本日、2月27日の予算特別委員会での総括質疑(持ち時間は答弁も含めて3分40秒)のご報告です。かなり早口での質疑となりました。世田谷ボロ市で入手したお気に入りの和服を着て。
(以下、小坂からの質問となります。)
倫理の崩壊を招く「生活保護の不正受給」が日本全体に蔓延しており、厳しい対応が必要です。
荒川区では約二十万七千人の人口に対し、今年の一月現在、生活保護受給者は六千四百六十一人、五千三百一世帯で、支給額は二十四年度決算では百三十億円に上ります。国が定めた生活保護の制度は昨年の法改正を経て、若干改善されましたが、基本的に抜け穴だらけでザルです。
先日も、足立区において、年商1億円の韓国人クラブを経営する韓国人が所得を隠し、ギャンブル三昧の生活をしながら、生活保護を受給していた事件が有りました。
本当に生活保護が必要な方をしっかり見極めて対応をすることを大前提に、一方で、悪意のある不正を許さない、毅然としたチェック、不正への対応をせねばなりません。
ここ数年の荒川区での不正受給の発覚金額は二千万円前後であり、その中で返還される率は2割前後という状態です。緩いチェックしかできない制度の中ですら発覚したこうした金額は氷山の一角の一角に過ぎず、真に不正受給全体はこの数字とは桁が違う金額になると推察されます。
不正をしながらも返還をしない悪質な事例は、あらかわ区報やホームページ等での氏名住所公表や告訴をすべきではないでしょうか?
現状、どこまで厳しい対応をしているのでしょうか?
また、生活保護受給の最初の審査の際にはある程度のチェックをしても、その後のチェックは、「人権やプライバシー」といた観念に過度に振り回され、国が定めた極めて甘い形でしか行われていません。
仕事が過密で不足しているケースワーカーを更に増やすのはもちろん、一件も不正受給は許さないという区全体の強い決意のもと、現場でのチェックを徹底すべきと考えますが、認識を伺います。
また、厚労省の昭和二十九年の通知で「当面の間、生活保護を外国人にも適用する」という姿勢が今も有効になっていますが、私は筋として、生活保護は日本国民に限るべきであると考えます。
外国人が組織的に生活保護不正受給をし、地下銀行を通じて本国に送金をしている、国富流出が続く現状に対して、今のチェック体制ではほとんど無力です。
荒川区の生活保護受給者における外国人の割合、人数はどうなっているのでしょうか?数字と認識を伺います。
生活保護受給者に対して、居住の自由、職業選択の自由が認められ過ぎているのも問題です。
働く能力が有るのに、働かず、アリバイ的に適当に就職面接を何件か受けた上で「就労努力をしたが、仕事に就けない。でも、他の分野の仕事はイヤだ!」として生活保護受給する事例が有ります。
居住の自由も制限してしかるべきと考えます。
例えば、就労能力のある人には、一定期間、人手が足りない休耕田や森林の整備の研修や仕事をしながら寄宿舎に住み、額に汗する勤労を学び努力をするような「自由を制限しながらも自立へ結びつける」という形が必要と考えます。
また、生活保護受給者への家庭訪問は夜間は行わないこと、という厚労省からの指針、近隣からの聞き取りも制限され、十分なチェックができていない現状。パチンコを始めとするギャンブルは明らかに「節制努力」に反するにも関わらず、国の見解としては、禁止しないとの姿勢も是正し、保護者をギャンブル依存症の罠から守らねばなりません。
今、申し上げたような点を基礎的自治体の現場の実態を踏まえて、二十三区の区長会長としても国に是正を求めるべきと考えますが、認識を伺います。
(以上、小坂からの質問です)
※どのような経緯を経て、資産も所得も無くなって行ったのか、そうした点が全く問われない今の生活保護の制度は根本的に問題が有ると考えます。不正受給の問題については現場自治体の現状を地方議員として把握・問題提起し、有志の国会議員とも連携をしながら継続的に是正をするように働きかけて参ります。
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