2010年12月11日

環境展示会で多くの先進事例を調査!

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 9日(木)から東京ビッグサイトで三日間にわたって開催されている日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2010」を見学してきました。実に多くの先進技術や事例の展示・説明が有り大いに学ばせていただきました。

 写真は茨城県のつくば市で進められている「緑住農一体型住宅地」(説明はこちらをご覧下さい)の模型です。個々の住宅地は109坪だとか。広い!

 緑豊かな景観が整備された「景観緑地」のある街。土地所有者が区画道路に面して連続的に緑地整備を行い、つくば市がそれを公共の緑地として借地するものです。
 土地所有者が維持管理を行う景観緑地を満喫し、緑豊かな街の暮らしを堪能できるとのこと。

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 「環境問題を学ぶカルタ」も展示されてました。

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 以前から、小坂が注目をしていた(今年の6月25日のブログ記事をご覧下さい。)富山市のコミュニティーサイクル(説明はこちら)の取り組み。担当者の方から詳細をお聞きしました。
 事業の主体は民間企業ですが、事業立ち上げの設備投資に市から補助を出したとのこと。後の運営は民間事業者の自主運営。荒川区のコミバスさくらも同じような枠組みでの実施です。

 登録制のコミュニティサイクルの登録者は約800名。地域の要望としては、中心市街地だけでなく、郊外への拡大、観光客も気軽に使える一日パスの創設なども求められているとのことです。

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 エコプロダクツには昨年(報告ブログ記事)と一昨年(報告ブログ記事)にも来ていますが、家族連れでの来場者もとても多いです。環境問題の紙芝居にも子供が真剣に見入っていました。

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 バングラディッシュやインドで多く生産されている「ジュート」。とても環境に優しい上にとても強い素材で、多くの分野で活用されています。写真の手前の日本国旗は「日本の援助米を入れる袋」。軽くて丈夫で通気性が良いので使われているそうです。
 3〜5月に種をまくと7〜9月に2〜3mにすぐ成長したものを刈り取り、1,2週間水につけて発酵させて繊維を取り出すとのことです。

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 こちらはコミュニティーサイクルやレンタルサイクルに電動自転車を使う際に、太陽光発電で充電するシステムの展示。


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 空間を立体的に使った栽培の提案。イチゴが大きく育ってます。

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 太陽電池を使った発明のアイデアの展示と実際にモデルをつくられたもの。車のサンシェードとして使うと蓄電され、それを電源に使え、しかもサンシェードをたたむとバッグにも早変わりするという優れモノ。

 一部をご紹介しました。

 七百数十もの展示ブースをじっくり見る時間が無く残念でしたが、ここにはとても書ききれない素晴らしい取り組みや技術の説明も有りました。来年はこちらに記載の通り12月15日(木)〜17日(土)頃に開催予定で、誰でも無料で参加できますので、是非、足を運んで見て下さい。家族連れでの参加もお薦めです。

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2010年12月10日

都知事選ポスター掲示板を区議選でも共通利用に

 来年の4月上旬に都知事選が、下旬(投票日は24日(日))に荒川区議選が有ります。その際に設置される公営ポスター掲示板。今までは都知事選用のものを設置してポスターを貼り、都知事選が終了したら撤去、次に区議選前に区議選用の公営掲示板を新たに設置し、区議選のポスターを貼っていました。

 その間はわずか半月しかなく、設置場所も32投票区で244ヶ所と同じなのに、実に無駄なことをしていました。以前、小坂からも掲示板の再利用について選管に対して求めておりましたが、来年の2つの選挙において、一度の設置で二つの選挙に活用することになりました。

 23区の中ではこうした「共通利用」は今迄5区で既に実施済で問題も無かったこともあり、来年の統一地方選挙では荒川区も含む4つの自治体で新た「共通利用」を検討しているとのことです。

 具体的には区議選用の盤面(縦4面×横12面=48面)の上にカバーをしてその上に都知事選用の盤面(縦3面×横9面=27面)を貼りつけておきます。都知事選挙が終わると、都知事選用の盤面とカバーを撤去して区議選用に使えるとのこと。

 これによって設置費用も削減でき、ゴミも減り、設置・撤去作業に伴う居住者・周辺への迷惑が軽減される見込みです。設置費用の削減の具体額は、今後入札で業者を決めないとはっきりしませんが、数百万円の削減ができるとのこと。

 こうした「当たり前の削減」が今迄できていなかったことが、小坂としてはとても残念ですが、遅いとは言え前進したことを評価したいと思います。他にも「当然合理化してしかるべき」点がないかしっかりと議会においてチェックしていきたいと考えています。

 さて、話が変わりますが都電荒川線8800形ニューカラー登場お披露目式が以下の通り開かれます。

 東京都交通局では、平成22年12月25日(土)から沿線のバラの色をイメージした都電荒川線8800形に、イエローとオレンジの新色2色が登場し運行を開始いたします。

 これを記念しまして、下記のとおり式典と撮影会を開催いたします。

 なお、色は、現在運行しているローズレッドとバイオレットに加え、合計4色となります。
 
1.運行開始日 平成22年12月25日(土)
2.新   色 イエロー、オレンジ
3.記念イベント

(1)式   典
日 時:平成22年12月25日(土) 11:00から11:20頃まで
会 場:荒川電車営業所(都電荒川線「荒川車庫前」下車すぐ、入場無料)

(2)車両撮影会
セレモニー終了後、12:00頃まで撮影会を実施します。

4.ヘッドマーク
 運行開始後、平成23年1月23日(日)までヘッドマークを装着して運行。

5.グッズ販売 
 場所:都電おもいで広場 
 時間:10:00から12:00まで

 なお、式典には会場の広さの関係から、荒川区長、荒川区議会議長・副議長のみの参加となります。

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2010年12月09日

活動報告完成!配布ボランティア募集中!

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 今日は全員協議会と本会議。本会議の録画中継は荒川区議会公式HPから見ることができます。

 さて、昨日じっくりと書きあげ、編集をした「小坂英二の活動報告(創新ニュース 特別号)」を今日、会議開催時以外に時間を作り早速控室のリソグラフ(製版印刷機)で印刷。

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 やや文字が多い活動報告ですが、魂を込めて書かせていただきました。A3判両面を二つ折りにしてA4で換算すると都合4ページ。内容は

1ページ目 決算議会での小坂の問題提起

2ページ目 8年近い議員活動の中で、マスコミを通じて問題提起をしてきた内容の報告(多数!)

3ページ目 小坂の決意(アイデンティティー(保守系新聞)の平成20年10月号に小坂が寄稿した記事から。こちらから読めますので、是非、御一読下さい。)

4ページ目 日本創新党の政策紹介、重点的に取り組む政策、自己紹介

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 印刷中。古い輪転機なので機嫌を損ねると動作不良になります・・・。

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 両面印刷し、紙折り機で4つ折に。こうした作業を経て作り上げた活動報告新聞を、ボランティアで配って下さる方のもとへ早速届けさせていただきました。お仲間と共にすぐに配って下さるとのことで、ありがたいことです。

 この活動報告は随時、印刷をかけて量産中ですので、荒川区内の方へ配布(直接手渡しや各戸配布(ポスティング))をボランティアでお願いできる方、是非、メールか電話(090-1432-9069)でご連絡下さい。お力をお借りできれば幸いです。

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2010年12月08日

障害者就労施設、来月完成!

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 昨日、障害者団体の集会にお邪魔して就労支援の具体的な話をさせていただいたり、要望もお聞きしてきました。

 写真は旧町屋3丁目ひろば館の跡地に建設中の「障害者就労支援施設」。来月中旬にはオープニングイベントも開催するとのことです。

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 3階建のこの建物には、荒川区心身障害者事業団(区施設十二か所で清掃や受付業務をしていただいてます)、あさがお作業所、まごころ作業所が入り、更には障害者の就労訓練の為に、パソコン技術の研修やビジネスマナー研修なども行う予定です。

 今月3日から9日までは障害者週間。天皇皇后両陛下も戸田市で障害者が就労している企業を見学され激励されたことが今日のこちらの記事で報道されています。百貨店のマルイの子会社がリボンや包装紙を出荷したり、宝飾品、時計の検品などを行っているそうです。


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2010年12月07日

北朝鮮人権侵害問題啓発週間事業!

 12月10日から16日は毎年、国が定めた「北朝鮮人権侵害問題啓発週間」です。
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 荒川区ではその週間に先駆けて4日(土)から12日(日)まで拉致問題に関するパネル展示を区立町屋文化センター2階で行っています。昨日現場の様子を見てきたのですが、一日50人位しか来ないとか。町屋駅近くを通る際に寄ってみて下さい。

 以前から「人の集まる区役所ロビーで開催すべき!」(平成19年12月10日のブログ記事)と主張しているのですが、今年もそれが実現されず残念です。ここより前の会場である「さつき会館」よりはましですが・・・。

 以下、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんを題材にしたアニメ「めぐみ」です。クリックして御覧下さい。







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 会場に展示されたポスターにも記載されていますが、政府主催で以下の集会も開催されます。

 北朝鮮による拉致問題は他人事ではなく、誰もが被害者になる可能性のある人権蹂躙です。拉致被害者を見捨て続ける政府を許せば、今後も誰かが拉致されたり人権侵害をされた際も無策を決め込む政府出有り続けることになります。

 国民一人一人が「拉致被害者を奪還せねばならない」という意識を持ち、それを常に政府に求めて行くことが必要だと確信しております。

(以下、拉致問題対策本部の該当ページから転載します。)

12月11日(土) 政府主催 「拉致問題シンポジウム」 を開催します!!

 一人でも多くの方々に、拉致問題の一日も早い解決の必要性を御理解いただくため、北朝鮮人権侵害問題啓発週間(12月10日〜16日)に政府主催「拉致問題シンポジウム〜すべての拉致被害者の救出に向けて〜」を下記のとおり開催いたします。
                          
○開催日時  平成22年12月11日(土)13:30〜15:00 ※開場 12:45

○会場 グランドアーク半蔵門 3階「華」の間 
         (会場へのアクセスはこちら
       東京都千代田区隼町1番1号

○プログラム
1.拉致問題担当大臣挨拶
2.飯塚繁雄 北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(家族会)代表挨拶
3.講演(35分):「後継者問題をめぐる北朝鮮情勢」
 【河泰慶(ハ・テギョン)「開かれた北韓放送」代表(通訳あり)】
4.パネル(45分):「拉致被害者御家族からの訴え」
 【拉致被害者御家族】飯塚繁雄さん、本間勝さん、横田滋さん・早紀江さん、 有本明弘さん・嘉代子さん、市川健一さん・龍子さん、斉藤文代さん、松本孟さん(予定)
 【政府側】東祥三内閣府副大臣(拉致問題担当)

   ※あさがおの会などの協力により「記事でたどる拉致問題」展も開催予定。

○募集定員  300名(予定)(先着順)

○参加料   無料
 当日、会場への入場には整理券(無料)が必要となりますので、下記の要領で、電子メール、FAX又は往復はがきにてお申し込みください。

※講演者:河泰慶(ハ・テギョン)「開かれた北韓放送」代表
 2005年12月に開局された韓国初の民間による対北朝鮮放送局「開かれた北韓放送」代表。北朝鮮の人々に正しい情報を提供するとの観点から、毎日朝晩4時間放送している。河氏の北朝鮮情勢に関する分析には定評があり、韓国や日本のメディアにも引用されている。


○申し込み方法
■電子メールでのお申込み方法
電子メールの件名を「拉致問題シンポジウムへの申込み」とし、本文に@住所、A氏名、B電話番号、C希望人数(1通につき3人まで)を記載の上、g.rachi@cas.go.jpへお申込みください。

■FAXでのお申込み方法
@住所、A氏名、B電話番号、C希望人数(1通につき3人まで)、DFAX番号を記載の上(様式自由)、(03)3581−3781までお申込みください。
  FAX申込書様式例(A4版)はこちら
 
■往復はがきでのお申込み方法
  ・ 往復はがきでお申し込みください。
  ・ 1通につき3人までお申し込みが可能です。
  ・ 往復はがきの往信裏面に以下の事項を記入の上,〒100−8968 内閣官房 拉致問題対策本部事務局 総務・拉致被害者等支援室へお送りください。
@ 住所
A 氏名
B 電話番号
C 希望人数(1通につき3人まで)
※ 返信表面には,ご自身の住所とお名前,郵便番号をお書きください。
※ 往信裏面の記入事項に記入もれがあった場合は、整理券が発行できない場合があります。
  往復はがき様式例はこちら

締め切り 12月9日(木)(必着)

(注意事項)
 ※ 電子メール、FAX又は往復はがきでの返送をもって、整理券とさせていただきます。
 ※ 車椅子をご利用の方,会場にて介助を必要とされる方は,その旨を記入してください。

 (個人情報の取り扱いについて)
  ご提供いただいた個人情報は上記の目的にのみ使用します。

○主催    政府 拉致問題対策本部、法務省

○問い合わせ先  内閣官房拉致問題対策本部事務局
            電話:03−3581−9359

(以上、転載終わり)

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 同じ場所で人権問題全体についての展示もおこなわれています。ハンセン病患者隔離の話や各学校での人権問題への取り組みなど。

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 同じ区立町屋文化センター2階の会場の奥では、「第23回都電荒川線写真コンテスト入賞作品展」が12日(日)まで開催されています。こちらは多くの方から応募をされた荒川区をはじめとする都電沿線の魅力を様々な角度から切り取った写真が展示されていますので、見てみて下さい!

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2010年12月06日

国会も地方議会の定数削減を!

 今夜の政務会合で11月27日のブログ記事「知的障害者が活き活きと働く葡萄畑」(是非、お読み下さい!)に視察報告を書いた「ココ・ファーム・ワイナリー」で買った「風のルージュ」を皆で飲みました。北海道洞爺湖サミットで国賓に振る舞われたワインです。でも、2,500円とお手頃。とても美味しいと好評でした!こちらの直販サイトページから購入できますので、宜しければどうぞ!

 さて、青山学院大学の政治学研究チームから議員対象のアンケートが来ました。議員定数について研究をしているとのこと、それに答えました。短い文章ですが、その主要な部分をここにも転載し、小坂の認識を知っていただければと思っています。

問:国会議員の定数ついて

答:減らすべき。少数精鋭で党議拘束無しで真の議論ができる議員が選ばれるようにすれば、現在の半数以下で十分機能できる。
 現在の定数は無駄に多く、見識もまともに持たず単なる賛否要員となっている議員も多数おり税金の無駄。

問:地方議員数について

答:意識の高いごく一部の地方議員を除けば、まともな見識を持たずに利害関係や雰囲気で選ばれてしまったような議員がほとんど。選挙制度の抜本改正で議員の見識が露わになるような仕組みを導入し、少数で必要な議論が行える地方議会にしていくべき。

★昨年の9月24日に荒川区議会で具体的な比較をしながら「議員定数を32から24にすべき!」と質問した際のブログ記事での報告も是非、お読み下さい!★

問:その他、意見が有れば

答:現在の議員のレベルは国民のレベルを鏡に映し出したもの。政治を我が事して捉えながら、歴史や国防、外交についても一定の見識を国民が持たねば、国益は損なわれるばかり。

 「投票率を上げろ!」ということがあらゆる場で言われているが、投票率を上げる前に、国民が自ら情報を集め、見識に基づいて判断をできるようになるべき。

 それ無しに投票所に足を運ばれても、「無責任な一票(ポスターの顔で選んだり、若いからという理由だけで選ぶ)が増えるだけで、益々政治は混乱し野放図になる。」

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2010年12月05日

辛亥革命100周年〜孫文と梅屋庄吉の友情

 今日は少年野球チームの卒団式など何箇所かお邪魔させていただきました。好天で暖かい日でした。 

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 さて、一昨日の夜、ルポール麹町にて林英臣政経塾に多大な支援をして下さっている政経倶楽部の例会に出席。

 勉強会では、明治時代に亡命をしていた孫文(革命活動の3分の1となる10年間は日本で過ごした)を支援した梅屋庄吉氏の「埋もれてしまった歴史」についての話を聞かせていただきました。

 講師は梅屋庄吉氏の曾孫である小坂文乃氏。日比谷の松本楼の常務取締役企画室長です。

 損得関係を抜きにして中国の辛亥革命を支援した梅屋庄吉氏についてはこちらのページをご覧下さい。

 孫文と梅谷庄吉が目指したアジアは諸民族が連携したアジアを目指していた。手段は経済・民政分野の連携からという形。

 祖国の惨状を変えるべく立ちあがった29歳の孫文に対して27歳の梅屋庄吉氏は「君は兵を挙げよ、僕は財をもって支援す」と固く約束した。
 
 孫文は11回も革命を失敗したが、梅屋氏はそのたびに助け船をだしてきた。
 
 梅屋氏は支那だけではなく、フィリピン、インドの独立革命家を支援していた。

 辛亥革命を孫文と梅屋庄吉を中心とした支那と日本で協力して実現をした事実を、映画にすべく力を作業を進めていたが、残念ながら途中で終わってしまった。

 その遺志を受け継ぎ、来年、辛亥革命100周年で両国の志士の繋がりを映画(日本、中国、香港の合作)にすることになった。来年春から撮影予定。11月にはアジア全域で公開したい。政治性を前面にだすのではなく、人間の物語を中心に作る。


★こうした先人の心意気は引き継ぐべきであり、それは、「今の支那共産党支配体制と仲良くする」、ということではなく、「民族自決が損なわれている東トルキスタン国、チベット国、南モンゴルの民族自決を支援すること、同時に漢民族を中心とした支那が覇道ではなく王道の民主国になっていくように硬軟両方の手段を使って導いていく」役割を日本が果たしていくべきと考えます。

 まずは日本の世論の正常化、堕落しきった政界の是正をせねば・・・。

small_ribon.gif支那が覇道の血塗られた強権政治を続けないように日本が導いていくべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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2010年12月04日

人権週間事業

 昨日の午後、サンパール荒川大ホールで行われた「平成22年度荒川区人権週間事業 講演会」に参加しました。主催は荒川区・荒川区教育委員会・荒川地区人権擁護委員。

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 「100人の村、あなたもここに生きています」をテーマに池田香代子氏の講演を聞きました。左翼活動に熱心な池田氏が、何故、講師に選ばれたのか疑問を持たざるを得ませんが、興味深い話も有り、何点かを以下、書いておきます。

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 写真は今日、自宅の有るマンションで行った防災訓練の様子です。

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 その後、マンションロビーのクリスマスツリーの飾り付け会。子供達は大喜び。居住者同士の懇親会も話が弾みました。

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 あっという間に飾り付けられたクリスマスツリー。

(3日の講演より)

 アフガニスタンで井戸を様々な村に1600ケ所を掘ったり、気候変動によって生まれた砂漠を緑に変えるペシャワール会を支えたくなり、印税収入を寄付しようとアイデアを思いついたのが「世界が100人の村だったら」の絵本を書いたきっかけ。

 最初は印税100万円を目標としていたが、多くの方に買っていただき、多額の収入を得られたが、ペシャワール会には100万円を渡して、残りは別の用途に使った。

 日本では千数百人が昨年、難民申請したが、認められたのは30人程度。欧米に比べると桁が2,3個違う単位。

 難民申請者のうち強制送還させる予定のものを強制収容所に入れている。東京の近くでは牛久市に施設が有るが22件の自殺未遂が有った。6年間閉じ込められ心が病んでしまった例も有る。そうした方々を支える費用に使っている。

 明治時代には中村屋(和菓子屋からカレー、中華まんじゅうの老舗)の創業者が中国やインドの亡命者をかくまって支援をしていた。こうした政治亡命者を受け入れる雰囲気は明治以来、有ったが、今は廃れてしまった。

 飛行機でやってくる難民は、母国で「名指しで狙われている」人達であり、政治難民。遠くから何故、日本を目指して来るのか聞くと、以下の3点を挙げる例が多かった。

1.トヨタの車の素晴らしさから日本にあこがれて来た。

2.日本のNGO,NPOは対象によって差別をしないのを現地で見て来たから。

3.日本のNGO,NPOは危険が有っても最後まで残ってくれて支援を続けてくれる。

 今の日本の若者は「悪い」と言われるが、データを見てもそのような事実は無い。歴史的にも地域的にも日本の若者は奇跡のように素晴らしい。マスコミが「若者は凶悪化している」など繰り返し流すので、誤ったイメージで洗脳をされている。

 日本の若者は「奇跡のように素晴らしい」のに、世界の中の子供達の中で「自分は良い子である」という意識が極めて少ない。

 「途上国では子供達は目を輝かせて学校に行くが、日本の子供達が学校に行く時の目は死んでいる」というのはおかしい。途上国では家にいると重労働が課されるが学校に行けばそれが無い、しかし、日本ではそうした面が無いので、一概に一面的な評価はすべきでない。

 2年前にアイスランドの通貨暴落が有ったが、エネルギーを地熱でかなりまかなっており、石油の輸入をもともとしていなかったことが幸いした。食料自給の取り組みをしっかりと進めるべき。

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2010年12月03日

介護の現場を踏まえ意見交換

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 今朝、娘を保育園に送る前に区立尾久宮前小学校の体育館全体を貸し切りにして昨日から明日までの三日間開催している「ミヤマエ・ミュージアム」を拝見してきました。

 全学年の児童が沢山の芸術家の方に教えていただきながら、その人柄に触れたり、新しい素材や表現方法に出会いながら作品を作り、展示したものです。地域に開かれた展覧会ですので、気軽に足を運んでみて下さい。

 さて、昨日の夕方に特養ホーム花の木ハイム地下ホールで行われた荒川区介護サービス事業者連絡協議会(HPはこちら)主催の「区議と事業者の交流会」に参加。前回、同様の機会が有りましたが出られなかったのですが今日は都合がつきました。

 98法人209事業所が参加している協議会で、同業他社の横の連携を図っています。年月日の記事で報告した「介護フェア」を開催したり、福祉関連の様々な催しに参加を組織としてされています。

 主な問題提起として以下の3つの論点を中心に話をされました。小坂からは「介護の現場に小中学生がもっと触れる機会を増やし、その大変さや素晴らしさを知るきっかけを増やす取り組みを行政に求めていきたい」ということや「限られた財源の中でボランティアの果たす役割」などの話をさせていただきました。

 限られた時間だったので、もっと話をしたかったので、会が終了後もしばらく立ち話で、様々な課題について意見交換をさせていただきました。

 様々な事業者の方からお聞きした話の要点を記しました。読者の皆様にも現状の課題を知っていただく一助になるかと思います。また、こうした現状を踏まえて議会で問題提起を続けて参ります。

(1)人材確保と介護職の社会的地位

・ただ、人を増やせば良いというものでは無い。3Kイメージが先行しており、求職者にとって敷居が高いと見受けられる。女性は男性よりも転職しての介護職に適応がスムーズ。

・介護保険サービスは時間が不定期であり、事業者にとって非常勤での勤務体制が運営しやすい。

・人材の育成期間に収入が得られないので、その期間を確保するのが難しい。

・資格と技量が高い方を採用しても、法的運用基準が決まっているので、小規模事業者ではその能力を活かしきれない現実が有る。

・人材不足、短期離職の状況がひどい状況。志をもって介護職に就いても家族を養えない状況で辞めていく例が現実に沢山有る。

・介護職の方の志に支えられて、なんとか成り立っている状況。

・ヘルパーの時給単価は1300円から2000円。しかし、これは「実働部分」についてのみ。実際の時間が短い(1度に30分、1時間程度など)。移動時間などは対象外で給料設定されている。平均的な事例で計算すると1つの現場で一回、3000円。月に30万円(様々なものを差し引くと手取りが18〜20万円となる)というのが実態。現状の報酬単価では、経営を成り立たせるにはこれが精一杯。

・現場でヘルパーが介護利用者からきつくあたられて泣いて帰ってくる例も有る。そうした面で厳しいところが有る。

・最近、初回加算という制度ができ、2000円余りが支給されるようになった。ただ、これは利用者負担も増える制度となっているのが問題。

・行政が考えるヘルパーの質と、現場が求めるヘルパーの質に乖離が有る。無職の方に、ヘルパー2級を行政の後押しで取得をさせても、現場を知らずに新たに入って来た方は離職率が高い。行政もそのあたりをしっかりと認識して欲しい。

・新たに職安を通して求職者を雇い、ヘルパー資格を取らせて補助金を受け取れる制度を区で設置をしているが、1年間という時期が限られた制度であった。これは使い勝手が良かった。ただ、雇い入れてから区に相談しても助成は出ない仕組みであった。

・「人の命を預かる」介護の特殊性を理解しないで、新たに人材を入れても続かないのが現状。

・勤務3年以内の方の離職率が高い。慣れない仕事でヘルニアを発病したり、といった例も有り、技術的・精神的に慣れるまでにかかる時間がかなり必要なのが介護職

・介護福祉士(国家資格)を取得することを推奨しているが、取得してもヘルパー単独で仕事ができる訳ではないし、給料もほとんど上げられない。

(2)施設満床の問題

・高齢者用のグループホームが区内には106人分有る。介護保険制度の中の位置づけとは違う形の現状となっており「プチ・特養ホーム」になっている。特養ホームに入れないので、その順番待ちの間に入る方が多い。また、家族には「預けて安心しきってしまう」事例も多い。

・ショートステイについては、区内に9つの受け皿が有り87床。介護保険利用者が8000人程度いる中、現状は予約を取るのは厳しい。一つの部屋に二人の利用者が重なる時間帯がどうしても出てしまう。

・ショートステイの新規受け入れが難しいのは、リピーターが多い現状も有る。月に1人、2人しか新規を受け入れられない。リピーターがいるのと、新規の方のリスク(疾患や性格など、また事前の家族の説明と違う)も有る為。

・送迎については、毎日ルートが異なるので、人件費が重複してかかる。

・世田谷区の「やさしい手」というショートステイを大規模に実施している事業者が有るが、送迎はしていない。行き来は介護タクシーを使っている。

・ショートステイの現状は半月から一カ月になっている現状も有る。施設によっては利用期間を自主規制している。

・有料老人ホームにショートステイを併設するような事業者を誘致していく必要が有るのでは。

・小規模多機能型施設は料金が一律なので、重い負担になる事例も多い。制度設計が厳しすぎた。形としては理想的だが、経営が成り立ちにくい。

・荒川区にはデイサービスが多くある。デイサービスで近所の方と顔をあわせたくないという方、家で1人でいたいという方もかなりいる。40ケ所有るが、全て空きは有る。施設によって内容は様々。

(3)平成21年度介護保険制度改正後の変化

・国は身体的なサービスに重きをおいて、生活援助(1.5時間がマックスに設定)を軽くしている。重きをおかれて増やされた分は待遇改善に回した。

・待遇改善を賃金のみで行おうとすると事業者の負担が増えることになる。パイの大きさは基本的に同じなので、それをどう配分するかという点が難しい。

・長期的に経営を考えた際に、賃上げなど難しい。介護保険法も改正をされると思われるので、先が見えない。10年後に、もっとやりがいのある職にしていきたい。

・定期的に介護職の方を表彰するような取り組みも大変励みになりありがたい。

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2010年12月02日

平日の昼間に菅政権打倒の二千人の街頭活動!その後の大集会で演説!

 まず、昨日の産経新聞のこちらの報道を転載致します。

「頑張れ日本!全国行動委員会」が菅政権批判大規模集会

 保守系の民間団体「頑張れ日本! 全国行動委員会」(会長・田母神俊雄前航空幕僚長)などが1日、都内で「民主党(菅)内閣倒閣宣言! 12・1国民大集会」を開き、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への対応などをめぐり、政府・民主党に対する抗議の声を上げた。

 集会には、たちあがれ日本の平沼赳夫共同代表、自民党の山谷えり子参院議員ら国会議員や地方議員、市民1100人が参加。田母神氏は、「民主党には自由がない。政権がここまで左傾化したら、いい国に向かっているはずがない。国民が立ち上がって、草の根の意見を政府に届けなければならない」と訴えた。

 また、自民党の西田昌司参院議員は、29日の議会開設120年記念式典で、秋篠宮ご夫妻の行動に不平を漏らした民主党の中井洽衆院予算委員長に対し、「皇室の方々に無礼千万なことをするのは日本人としての心がない。即刻、国会議員を辞めていただきたい」として、議員辞職を求めた。

 集会に先立ち、東京・千代田区の国会議事堂周辺で民主党政権に対する抗議デモを行った。

(以上、転載終わり)
 早速、街頭抗議活動の現場の様子が動画に掲載されています。



 日中の街頭抗議活動には参加できませんでしたが、平日の昼間に国民有志がなんと!二千人も集まったそうです!国民の怒りが如何に強いか分かりますね。

 夜の集会において、小坂からは以下のような挨拶をさせていただきました。

(以下、小坂からのスピーチの概要です)

 民主党内閣倒閣!

 これが急務であることは多くの先輩方から挨拶が有った通りです。

 しかし、倒閣の後、権力の空白に今迄の自民党が政権に復帰するだけでは、日本を護れません。

 真に国柄、主権、伝統を守る決意を持つ者だけで構成される政党を創生日本、たちあがれ日本、日本創新党が団結してできるように地方議員の1人として尽力して参ります。

 自民党には赤池前代議士はもちろん稲田議員、西田議員をはじめ多くの素晴らしい高い志をお持ちの議員、尊敬している議員がいます。

 しかし、組織としての自民党には最早期待するのは幻想に過ぎない状況になっています。

 御来場の皆様方の中で、「それでも自民党を応援する」という方がおられると思いますので、一つお願いを致します。これから応援する為の条件に「過去の自民党の売国行為を総括し、明確に改めること」を求めて欲しいのです。

 教育を破壊してきたのは、日教組だけでなく、自民党政権下で愚かな教育指針を示し続けた文部科学省の責任が大きく自民党はそれに乗っかって来たことも紛れもない事実です。それを是正しようとした中山元文部科学大臣は「自民党から排除」されてしまうようなベクトルが働いてきました。それが自民党の体質です。

 尖閣諸島をはじめとする祖国の防衛に無策を貫いてきたこと、何より国民の戦う覚悟を損ねる政治を一貫して続けてきたこと。

 また、地方議会においても23区のどこの自治体も、最大勢力が自民党である議会が多いのに「朝鮮学校へ通う子供の親への補助金」をどの自治体でも出して来た。荒川区では年間8万4千円も1人当たりだしています。こうしたことを地方議会で是認してきたのも自民党なのです(朝鮮学校への各特別区からの補助金を報告した記事を是非、お読み下さい)。

 最大の過ちは河野談話や村山談話という「根拠なき先人への冒涜」をしてきたこと、そうした過去の「政権政党としての犯罪行為」を誤りと認め再出発すること無しに、民主党攻撃を続けるのは筋が違うと思います。皆様には是非、党内でのそうした総括をしなければ応援はしないぞ!という形で問題提起をしっかりとしていただきたいと思います。

 どのような途中経過を経るにせよ、日本を護るには「真の保守政党」を確立すること、その前提として異常な状態にある言論空間や世論を正常化していくために、地域に根を貼りながら尽力して参ります。それぞれの持ち場でともに戦って参りましょう!
(以上、小坂のスピーチです。)

 今後、動画で多くの方からの問題提起が公開されると思いますので、その際はまた御報告致します。

 熱い愛国心を持つ歌手、sayaさんの歌も集会の最後に聞かせていただく機会が有りました。「蛍の光」を4番の歌詞まで歌いあげておられます。聞いていて胸に染みてきました。

 別の会場での歌ですが、以下の動画で解説付きで聞くことができますので、是非、聞いてみて下さい。



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2010年12月01日

荒川区の地域猫活動、進んでます。国や都に問題提起を!

 今日は福祉区民生活委員会にて6つの議題について議論。その中で「地域猫事業」についての報告と小坂からの質問を御報告致します。

★屋外の猫対策事業のこれまでの取組状況等について
 屋外の猫対策事業の開始から2年が経過したので、これまでの取組状況等について報告。

★実績について

 区は「荒川区猫の屋外での活動の適正管理等に係る地域活動の支援に関する要綱」に基づき、飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用の助成など、登録団体の活動支援と区民への啓発等の取り組みを積極的に行ってきた。

 その結果、多くの助成実績を上げ、不幸な猫の誕生を相当数抑えるとともに、団体活動に対する地域の理解も徐々に進んでいる。特に熱心な活動が行われている地域では、猫の生息数が減少するなど顕著な成果が認められ、町会や近隣住民等からも高く評価されている。

 一方、団体の活動区域が区全体の2割程度に留まっている中で、無責任な餌やりや屋外飼養される猫による繁殖、捨て猫が後を絶たないという現状もある。

1 飼い主のいない猫対策(平成22年10月末現在)

(1) 登録団体の現況
 ・登録団体数 53団体394名

(2)不妊・去勢手術費用の助成実績等
・助成限度額  雌猫 17,000円(妊娠猫は25,000円) 
      雄猫 10,000円
  ・助成実績                 (頭)
   20年度 21年度 22年度 合 計
雌猫不妊手術 130 181  69     380
  妊娠猫    11  27      38
雄猫去勢手術 105 143  76  324
20〜22年度合計 742

※獣医師会の全面的協力により、すべての手術が限度額の範囲内で行われ、耳カット費用や入院費などを除き団体の負担はない。

(3)その他の取組

・地域住民の活動への理解を得るため、団体登録証と腕章を交付し、合わせて区報やホームページ、CATV等での広報も行っている。

・猫の捕獲用器具の貸出件数  53台(32団体)

・保健所掲示板の開放等を通じ、里親探しに関する情報提供


2 飼い猫の不妊・去勢費用の一部助成事業

 屋外の猫対策の効果を上げるためには屋外飼養される飼い猫による繁殖を抑制する必要があることから21年度に事業化した。

・助成限度額  雌猫 6,000円 雄猫 3,000円
・助成実績 合計 137頭

3 団体の活動区域と苦情・トラブルの状況

 課題について
1 地域理解の促進


  現在の団体の活動区域は区全体の2割程度である。団体の新規登録の伸びが見られず、現状では区全域への活動の広がりが期待できないなかで、この事業を推進していくためには、地域の理解と協力が必要不可欠である。 
 今後も広報活動による啓発を行うとともに、無責任な餌やりなどによる苦情やトラブルが多発する地域では、町会等に粘り強く働きかけ、地域ぐるみの理解促進と活動への参画を求めていく。

2 飼い主に対する啓発

 屋外の猫の多くは、無責任な飼い主が遺棄した猫や屋外飼養猫による繁殖によるものが原因と言われており、飼い主のモラル向上を図る必要がある。このため、区が町会や地域と連携し、無責任な飼い主に対する地域の監視の目を育んでいくとともに助成制度の周知を図り、飼い猫の不妊・去勢手術を促進するなど啓発に努めていく。

★今後の予定
12月〜   登録団体及び獣医師会との協議 
   連合町会長及び問題が顕在化している町会での説明 

★登録団体のうち、飼い主のいない猫の手術数 実績

@86頭(東尾久) A61頭(荒川) B59頭(荒川)
C48頭(荒川)  D44頭(西尾久)E42頭(東尾久)
F42頭(町屋)  G42頭(町屋) H33頭(東日暮里)
I27頭(西日暮里)J21頭(町屋)

※耳カット費用は(1000円)程度。

(小坂からの質疑・答弁)
小坂:助成の対象外となっている入院費の金額や入院期間はどの程度か?

生活衛生課長:入院費用については自由診療であり、動物病院によって異なる。正確に把握していないが、一日あたり3000円〜4000円。入院期間は1日〜3日程度。


小坂:地域猫活動団体の多くは熱心に適正な活動をされ、実績を挙げておられると認識している。独善的な活動によって地域と摩擦を起こしている事例など無いか?

生活衛生課長:猫そのものに対して嫌悪感を持つ方がいるので、そうした方からの苦情も有る。その他に、登録団体にはなっているものの不妊去勢に踏み、込めず、ただえさを挙げるだけの団体もいるので、そうした団体に対しては手紙等を通じて「不妊・去勢手術」まで活動を強めていただくように要請している。


小坂:登録団体になったのであれば「腕章や、先ほど話に出たジャンパーなどを必ず着用する」かつ「どの団体に所属をしているのかを明示」する位置付けにした方が良いのではないか?そうした明示が無いと、「無責任なえさやり」をしている方と区別が難しい。

生活衛生課長:腕章等の着用については機会が有るごとに、働きかける。もともと、ボランティアで活動をしている団体なので、それを義務化するというのは難しい面も有る。


小坂:里親探し、迷子のペットの情報の収集、その広報の現状は「保健所前の掲示板への掲示」以外ではどのような形か?

生活衛生課長:都の動物愛護相談センターでは迷い犬等の情報を掲載している。保健所の窓口に閲覧ファイルも置いている。


小坂:区のHPにそうした情報を掲載した掲示版をリンクして設置し地域の方に情報がよく伝わるようにしてはどうか?その掲示板の運営は活動団体の力を借りて行うのが良いと考える。

生活衛生課長:荒川区HPへの荒川区における里親探しのページ等へのリンクは難しくない。掲示板設置について研究をしてみる。


小坂:野良猫の発生を防止するには、国や都に対して根本的な規制をかけることを求めるべきと考えるが、23区が一致して現場の状況を踏まえて問題提起をするなど、そうした動きはしているのか?

生活衛生課長:今のところ23区課長会でに猫対策について議題にあがるが、都などへの問題提起までは繋がっていない。野良猫発生の根本原因が何かもまだまだはっきりしていない。今のところ23区全体で問題提起をするというのは難しい面が有る。


小坂:例えば、インターネットでのペット販売や、ペットショップの店頭での安易な購入ができないように規制をすること、また、責任の所在が明確になるように販売の際に体内にICチップを埋め込むなどの制度を導入すべきと国や都に対して求めてはどうか?

生活衛生課長:ペットショップの問題については、海外の事例は把握していない。まずは、地域猫活動を地道に続けていきたい。

保健所長:犬は狂犬病予防法でかなり規制をされてきた。猫については公衆衛生上のリスクは犬に比べて少ない。23区内では荒川区のような地域猫活動をしていない自治体も多い。まず、23区のそれぞれの自治体で荒川区レベルの「地域猫活動」などやるべきことを問題提起し、それが一定レベルに達してからの話かと思う。今すぐに23区で一致して都に要望をできる段階ではない。


小坂:23区の取り組み段階が様々で都などへの問題提起の前の段階との認識のもと、地域猫活動を他の自治体にも進めていかねばならないという保健所長の認識は理解した。しかし、「ペットショップ規制の問題」についても同時並行で問題提起を進めて欲しい。


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posted by 小坂英二 at 11:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする