今日は新幹線に乗り、倉敷市(岡山県)へ。小坂の所属する文教・子育て支援委員会の行政視察の一日目として「倉敷市の放課後対策事業」の説明を市役所で受け、その後2ケ所の小学校を訪問。
市役所はホテルのような洋館風・・・。
市役所で説明を受ける際も、持参したパソコンでメモを取りました。
放課後子ども教室(以下、正しい日本語として放課後子供教室と表記)に関連して1時間余り説明と質疑応答のうち概要や気になる点を書いてみました。
荒川区では日曜日・祝日を除く毎日行っている事業で、事業も業者に委託をする形ですが、倉敷市はボランティア(謝金有り)の力を借りて行うという運営方法が異なる形です。
・「文部科学省の補助事業」放課後子供プランのうち、「放課後児童クラブ」(いわゆる学童クラブ)と共に「放課後子供教室」を設置している。
・いわゆる学童クラブ(詳しくはこちらをご覧下さい)は市内の63小学校区中、59小学校区に72クラブ設置であり、今回の視察先はこの事業とは全く別の枠組み。6年生まで受け入れは可能とされているが、現場では「小学校5,6年生になると自分達で独自に遊ぶので参加しない」という事例が多い。
・事業の概要は「放課後や週末等に小学校等で勉強やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動」というもの。
例:算数教室、スポーツ広場、楽器と遊ぼう、将棋教室、民謡教室、サッカー教室、などなど。
・現在の市独自事業である「いきいき子ども(以下、子供と表記)支援推進事業」(土日を中心とした週末の事業)から「放課後子供教室」への移行を拡大するとのこと。
・平成14年度から実施してきた今までの「いきいき子供支援推進事業」は平成21年度は49小学校区で実施しており、平成20年度以降に新たな枠組みである「放課後子供教室」に移行したのは現在9小学校区。
・9小学校区での平成21年度予算額は674万3千円(コーディネーター等謝金 506万8千円ほか)。国の補助は3分の1で残りは市の財源。
・今後、実施小学校区を拡大していく。拡大の最大の課題は「コーディネーター等の確保」
・新たな枠組みへの移行は国が示した、以下の3つの事業を満たすことができる小学校区から順次行っている
「年間一定回数を超える活動を定期的に行うこと」
「コーディネーターを配置すること」
「活動場所が原則として学校内であること」
・平成21年度「放課後子供教室」の実施計画について
「9ケ所での年間実施回数は506回」
内容は倉敷市の「こちらのページ」をご覧下さい。
・この事業は特定の専用室を持たず、その時に空いている教室や体育館を使っている。
・コーディネーターを含む地域ボランティアに資格要件は定めていない。
※謝礼金の金額
・コーディネーター:1時間720円
(1名)
・安全管理員:1時間360円
(2名=教室内での活動は2名、体育館・運動場では4名)
・学習アドバイザー:1時間540円
(2名=各学習活動について2名、
実技を内容とする学習活動で、
副指導者を必要とする場合は副指導者1名)
・児童の参加は無料。ただし、保険加入は保護者負担(年間500円)、飲食代、材料費も自己負担。
現場としてまず、市立水島小学校の「放課後子供教室」の現場を訪問。全校児童数に対する参加率はおおむね8割程度。体育館でスポーツ事業を開催中でした。放課後、1時間程度、活動をするそうです。
次に市立第三福田小学校の「放課後子供教室」の現場を訪問。こちらは地域のボランティアに教えてもらいながら、将棋を皆で楽しんでました。倉敷市では市立小学校は全て制服だそうです。小学生の男児が詰襟を来てました。議会事務局の方に聞くと、岡山県内では大方、公立学校でも制服が有るそうです。ちょっとびっくり。
この後、夕食までの時間、1時間余りの自由に使える時間がありましたので、倉敷駅前の商店街を中心に歩いて「荒川区政へのヒント」を探しました。これについては別のブログ記事で御報告したいと思います。
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