しかし、全国の小中学校、高校では、「袴姿」での卒業生の列席を禁止する学校が多く存在するようです。ネットで検索するとそうした話題や学校内の通知文書すら見つけることができます。
実に許せないことです。一体、どこの国の学校なのでしょうか?
禁止の理由は「華美になるから」「華美競争を招くのは学校の本意ではないから」「学業に専念すべきで、そんなものを着ることにかまけている時ではないから(これは高校・・・)」などなど。
グロテスクな悪平等主義が根底にあり、日本の着物文化を引き継ぐ役割への認識欠如、洋服の値段も上から下まであるのにそれには無頓着という着物への差別・・・。とても教育者のなすべき判断とは思えません。
着物が華美で高価?高価な洋服を買って着るのと、レンタルで着物を卒業式という節目の日に着ることを比べて、一体、どのような値段の差が有るのでしょうか?派手な色の洋服の卒業生も良く見かけますが、それは華美ではないのか?そもそも、晴れの日に着て行く服装を「華美」という理由にもならない、言いがかりで一方的に規定するのは実に息苦しいものです。合理的理由が有るのなら教えていただきたい。
平成26年8月23日のブログ記事「日暮里繊維街の和服リサイクル販売店、3店紹介!男性も格安で気軽に着物を!」にも書きましたが、古着の着物を売っている店は全国各地に有ります。そうしたところで買えば日本の美しい着物を安く手に入れて着ることもできます。
そもそも、学校が卒業式の服装で和服のみ切り捨てることに、日本人として「恥」を感じないのでしょうか?感じられないなら、日本人として教師として致命的な欠陥が有ると言わざるを得ません。
ただでさえ、日本から着物文化が廃れる傾向にあるのに、学校がそれを加速してどうする!「教師のあなたが着物を着たくないなら着なくて良いよ。でも、着たいと思っている卒業生や親にそれを強制するなよ!ましてや日本人だろ?あんた!」と声を大にして言いたいです。
この件について全国の事例や体験談など有れば教えていただければ幸いです。また、全国でこうしたことが無いか、同志の地方議員や問題意識を持つ日本人の皆様には調査や働きかけを是非、お願いしたいと思います。
こちらの通知文書は「学校の卒業式での和装禁止」の一例です。ネット検索で出てきた2年前の公式文書。大阪府立高校の例ですが、全国に無数に同様の事例が有るようです。
卒業式の頃も勉強に集中しなければならない時期なので「女子、男子の着物、袴等の服装の着用を禁止」とか・・・。全く論理的に意味不明。酷過ぎる。このような文書配布への意思決定ができる輩は教育者の資格が無いと断言できます。
先日からfacebookを通じた小坂からの問題提起「卒業式での和服禁止」について、人気youtuberのKAZUYAさんがご自身のチャンネルにおいて語って下さいました。嬉しい限りです。短時間の動画ですので、宜しければ上記画像をクリックしてご覧下さい。
なお、ここで議論の俎上に載せているのは、卒業式等の服装が「制服」ではなく「自由な選択が可能」な場での話です。「制服で卒業式に臨むこと」との決まりが有るなら和装ができないのは当たり前でしょうが、自由な服装が認められている前提なのに和装が一律に除外されるのは異常なことです。
荒川区の状況を全ての小学校、幼稚園、保育園で子供達の卒業式の服装への「縛り」が有るか確認をしてみましたが、和装禁止とされているところは有りません。中学校は全校、制服ですので、卒業式も当然制服になります。トチ狂った縛りが無くて良かった・・・。



