先週の予算特別委員会にて2項目質疑をしたうちの1点は「少子化の対策の本質」です。この点についての記事を書いておりませんでしたので、改めて書かせていただきました。
以下のような指摘を縷々、致しました。
区の担当からは下記に指摘したような視点を持ち、政策を展開していくとの答えをいただきましたが、それが現実のものになるように引き続き問題提起していきます。
写真は先日、家内と参拝した湯島天神の境内の絵馬群です。
(小坂からの質疑について)
議会において少子化対策の議論が熱心に行われているが、金銭的な議論ばかりが目立ち、違和感を感じていた。
格差是正や経済的支援を拡大することで、少子化の対策として効果が挙がるかということを考えると、それは必要であるのは否定しないが、効果は限定的なものであると認識すべきと考える。
経済的に潤えば、出生率が上がるのであれば、バブル経済時に出生率が大幅に上がった筈。しかし、現実の数字はそうはなっていない。
それどころか、当時の雑誌等で持て囃された以下の言葉をよく覚えている。DINKS=ディンクス=ダブル インカム ノン キッズ、という言葉がバブル期に持て囃されていた。
その意味は、夫婦やカップルで共働きをし、子供という面倒な存在を持たないで2人の生活を楽しみ続けるのが、おしゃれで楽しく、トレンディーな生き方で素晴らしいのだという言葉である。
実に愚かで軽薄な言葉だが、そうした言葉が持て囃されるような時代背景であった。だからこそ、バブルの頃に経済的繁栄にも関わらず、出生率が上がらなかったのである。
つまり、出生率が上がらない本質は経済的な理由ではなく、「結婚や出産」と「自らの生活を楽しむことや趣味等」との優先順位のつけ方の変化、価値観の変貌である。
そこを踏まえて少子化対策の政策を立てねば、絵に描いた餅に過ぎない。学校における出産や子育て、家庭を持つことの大切さの教育を充実し、大人に対してもそうした呼びかけをしていく必要があるのではないか?



