本日も予算特別委員会。各項目別質疑の小坂の持ち時間は通しで54分間で、今朝の時点で残っていたのは21分間。そのうち13分間を使って、ケースワーカーが生活保護のチェックや相談が適正に行われるように配置基準を満たすように求めました。残りの持ち時間は8分間となりました。
(以下、小坂からの質疑です)
★生活保護のケースワーカー1人当たりの受け持ち人数について聞く。国の定めた基準はケースワーカー1人当たり80世帯となっているが、荒川区は平成7年から国の配置基準を超過した形となっており、現在87.2世帯となっている。
21年間、超過した状態が続いていることを考えると、区は国の基準を満たす意思が有るのか疑問を感じるが、基準を満たさねばならないという認識を持っているのか?
★強制力が無いとはいえ、一人当たり80世帯という国の基準を満たしていない状況は早急に是正せねばならないと考えるが、いつ頃を目処に是正するのか?生活保護の不正受給を防ぐと同時に、必要な保護を適正に提供できるように、まずは国の基準を達成する目標、何年度には満たすという目標を持つべきではないか?
★23区においては国の基準を超過している自治体は荒川区を含めて21区が国の基準を超過している。逆に言えば23区中、2つの区はきちんと基準を満たしている。そうした基準を満たした形を明確に目指すべきである。財政の部署にお聞きするが、しっかりと予算措置を取っていただけるか?
★様々な補助策も用いることで、国の基準を満たしていなくても、きちんとしたチェック等の体制を整えているとの答弁だが、現状は十分な対応ができているとは思えない。例えば、不正受給の件数、それに伴う返還供給金額、そのうち実際に返還された金額はどうか?
パチンコによる収入は生活保護受給者は自治体に対しても報告せねばならない。パチンコ人口は日本人の10分の1から15分の1であるため、生活保護受給者が六千人台の中で考えれば、パチンコによる収入は数百件、報告が無ければおかしい。実際にパチンコによる収入は申告・報告がなされていないと聞いているが、現状は変わったのか?こうしたことを見ても、十分な対応がなされてるとは言えず、国の基準を満たす形までは最低限、ケースワーカーを増員すべきと改めて申し上げる。
★地域の声を聞いても、生活保護の適正化をケースワーカーを増やしてでも進めるべきとの声を多く聞いている。こうした声も踏まえて、ケースワーカーの増員を強く求める。
(区の答弁の要点)
★「 ケースワーカー数は、国の基準を満たしていないが、平成22年度、23年度の2か年間で10人増員し、24年度からは補助業務の一部を委託することにより、課全体の適正配置に努め、困難ケースに注力できる体制を整えてきている。
★生活保護の不正受給は27年度は33件。不正で返還要求をした4300万円余のうち返還されたのは500万円余、収納率は11.3%である。
パチンコによる収入の申告がなされたことは無い。パチンコにふけっているという状態が分かればきちんと指導をしていく。
★国の基準はあるものの、区独自の補助的な策を講じており、80人という基準を年度を定めて目標を定めることは難しい。ただ、満たせるように努力を重ねて行きたい。」
(以上、区の答弁)
でした。引き続き、正直者が馬鹿を見ない社会にすべく問題提起を続けていきます。
今日は紺の真綿紬を着て都バスで登庁。写真は昨日の昼食をいただいた店でもらった雛あられです。春ですね。
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