昨日は全員協議会に続いて、本会議で議案の採決が行われ、平成19年度決算について一般会計、特別会計とも認定されました。その際、小坂から行った認定の賛成討論を下記に記しておきます。注釈に替えて、リンクを張っていますので、文中そちらもお読みいただければ幸いです。「討論」は議員の側からの発言のみで、理事者からの答弁は制度として有りませんので、小坂の発言のみ記しています。
昨晩のテレビ放送では12分半にわたり区内の迷惑行為に関連した報道がなされましたが、その報告はまた後日の記事で。
(以下、小坂の昨日の討論内容)
私は、尚志会として認定第一号、平成十九年度荒川区一般会計歳入歳出決算につきまして、賛成の立場で討論を行います。
各分野において財政の健全化を行いながら区民本位の施策の着実な展開を図った平成十九年度決算をおおいに評価するものであります。その上で、決算特別委員会で指摘しきれなかった、留意していただきたいことを何点か申し述べます。
まず、区政において応益負担がなされている部分とそうで無い部分の不公平を総務企画部で総点検し、整理すべきということを申し上げます。
例えば、区の施設を借りて会議やスポーツを区民が行う際に、ふれあい館や野球場であればどの団体も必然的に有料になるのに、学校施設であればほぼ全ての団体は無料で使用できることなど、整合性に欠ける事例がいくつか見受けられますので、応益負担の原則を徹底していただくことを要望致します。
また、交通安全対策において、自転車運転免許講習会など各種講習を行っていますが、こうした講習を受ける方は意識が高い方が主で、本当に講習を受ける必要の有る方には来ていただけない。そうした矛盾を解消する一つの手段として、講習参加者に、インセンティブとして各種の優遇策を是非設けていただきたいと思います。
三鷹市の事例では、交通安全講習受講者は区営駐輪場の優先登録が受けられたり、駐輪場の定期利用の1ヶ月無料という措置も用意しています。
荒川区においてもこうした駐輪場等の区施設での優遇や就学前児童がいる保護者については、交通安全講習を受講した際には幼児用ヘルメットの引き換えチケットを渡すなどの措置をとってはどうでしょうか?
環境の分野では、粗大ゴミとして出されたものの、まだまだ使えるものについて、リユースしていただける方にお譲りする機会が少なく、現状では、リユース可能なものの量に比して極めて極一部しか対象になっておらず、大部分が破砕処分されています。
区内外の住民に加え、リサイクルショップなどにも平等に参加機会を与え、毎週清掃事務所の一角で活用可能な粗大ゴミの簡単なオークションなどを行ってはどうでしょうか(参考記事)?
リサイクルの前にリユースを区として徹底する姿勢をそうした場で実現していただきたいと要望いたします。
図書館行政においては過日、新聞報道をされた女性専用席という行政の怠慢と人権意識の欠如による恥ずべき制度を一刻も早く無くすべきであると申し上げます。
悪臭や迷惑な言動で図書を読む支障となる迷惑利用者を断固排除することを怠り、女性専用席を設置。
その結果、若い女性が悠々と座って雑誌を読み空き席すら有るその横で、高齢や障害をお持ちの男性利用者が立ったまま閲覧をしているといった不合理が生じています。
そもそも、迷惑利用者がいるからと言って、男性の利用を一律排除するコーナーを設置するということは、外国人の一部にマナーの悪い人間がいるから日本人専用席を作るといったことと同類の差別行為であり、行政が決してやってはいけないことです。
そのようなことを今後も続けるようでは、四年間で五百八十余の素晴らしい新規施策を実行した西川区政にとって汚点となることをこの場で申し上げざるを得ません。
最後に、あらゆる分野で「正直者が馬鹿を見ない」という言葉を体言する区政になるように、断固とした姿勢を取っていただくことを重ねて要望します。
本当に救済が必要な方には福祉を供するのは当然ですが、偽装した弱者や悪質な不払い等には、今までよりも踏み込んだ厳しい対応をお願いします。
荒川区よりはるかに小規模な自治体でも悪質な税滞納への差し押さえ措置とネット公売を実施しているにも関わらず、荒川区では「ノウハウが無い」とのことでまだ実施していないなど、取組が遅れていると言わざるを得ず、早期の取り組みを求めます。
区長初め理事者におかれましては、平成二十一年度の予算編成に当たりましては、尚志会が、この決算特別委員会及び各委員会において指摘いたしました事項及び八月に提出した八十三項目の予算要望書について十分ご留意の上、より一層の特化・重点化を図り、効率的で効果的な施策を盛り込んだ予算編成に取り組まれますよう要望いたしまして、本決算についての賛成の討論といたします。
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