2008年07月30日

ダライラマ法王の兄が講演

 29日のブログ記事に書いた「チベット自由人権日本100人委員会」発足記念シンポジウムに参加して参りました。
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 ダライラマ法王の兄がこのシンポジウムの為に来日して講演される内容も大変興味深く期待され、多くの参加者が来場しました。

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 自民党の中川昭一代議士から挨拶。「チベット問題のような事は、日本人は一時的に話題にしても、すぐ忘れてしまう傾向が有るが、決して風化させてはならない。この問題は他人事では無く自分の問題として考える必要が有る。」と。正にその通りだと思います。自民党からは戸井田徹代議士山谷えり子参院議員衛藤せいいち参院議員も駆けつけてこられました。

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 続いて民主党からは松原仁代議士が挨拶。「悪しき動き(中国共産党の膨張主義)はチベットや東トルキスタンだけの問題ではない。日本に対しても及びつつあることを認識し、日本人は自分の問題として捉える必要が有る」と力説。民主党からは渡辺周代議士鷲尾英一郎代議士が来場。

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 中国共産党によって植民地支配を受けているかつての独立国、東トルキスタン出身で、実名を出し活動をされているイリハム・マハムティーさんからも話が。「日本はアジアの民主・自由の大国としてリーダーシップを発揮して欲しいと期待している。」

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 100人委員会の最高顧問、加瀬英明氏から「中国共産党はチベットは古来から中国に属していたと主張しているが、全く事実と異なる証拠を一つ示す。1950年にチベット国へ突然軍事侵略して占領下に置いたチベットと結んだ17ケ条の取り決め(軍事的脅迫の下で行われたもの)の中で「チベットには外交と軍事以外の権限を全て委ねることとする」という内容を入れた。これはそれ以前は外交、軍事も含めた権限を持つ独立国であったことを示すことに他ならない。」

「チベットにおける中国共産党支配の苛烈さは、現在でも毎年、危険を顧みず数百名が国境を越えて亡命していることからも分かる。」

「中国共産党体制が崩壊しない限り東アジアの平和は無い。」正にその通り!世界最後かつ最悪の全体主義体制の一日も早く終焉に導くことは人類の責務だとう強く思います。

 安倍晋三元総理からのメッセージも読まれました。

 この百人委員会には現時点で250名の政治家や文化人、チベット問題の専門家が名を連ねていると報告も有りました。まず、米国でリチャード・ギアをはじめとする100人委員会が発足しており、日本で本日発足、その次にはドイツでも発足する予定と聞いています。

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 ダライラマ法王の兄、ギャロ・ドンドゥップ閣下から講演。通訳は100人委員会の事務局長のペマ・ギャルポ氏。
 1979年に中国共産党のトウショウヘイ氏と交渉をした際の話をされた上で「チベットには人口も力も知恵も限られているが、正義だけはチベットに確として有る!」と強調。

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 第二部のシンポジウムは櫻井よしこ氏と酒井信彦氏と

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 西村幸祐氏と王進忠氏(ラジオ自由アジア特派員)の4名で。

 内容は長くなるので省きますが、一つだけ。王氏の話で「日本と中国の間で進められている「人権対話」において、日本政府外務省は日本国内の中国民主運動家のリストを中国に渡していることが明らかになった」と・・・。

 この話の通りだと、日本政府によって中国を良くしようと活動している方の足が引っ張られている、それどころか危険に陥れていることになり、由々しき状態です。本末転倒な人権対話・・・。

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 話を最後まで聞いておられた衛藤せいいち参院議員から、「この問題に対して、明確に発言し、行動していく」と約束。


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 最後に事務局長のペマ・ギャルポ氏から挨拶。「今後、米国の100人委員会の方も読んで交流の集いも開催していきたい。今日、来場して下さった方に感謝すると同時に、チベットについて良く知っていただき、第三者に話をできるくらいになってくれると心強い」といった挨拶でした。

 その後、数名の地方議員とジャーナリスト、愛国活動家の方と懇談(いわゆる飲み)して帰宅。

 ★チベット問題については、過去のブログ記事やそのリンク先を是非お読み下さい

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(5) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。毎度お世話になっております。
小生は残念ながら参加できなかったのですが、パネルディスカッションにて櫻井よしこ氏から驚愕の情報が出たという話を伺いました。
王氏の話に関連して、
「中国政府の要請により、日本国内において中国の民主化運動に関わっている「日本人」のリストを外務省が中国政府に通知した…」との由。
櫻井さんのお話の内容は、どのようなものだったのでしょうか。ご教示頂ければ幸いです。
Posted by 藤田達男 at 2008年08月01日 22:58
福田内閣改造、中国が喜んでいるようです。「知中派政治家が内閣に増えた」ということらしい。
つまりは、福田さん念願の媚中派内閣ということですね。
経済産業相時代に中川昭一(周一ではない)さんが日本の国益を主張されたガス田問題、引き継いだ二階さんが台無しにしたが、その中国にもっとも近い二階俊博が又経済産業相だって...。
竹島に続いて、ガス田がらみの尖閣諸島も、近隣諸国に献上しかねない内閣ですね。
危機感でいっぱいです。麻生さん一人で大丈夫でしょうか。
Posted by おばさん at 2008年08月02日 01:00
小坂様、チベット問題の決議が荒川区議会でも採択されることを願っています。
今日のウイグルデモでも素晴らしいお話を期待しております。

藤田様、その話をしたのは櫻井さんではなく、王進忠さんでした。王氏の日本語が聞き取りにくかったので、詳細はよくわからなかったのですが、藤田様が書いている通りのことを発言していました。西村幸祐氏も驚いていました。
Posted by ゼンジー東京 at 2008年08月03日 04:57
ゼンジー東京様、どうも有り難うございます。櫻井さんではなく王進忠氏の発言でしたか。内容が確認できて助かりました。
それにしても恐るべき話ですね…
Posted by 藤田達男 at 2008年08月04日 09:52
>>藤田達男 様
 返事が遅くなり失礼しました。ゼンジー東京様のコメントの通り、王氏の発言(本文中に書いてます)の発言が新たな事実のことだと思います。国会や心ある報道機関で追及して欲しいものです。

>>おばさん 様
 中川代議士の名前を違え、失礼しました。価値観外交を標榜する内閣を心ある国民の力で成立させたいと心から思います。

>>ゼンジー東京 様
 昨日は、「人権蹂躙のオリンピック反対集会・デモ」へのご参加、大変暑い中、お疲れ様でした。これからも、声を挙げていきましょう!
Posted by 小坂 英二 at 2008年08月04日 12:18
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