2012年02月12日

反日偏向図書配置(竹島関連)について区立図書館から回答

 1月29日のブログ記事「2館で竹島関連書籍6冊=全て韓国寄りで偏向!区立図書館蔵書調査・・・」2月1日のブログ記事「「マカオ・香港・台湾」が同列?区立日暮里図書館・・・。」(概要はまず、この二つの記事をご覧下さい)で指摘した「偏向・反日姿勢」についての事項について、2月4日に南千住図書館長から回答が来ましたので、詳細資料を除いて回答文をご報告致します。

 それにしても、中国地方の分類図書のうち竹島に関連する書籍が全館で21冊。そのうち12冊が寄贈で内訳は韓国の主張が9冊、日本の主張が3冊という惨状。全館に渡ってのバランスを考えずに、「特定の反日偏向の意図をもった図書寄贈」を受けていたことが明らかになっています。
 
 小坂としては、日本国の自治体の図書館として、あくまで、「日本」が主語の書籍をメインに蔵書を配置するべきと考えています。

 例えば、竹島問題については、「日本の領土である」という至極当然の事実を書いた書籍をメインに配置し、少数のみ「韓国側の主張」を書いた書籍も置く。図書館として「韓国側の主張を一切排除する」という統制はできないと思いますので、あくまでこうした「日本が主語にありつつも様々な意見に触れられる図書館」であるべきと主張して参ります。

 同時に様々な分野での図書の内容の偏向が起こらないように、チェックの厳格化を求めて参ります。  

(以下、南千住図書館長からの回答です)

【竹島関連図書の配架について】

現在、荒川区立図書館では、中国地方の歴史の分類(請求記号 217)に関する書架には、その地域の歴史という視点を中心に記載された図書を配架しております。

この分類に関する図書(分類については基本的に、大手出版取次店が作成している分類を参考にしています。)のうち、中国地方に関する図書は、一般に流通しているものは98種類で、そのうちタイトルに「竹島」が含まれる図書は18種類であると把握しています。

荒川区立図書館としては、これらの図書について、可能な限り収集しようと努めているところであり、ご指摘いただいたような一方の主張に偏向し意図的に収集しているものではありません。

 同様に、日本出版販売鰍ノおいても選書の内容が偏向していることはありません。まずは、その点についてご理解いただきたいと思います。

また、竹島を含めた日本と周辺国との領土問題に関する図書は、政治に関する分類[政治地理(312.9)、日本の外交・国際問題(319.1)、国際法(329.2)など]に配架しており、各国の主張が理解できるよう配慮しています。

このため、ご利用者が「竹島」に関する図書をお探しの場合には、「中国地方の歴史」と「政治」に関する分類の2か所の書架から図書をご案内しています。

しかし、ご利用者自身で図書をお探しの場合は、「中国地方の歴史の分類」の書架しか回らない可能性もございます。

そこで、今回ご指摘いただいた件(韓国側の視点で書かれた図書だけが並んでいた理由)について、調査いたしました。その結果、2007年にこれらの図書が図書館に多く寄贈されたことが理由としてあることが分かりました。これらの図書は各館に直接寄贈がなされ、受け入れていますが、全館を通した視点でのチェックが必要であったと考えています。

今後、購入図書や寄贈図書に関する選定について改めて確認していきますので、よろしくお願いいたします。

※ 竹島関連図書の「中国地方史書架分一覧表」と「全書架分一覧表」を添付(小坂注:量が多いのでこちらでは省略します。見たい方には個別にお示しします)しました。表の端に、各図書が日本・韓国のどちら側の視点で書かれているかを私どもの一次的な判断で記載しました(日→日本側、韓→韓国側、日・韓→両方の立場)。見る方によっては見解が異なる場合もありますので、その点はご容赦ください。

なお、蔵書の内容が偏向しているとの利用者からの声については、現在のところ特に事例はございません。


【台湾の歴史に関する図書の配架について】
現在、荒川区立図書館では、台湾の歴史に関する図書については、日本十進分類法を参考にして、中国という大きな分類(請求記号 222)の中に配架しています。
見出しについては、その分類の書架スペースや台湾に関する図書の蔵書量を勘案して、各館ごとに対応していました。今後、全館の整合性などについて配慮しながら、検討していきますので、よろしくお願いいたします。

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