2008年07月14日

荒川区環境基本計画への意見

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 写真は夕方西尾久2丁目で見かけた民間駐車場に設置されたバイクキューブ(コンテナ型バイク駐輪場)。バイクを停める場所が不足している中、こうした駐輪場が増えるようにしたいですね。熊野前駐輪場等にバイク駐輪場として使えるように求めている(参考:6月6日ブログ記事)ところですが、さらに広げていきたいと思います。

 今日の建設環境委員会において「荒川区環境基本計画」の中間まとめについて議論をしましたが、小坂からの質疑とその答弁の概要を掲載しておきます。

 55ページに上るこの「荒川区環境基本計画」については、7月18日(金)からパブリックコメント(皆様からのご意見を伺う)を荒川区HP上でも行うにあたり、公開されますので、18日以降にそちらをご覧いただけると幸いです。

 汐入を走るコミバス(今年10月開設予定)も議論をしたのですが、そちらについては、明日、記事に書きます。

(以下、質疑と答弁)

小坂:こうした環境基本計画の策定は素晴らしいこと。具体的な内容について聞く。まず、24ページの「温室効果ガスの削減について。」様々な説が有り、むしろ枯渇が確実な省エネルギーを目標に掲げるべきではないか?

環境課長:IPCCにおいては、人為的な活動による温室効果ガス排出が気候変動に影響を及ぼしていることは確実と言われているが、太陽の黒点活動の影響なども指摘する声も有る。温室効果ガスの削減については計画に盛り込んでいく。


小坂:27ページのレジ袋の削減、多くの自治体で行っているような、有料化を全区的に行うべきではないか?または、全区共通の「レジ袋辞退スタンプカード」を作り、一定のスタンプが貯まったら、買い物に使えるようにするなど、全体での取り組みを実施すべき時と考えるが、そうした具体的な誘導策を考えるべきではないか?

環境課長:指摘のようなエコポイント制度も含めて事業者、消費者と共に考えていきたい。レジ袋を有料化したスーパーの中には、その収益を寄付をしてくれるところもあると聞いている。マイバックコンテストなども実施予定。指摘のようなレジ袋削減の各事業者の取組みを区民に紹介することも考えていきたい。


小坂:28ページの「不要品の再使用」について。荒川清掃車庫を見てきた(参考ブログ記事:6月17日)が、粗大ゴミの中に膨大な量の再利用可能なものが入っており、ほとんどが破砕され処分されている。リユースされるのは、消費生活展での抽選など、ごく一部という現状だが、再利用可能なものについてホームページや簡単な展示場を設けることで、一定期間、欲しいと思う方を募る台東区のような事例も参考にすべき。

環境課長:展示の場を設置するのは難しいが、不要品の再利用については、社会福祉協議会で物々交換をしている事例などもあり、広げていくにはどのようなことができるか考えていきたい。


小坂:また、粗大ゴミとして出される年間2000台程度の自転車についても、放置自転車で引き取り手が現れないものと同様、輸出できるものについては、そうした方法をとれるようにすべき。

環境課長:区全体で取り組むべきとの観点から、所管の枠を超えて検討していく必要があると考える。


小坂:32ページ。環境学習の場として、七峡小学校のエコ改修を、区民が広く学習できる場として、区が主催する見学会を実施することも考えているのか(参考ブログ記事:7月11日)?

環境課長:七峡小学校のエコ改修については、子供区報でも大きく紹介し、子供記者が報告する、といった広報は行っている。学校施設の見学等は各学校が窓口になっているが、各施設を見学する区民ツアーなども数年前に行っているが、指摘を受けて新たな視点で今後、開催することも考えていきたいと思う。


小坂:34ページ。自転車専用道路、是非、実現して欲しいが、同時並行で複数箇所実施してこそ、インパクトがあると考えるが?また、自転車タクシーの日暮里や南千住におけるサービス誘致も環境配慮の荒川区にとてもインパクトが有ると考えるが?

交通担当課長:自転車道の場所については、調整中できたいあり、しかるべき時に報告したい。

環境課長:自転車タクシーの事業者に荒川区内に進出していただきたいと思っており、誘導策も考えていく必要があると認識している。自転車タクシーを区民参加のワークショップの中でも扱っていきたい。広くPRもしていきたいと思っているので、協力をお願いしたい。


小坂:レンタサイクルはフリーサイクルの失敗を繰り返さないようにすべきだが、フリーサイクルについての総括は?身分を確認しデポジットを取って貸すなど、責任が明確になる形で行うべきと考えるが、狭い荒川区、隣接区と共同で進めてこそ、価値が有るのではないかと思う。担当者の尽力をお願いしたい。

環境課長:フリーサイクルについては、特段総括ということはしていないが、今後、反省すべき点を認識しながら、改めて検討していきたい。区としては、レンタサイクルを通じて大切にする心を育んでいきたい。近隣の自治体との連携も進める必要があると認識している。


小坂:環境にやさしい公共交通機関の利用促進に関連してコミバスの利用促進においては、乗り換え無料にする、その為の費用の区からの補助するなど、今よりも公費を使うべきと考える。無責任な赤字垂れ流しは批判されるべきですが、初期費用のみの補助で、運行は全て自主採算でというのも、公共交通機関利用促進の面から大いに疑問を感じている。促進する気が有るのなら、「運行においても、公費を投入する。その補助を助けに新たな路線も広げていく」ことを明示すべきと考える。

都市整備部長:荒川区は交通網が高度に整備されている中で、コミバスについても自主運行を進めてきた経過が有る。今後、その方針を変える予定は無いが、指摘のような点も理解できるので考えていきたい。


小坂:40ページ。包括的な迷惑防止条例について、強く求めて来たが、「その他迷惑行為への対処」はそうした条例を制定することを想定したことと理解して良いか?

環境課長:そうした条例制定も視野に入れながら、どうしたことが具体的にできるか考えている。

小坂:43ページ。区役所の環境負荷低減について。区全体での不可提言、環境配慮で考えると、まず、自販機密集国日本における公的施設からの自販機の撤去を率先して進めるべきと考える。また、同じリサイクル容器に入った飲料を区役所売店等で売る際にも環境負荷の高いペットボトルやアルミ缶で無く、間伐材を活用してできたカートカンを使うように方針を明確にするといったことも必要ではないか?

環境課長:飲料自販機の一部は障害者の方の収益にもなっている面もあるが、その際にも環境負荷の低い紙の缶(カートカン)の自販機にするなどということを考えることができる。


小坂:また、荒川の源流である秩父地域の山林を守る、地産地消を進める意味からも、区施設建設や改修で使う木材に、秩父等の近場の木材を使うように方針を盛り込むすることが重要と考えるが?

環境課長:秩父市等との交流については計画に盛り込んであるが、指摘のような観点についても考えていく必要があると考える。



小坂:
パブリクコメントの期間が、7月18日〜31日と、短いと思うが、あと、1週間程、伸ばせないか?
環境課長:パブリックコメントについては、2週間として短期集中で意見をいただくことにした。他の機会を捉えて、意見を伺うことも有り、パブリックコメント期間が終了したから意見を取り入れないということではない。

★7月18日からが区HPを通じて「荒川区環境基本計画」への意見受付が始まります。是非、多くの方のご意見を寄せていただけると幸いです。

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
荒川区内に自転車タクシー営業拠点ができたら是非利用したい。
私は脳溢血の後遺症で左半身麻痺のため通院リハビリ、事務所行きにタクシーを利用していますが、タクシーの拾える通りまでの介助付きの杖歩行、乗降不便、乗車賃負担で難儀しています。
すぐにでも利用したい。
Posted by 増田倫夫 at 2010年07月16日 13:46
>>増田倫夫 様
 自転車タクシー、実現できるように賛同者を募っていきたいと考えています。賛同いただき、意を強く致しました。
Posted by 小坂 英二 at 2010年07月18日 15:12
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