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一言、「愚か者め!」と言いたいです。
日本でも有数の観光名所が平成24年に完成するので、PRをしたい気持ちは理解できます。しかし、昔から引き継いできた歴史(地名や駅名も歴史の一つ)を「商売目的のPR」の為に勝手に変えるべきではないと思います。
しかも、駅名の中の「とうきょう」は「東京駅」などとの混乱を避けるためにひらがなにしたそうです・・・。わかりやすくとの意味もあるとか。
・・・。
国民を愚民視し、歴史を破壊していくこうした風潮には、断固反対の声を挙げて行きたいと思います。
業平橋駅(副表示やアナウンスで「東京スカイツリー前」)とすれば十分では?
「業平橋駅」の名称をこちらから以下、引用致します。
「近くに掛かる隅田川の「吾妻橋」(あづまばし)に由来する。在原業平を主人公とした『伊勢物語』の中にこの付近を舞台とした「都鳥」があり、「吾妻橋」の別称として業平橋の名称を用いたとされる。
こうした歴史についての敬意を持っていれば、軽々に名称を変えたりしないのではないでしょうか?
東京タワーの周辺には徒歩5分から7分の場所に3つの最寄り駅(御成門駅、赤羽橋駅、神谷町駅)が有ります。「東京タワー駅」などといった名称を付けずに、いずれも地名を使っています。この3駅の駅名を決めた方は「地名や歴史への敬意」が有ったからそうした選択をしたのではないでしょうか?
日本の社会は軽薄な便宜主義が優先し、先人や歴史への敬意が欠けていると言わざるを得ません。
休日の分散化もそうです。
休みの日がまとまれば、レジャーに便利という実に軽い考えで、祝祭日が決められた経緯を無視した形で祝日を変えたり、地域でばらばらにする。
荒川区においては、かつて住所として使われた「三河島」という地名が有りました(詳しくはこちら)が、該当地域は「荒川区荒川」という名称に「荒川区の中心施設の有る場所だから」という単純な理由で変えられてしまいました。
こちらの記事に有るように「三河島菜」という名前にも使われている歴史有る名称なのです。
現在では三河島という由緒ある地名は駅名や保育園、教会の名前などで残るのみです。
「便利だから」「覚えやすいから」という理由で、名称を単純化したり、商業主義に利用したりすることは先人への冒涜に他なりません。歴史の連続性を尊重しない社会では、先人も、年長者も、過去の積み重ねも、軽んじられるすさんだ社会への加速がなされるのみと考えます。
こうした風潮には断固、阻止していく姿勢を今後も明確にして参ります。
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