ち時間の範囲で自由質疑が行われましたが、小坂は持ち時間は無いので、聞いていました。
その後各会派から締め括り総括質疑(答弁を含まない時間で持ち時間を計算=会派所属人数×2分)が各会派から行われ、小坂も2分間の持ち時間で以下の質問を行いました。以下、質疑をご報告致します。
その後、一般会計決算、特別会計の決算共に委員会で認定されたので、本会議へ回されます。来週は外郭団体についての議論を行います。
(小坂からの質疑)
小坂:各種エコ助成の現時点の利用件数をお示し下さい。
環境部長:エコ助成の利用件数については19年度は9件、20年度は24件。今年5月から開始された雨水利用施設設置への助成については5件となっている。
小坂:補助制度が有っても、後付けで環境配慮設備を設置するには高い問題意識と熱意を持った方でなければ進まないのが現状で普及には限度が有ると考えます。そこで環境基本計画の精神を建物新築つまり都市整備の段階から取り入れるべきと考えますが、認識を伺います。
都市整備担当部長:環境基本計画は、基本構想で掲げられた環境先進都市を目指していくために、荒川区が進むべき方向を定めたものと認識しております。
この計画の精神を、都市整備の段階から取り入れるべきとのご意見に関しましては、私共も同様でございます。
小坂:墨田区では今までは要綱、今年七月からは強制力の有る条例で五百平米以上の新規建築物において雨水利用施設等の設置を定めました。
墨田区は今までに雨水利用を全国でもトップクラスの水準で地域住民と共に進めてきたという背景はあるものの、荒川区においても、大型建築物新築時には雨水利用、日照が確保されれば太陽光利用、屋上緑化等を義務付ける条例に改正しては如何でしょうか?
都市整備担当部長:区としては、この計画を推進していくために関係各部門が連携し、様々な方策を考えていく必要があると思います。
(通称)マンション条例の中でも遮熱性舗装や太陽光発電、屋上緑化等について協力を要請しておりますが、雨水利用も含めましてどのような形で取り込んでいくか検討してまいります。
小坂:私はマンション管理組合理事長としてマンション地下に埋め込んである巨大な水槽に溜まる雨水を日頃の散水等に使えるよう配管を改善できないか検討したのですが、後からの工事では費用も高額になる為、断念しました。
マンション新築時の設備設置であれば、費用は極めて低額で済んだと思われるに残念です。建設時から条例での設置が定められていれば、環境に配慮した構造の集合住宅しか建設できなくなり、それは環境に高い意識を持つ住民の定住を誘導できる上、法で定める最低限の基準しか満たさない質の低いマンションの粗製乱造を防ぐことにも繋がり、都市整備の面からも望ましいと考えますが、認識を伺います。
都市整備担当部長:環境に配慮した集合住宅を建設することが必要との委員のご意見につきましては、私共も同様に認識しているところでございます。
お尋ねの地下水槽は消防用の防火水槽であり、水道水を貯留しているものでございます。
散水等への使用にあたり、ポンプアップをどうするか、貯留水に雨水を活用できないか、また、別に雨水貯留槽をつくった方が良いのか、さらにこれらの費用はどのくらいかかるのかなどを調査し、今後、環境部門とも議論を重ねながら、検討してまいります。
小坂:こうした環境配慮の建築規制は世論の理解も得られるもので区の目指す方向と合致すると確信しますが最後に、区長の認識をお聞きします。
区長:2分間の短い時間で建設的な質問をされていると認識している。マンション規制に環境配慮の考えを取り入れるとの小坂委員の意見に同意する。一人会派で大変な面もあると思うが今後も区民の為に尽力をお願いしたい。
小坂:都市整備の側面からも地道な環境施策の充実を区長のリーダーシップで進めていただくよう要望します。
環境配慮設備をマンション新築時等に義務付けるべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。