2011年02月28日

行政と議会の信頼を失墜させる選管委員報酬・選出方法を質問!

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 今日も予算特別委員会。各項目別の質疑において各会派は議員の所属人数×52分間(答弁を含む)の持ち時間を自由に使えます。

 小坂の会派「日本創新党」は一人会派ですので、その52分を自分の裁量で使える訳ですが、今日は総務費の議論の中で

・「選管委員の異常な高額報酬」

・「説明責任・公平性・透明性がゼロの選出方法」

の二点について小坂から質疑をしました。使った時間は10分間でした。

 選管委員の高額報酬(年間144時間の実働で毎月二十数万円。かつ、議員OBばかり・・・)については今までの小坂の質疑・答弁や新聞・雑誌記事を是非、ご覧下さい。

 腹立たしく、非常識な現状が、大会派の抵抗で是正されず維持されています。これが荒川区議会の実態です。

「年間144時間勤務で月額28万円余の報酬」について総括質疑(平成21年2月26日のブログ記事)

上記質疑の新聞報道!(平成21年3月3日のブログ記事)

上記の問題について雑誌に寄稿した記事のご報告(平成21年5月22日のブログ記事)

選管委員報酬是正議案で答弁(2時間20分)(平成21年6月22日のブログ記事)

10年間で1億円の無駄削減の議案が否決!(平成21年月日のブログ記事)

議員の天下り率7割の選管委員の高額月額報酬是正を!=決算特別委員会締め括り総括質疑(平成22年10月4日のブログ記事)
 
 上記の記事を読むと、如何に異常なことが大会派によって是正されず、続いてきたかがわかると思います。

 実に摩訶不思議な選出方法や異常な報酬について、上記の関連記事や以下の質問ご報告をお読みいただければ幸いです。

(小坂からの質疑・答弁)

小坂:以前から繰り返し問題提起をしている選管委員報酬の日額報酬制への是正について。23年度も4人分1224万8千円の月額報酬合計額が計上されている。

 現在、全国で多数自治体で選管委員報酬の日額化が進められており、多くの是正の事例がネット上から得られる報道情報を追うだけでも出てくる。
 選管委員報酬の日額化への是正について都道府県レベル、市区町村レベルでそれぞれ数字や趨勢を掴んでいるか?選管としての認識は。

選管事務局長:都道府県レベルでは15の自治体では選管委員を含む行政委員の報酬の見直しを進め、うち11の自治体で日額化へ変え、4つの自治体では月額を維持したと聞いている。裁判の行方も見守りたい。職責の重さを踏まえた上で報酬を条例に基づき決めてきたのは今迄の答弁の通り。


小坂:区当局に、その動きに対しての認識と区としての選管委員報酬を日額化すべきとの指摘への考えは?

総務企画課長:以前にも答弁したが、選管委員の報酬については職責の重さに応じて決められたものであり、他区の状況を踏まえても報酬であり適切であると考えている。

小坂:選管委員報酬について区民から「おかしい!」との問題提起は寄せられていないのか?

選管事務局長:特に苦情などは寄せられていないが、情報公開請求が行われたことは有る。


小坂:なぜ、私がこの問題を繰り返し取り上げるのか?区民にとても理解を得られない「勤務実態と報酬の著しいアンバランス」である月額報酬を放置していては、折角の良い政策をやっている区政自体への信頼、更に議会への不信を生むものだと考えるからである。

 年間144時間しか勤務時間が無いのに、毎月二十数万円の報酬が出される、その委員には23区では7割が議員のOB、私から言わせれば天下りがなされている。

 こうした非常識な仕組みを区として是正の意思を持たねば区の行政として信頼を得られないと考えるがどうか?今の月額報酬が区民の理解を得られ、行政への信頼に繋がるものと、捉えておられるのか認識を聞く。
総務企画課長:報酬については適正なものと考えており、特段苦情など寄せられていない。


小坂:また、選管委員は4名置くことが法で定められているが、議会において投票で選ぶ方法についても議長にも是正を求める。

 現行の制度は、「選管委員の候補名」や「業務に取り組む姿勢や約束」などが議員にも内示されることも無いのに、議員が投票用紙に個人名を書き決定する。

 誰が候補になっているかも公に示されず、投票が行われる。何の情報も公にされない中で、投票用紙に名前を書かねばならないという不思議な状況。

 また、投票用紙に書かれた氏名のみを根拠にして15万人余りの有権者の中で同姓同名がいるかもしれないのに、それを調べる訳でもなく、議員OBや大会派と繋がりの深い候補(多くは議員OB)が選管委員に決定される。

 全く説明責任、公平性、透明性という言葉と無縁の制度であり、事前に立候補・推薦の候補を明示して選ぶ制度にすべき。

 それぞれの選管委員が、当選した際に公選法の範囲内でどのような工夫をするか選出前に事前に示す。公選法という馬鹿げた規制ばかりの法律の縛りがあり、できることは限られているが、その中でも例えば

「騒音をまき散らし公的意義が無い街宣車への公費負担は廃止する」(参考ブログ記事:平成19年4月26日の記事

「選挙広報を選管のHPにネット公開する」

といった提案などを示し、その提案も踏まえて選管委員を選ぶという選び方にすべき。

 逆に言えば、そうした独自の提案などが無い限り、選管委員を行政委員として置く意味も無いと考える。選定の方法について、議会での選び方を根本から是正を検討していただきたいが、認識は?

議長:小坂議員のそうた考えが、我々とは整合しない。こうした問題はちゃんとした議論をすべき場で行うべきと考える。小坂委員の意見は意見として、幹事長会など会派の代表者の間で議論をすべき問題と捉えている。

小坂:そう言うので有れば、こうした旧弊にメスを入れない限り、行政・議会への信頼は得られない。幹事長会は小会派を排除した法的根拠の無い集まりに過ぎず、私のような一人会派はそこに意思決定を委ねた覚えなど無い。議会全体の決めごとを変える為に議論する意思が有るのであれば、全ての会派が参加した議論の場を設置するべきである。そうした場を設置していただけるか?こうした問題を放置していては、議会は信頼などされる訳が無い。

議長:議会改革の議論の場は議運で設けている。

 ・・・。時間が勿体ないので、ここで終えました。答弁では出て来ませんでしたが、役所の内部でも見直しの機運が高まってきていることを感じ、確認しています。今後も、一貫して是正を求めていかねば!

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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