2008年12月12日

迷惑行為を規制する条例案、本会議で可決!

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 今日は今までに何度か記事(例えば9月19日のブログ記事)にした「荒川区良好な環境を確保する条例」の本会議採決が行われ、賛成多数(自民党(13名=議長は含まず)、公明党(6名)、民主党(2名)、正論の会(1名)、尚志会(1名=小坂)合計23名)、反対少数(共産党(6名)、市民の会(1名)、あらかわ元気クラブ(1名)の合計8名)で可決されました

 議場の周辺は物々しい警備が警備員や区職員によって行われました。傍聴席は多くの傍聴者とマスコミで埋まっていました。

 条例反対派の傍聴者は本会議場で禁止されている行為「大声を挙げる」「プラカードを提示する」「拍手を行う」などを議長の制止(もっと厳しく対応して欲しかった・・・)を無視して繰り返し行い、やっと最後の頃、違反者が退席させられていました。どのような意見をお持ちになっても結構ですが、ルールは守りましょうよ・・・。

 あの現場を良識有る人が見たら、「そういうルール無視の人達が「地域で理解を得ながら愛護活動をしています」と言われても誰が信用するのでしょうか?」という素朴な疑問を持つと思います。

 5日の建設環境委員会での賛成討論と重なる部分も多いですが、今日、本会議で行った小坂からの賛成討論を下に記しておきます。新たに平成15年の神戸地裁での判決(迷惑餌やりについての判決)などにも触れています。

 無事に可決できたこと、心から嬉しく思っております。多くの方のご努力とご協力があったことこの場においても感謝を申し上げます。
(以下、小坂からの賛成討論です)
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 「荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」案に賛成の立場から討論を致します。本条例案は非常識な迷惑行為者による環境悪化に長年苦しみ続けた区内外の多くの被害者にとって待ち望んだ実効性のある条例案であり、今まで全国の地方自治体でもここまで踏み込んだ対応をとってこなかった中、現場を調査し被害者の声にも真摯に耳を傾けて、詳細な調整と数々の困難を乗り越えて条例化をされた西川区長をはじめとする荒川区の関係部署の皆様方には、こうした条例制定の必要性を訴えてきた議員として、まず心から感謝を申し上げます。

 今までも行政は迷惑行使者に対して訪問活動で説得、指導を行ってきたものの、実効性は上がらないケースが実際に存在します。ゴミ屋敷においては過去にボヤ騒ぎを起こし、夏場の虫の大量発生・悪臭、多数の猫への無責任な給餌による繁殖が長年続いてきたにも関わらず、行政や議員からの働きかけには「私有地で何をしようと関係無い。うるさい。」と追い返すのみ。権限が無い為、これ以上踏み込んだ取り組みはできなかったのが実情です。

 また、別のケースで、実際にその時間に数時間その現場を何日にも渡って見てきたが、真夜中3時から毎日3時間かけて生肉を街のあちこちにばら撒く迷惑行為者についても、説得には何ら耳を貸しませんでした。
 この二例以外にも環境破壊をもたらすような迷惑行為は届け出の有無に関わらず区内各所で発生しています。
 行政の権限が限られているが故に、迷惑行為の被害者は長年、泣き寝入りをするか、多額の費用とエネルギーを注いで民事訴訟に持ち込むかでした。そうした被害者を救うために罰則を辞さない条例案を策定した大前提をまず、忘れてはなりません。

 「生活環境審査会」という弁護士や医師で構成される審査会の意見に基づき改善の方向性を定める仕組み、立ち入り調査と改善命令の実施に実効性を持たせる為の罰則を辞さない仕組みを詳しく見るにつけ、行政が被害住民の権利を守るべく迷惑行為にしっかり対応していこうという決意が伺えると共に、私が議員として長年、制定を求めていた条例案そのものであると確信し可決・成立を心から望むものです。

 この条例案が9月に記者発表されてから区内外の多くの方から評価の声、「長年迷惑行為に苦しんできたが、こうした条例が全国に広まってほしい。荒川区は行政としてよく踏み込んでくれた!嬉しい!」「自分の住む自治体でもこうした条例を制定してほしい」との声が多数私のもとに寄せられています。

 一方、荒川区は地域猫活動を積極的に支援することを明確に打ち出し、現在30団体が登録・活動中で避妊・去勢手術についても全額の補助を行っています。一部の方々が「本条例は地域猫活動を阻害する」と反対をされているようですが、地域猫活動を区は積極的に支援し、様々な意見を聞く機会を設け建設的な意見については積極的に取り入れる姿勢を示しています。区報の11月11号の1面全面など2回連続で使って地域猫活動への理解を促進する特集を組んだことも有ります。区のこうした細やかな対応も高く評価したいと思います。区は今までもこれからも地域猫の取り組みについて啓発を積極的に進めていく意思が有ると認識しています。

 「この条例案のせいで地域猫活動が迫害されている。愛護活動の妨げになる。」との苦情を寄せる方もいるようです。正当な地域猫活動や愛護活動をされている方には心から敬意を表したいと思います。そして自分の活動に信念を持っているのであれば、「誤解に基づく非難」をされたのなら、どうぞ、自信をもって「これは正当な活動だ」と胸を張って、批判を加える方に主張や説得をしてください。そうでなければ地域の理解を得て責任を持った地域猫活動とは言えません。水をかけられたり、つかみ掛ってきたら警察に通報してください。

 社会において、どの分野でのあらゆる活動においても賛成する人、反対する人、そして挙げ足を取ろうとする人がいます。信念を持って正当な活動をしているのであれば、正当な批判には耳を傾けつつ、不当な雑音は意に解さず信念を貫く覚悟が有れば良い。社会の中でのあらゆる活動には「覚悟」は不可欠です。そうした「覚悟」無しに、街中でちょっと文句をつけられたら「行政が悪い」「条例が悪い」と文句を言うのは筋違いというものです。区はきちんとした信念をお持ちになって活動をする方々を支援する決意を持って尽力している。私はそう捉えています。

 また、平成十五年の神戸地裁の判決において「野良猫に対して日常的に餌を与えたり寝床を提供していれば、その猫の引き起こす迷惑行為に対して責任を持つ立場となる」ことが明確に示されており、「地域猫活動」の呼称の有無に関わらず、猫が引き起こした「糞尿、鳴き声、器物破損」等の責任は給餌者に生じることは明らかです。

 私が再三「覚悟」という言葉を何度も使うのはそうした責任の自覚無しに「地域猫」という言葉を免罪符に安易、無責任な活動は決して許してはならないという認識からです。活動をされる方はそうした責任を明確に自覚していただき、地域にきちんと理解の得られる活動をしていただきたいと思います。

 また、迷惑行為者に対して精神的なアプローチで解決を図る取り組みの必要性についても以前から申し上げてきたが、これについても区は条例施行の体制整備とともに、本格的に取り組みを更に強化される意向を西川区長からもお聞きしました。こうしたアプローチを進めつつも、改善がなされない場合は罰則適用もやむを得ないと考えますし、制度上、罰則を組み込んだのは実効性を持たせる為に必要不可欠なことです。
 捨て猫の問題について関心が高まっていますが、不幸な捨て猫を出さない為に、国として根本的な対策をこの場でも求めたいと思います。ショーウィンドー形式でペットを気軽に購入できる環境を規制すること、ペット販売の段階で避妊、去勢を原則義務付けること、マイクロチップ埋め込み義務化で責任を明確化すること、など国家レベルで取り組むべきという点も指摘しておきたいと思います。

 最後に全国各地で迷惑行為に苦しむ多くの方に希望を与える本条例に反対されている議員もおられるようですが被害住民に立場を考え是非、ご賛成いただきたいとお願いすると同時に、同じ悩みを抱える自治体にも広がっていくことを心から望み賛成の討論とします。

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posted by 小坂英二 at 21:51| Comment(103) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする