表題と写真に記載の通り、「荒川区公共サインガイドライン」の異常な点について是正を求めました。
◎「西暦による表記を基本とします。必要に応じて日本元号を付記しても問題ありません」
と写真左下にある通り、ガイドラインの9ページには明記されています。
日本の大切な元号を役所が蔑にするガイドラインを作るなど到底許されることでは有りません。
担当課長に対して、元号は日本の文化を踏まえたものであり、それを日本の役所は基本に置いてきたし、これからもそうすべきであると強く求めました。
課長は「誰にでも分かりやすいユニバーサルデザインに従い西暦を基本にした。外国人や様々な人がいるので、万人に分かりやすいのは西暦」と説明をしていました。
小坂からは「便利で分かりやすければそれで良いのか?元号の大切さを区が理解し、それを「知らない人、分かっていない人」にも伝えて行く努力こそ、すべきではないのか?日本の役所なのだから。そもそも、利用者に外国人はいるが、圧倒的多数は日本人であり、「日本」を大切にしたガイドラインにすべき。」と再考を求めました。
◎「2言語表記を基本とするが、多数の利用者が見込まれる主要施設の情報は4言語表記(日・英・中・韓)とする」
と写真右上の8ページに記載されています。
小坂からは「全て2言語表記で十分である。武蔵野市が同種のガイドラインをネットで公開しているが、4言語化は情報が複雑になるため行わず、2言語のみで徹底することを明言している。荒川区もそうすべき」と求めました。
課長は「基本は2言語であるが、区内には多数の中国、韓国の方がいるので、より使いやすくすべく主要施設は4言語にした。理解を願いたい。」との答え。
小坂からは「必要な情報が埋没する4言語化には断固反対である。そもそも、こうした点で韓国などと互恵関係がまるでないのに、日本側だけが便宜を図る必要などない。韓国内で日本語がどれだけ貶められ続けてきたか、それを考えて欲しい。何より、日本人の利用者の利便を損ねる形での複雑化は見直しを!」と再考を求めました。
◎「台湾等の地域」!?
写真右下の「台湾等の地域」という表現は台湾の方に実に失礼な表記です。台湾は独立国です。この表現の是正を求めました。課長からは「様々な見方が有るが、次の改定の際にはより良い表現に改定していくことを考えたい」と見直しをすること自体は否定しませんでした。しっかりと見直しがなされるように求めて行きます。
◆「ユニバーサルデザイン」の危険性
誰にでも分かりやすく、伝えやすく。「ユニバーサルデザイン」 という言葉が役所では大流行です。
確かに、色覚異常の方にも色の見分けがしやすい色使いにするなど、そうした配慮を行政全体で進めることを小坂は議会で求めて来ました。こうした配慮はおおいに進めるべきと考えます。
しかし、「外国人も含めたすべての人達に分かりやすく」を追求すると、それは「無国籍」「独自の文化を背景にした表記表現を避け、世界で主流な表記表現を使うこと」「文化の香りが感じられない無味乾燥なもの」を選択することに繋がります。
全国でこうした方向性の選択をすると、日本全体で「無国籍化」「グローバルスタンダード(大嫌いな表現ですが・・・)化」「無機質化」を推進することに繋がります。
冒頭の「西暦基本。元号は付記しても問題無し」に見られるように、日本文化に基づいた元号をここまで下に置く選択を行政がすべきでしょうか?決して見過ごしてはならないことです。
ユニバーサルデザインという甘い言葉に惑わされず、その功罪をしっかりと見極め、問題提起を続けて参ります。
ユニバーサルデザインの危険性には十分な留意が必要、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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