午前中は建設環境委員会が開催され、以下のような質疑を致しましたのでご報告致します。
★環境基本計画について(まず、7月14日のブログ記事を参照下さい)
(質疑・答弁)
小坂:7月14日の委員会で何点か指摘をしたが、それを繰り返すことはしないものの、指摘したことを盛り込んで欲しいと改めて要望する。一点、森林を守る観点から、山間部から見て下流地域であり消費地でもある都市部の荒川区として、間伐材活用などの文言を入れるようにすべきと以前も主張したが、はっきりと文言として盛り込むよう再度要望する。
環境課長:山間部との交流など盛り込んではいるが、指摘を踏まえそうした内容を数行追加する形で盛り込んでいきたい。
★補正予算の中から 公園遊具設置について(こちらをまず、御覧下さい)
(質疑・答弁)
小坂:今回の補正予算はいくつかの遊具の分とのことだが、それ以外の部分の遊具の交換・設置はいつまでに全てのものを完了するのか?
公園緑地課長:全区的な公園遊具チェックをして、32ケ所撤去した。その中で今回の補正予算で設置するものが8ケ所。残り24ケ所だが、内訳は今年度に修理して再設置するものが4ケ所。2ケ所が今年度の当初予算で措置済。来年度に7ケ所設置して完了する。残りの11ケ所は再設置ができない。その理由は今まで遊具を狭い敷地に詰め込んできた為、幅1.8mの安全領域として確保しておくことにすると設置できないことになる。
小坂:遊具周辺や遊具の下に敷くマットなどにも、環境配慮のものを利用すべきと考えるが、そうした観点はあるのか?区として環境問題について基本計画を立案する位、力を入れるのであれば、例えば、下に敷くのは間伐材の木材チップを極力活用し、地面の下には雨水浸透ますなどを設置するといった取り組みをしていくべきと考えるが、どうか?
公園緑地課長:遊具の下に敷くものについても、環境配慮について検討していきたい。雨水の浸透ますについては、地下水の水位が高い条件が荒川区にはあるものの研究していきたい。
★環境交通の取り組みについて
(内容は略)
※後日、案内が区HPに出ると思いますので、その際に内容を御紹介します。
(質疑・答弁)
小坂:こうした啓発の為の取り組みは重要ですが、実際に推進する為のインセンティブを与える取り組みも進めるべき。例えば、自転車の活用を進めるのであれば、駐輪場の利用料引き下げも不可欠。また例としてサニーホールの駐輪場が極めて狭く、駐輪スペースが足りないが、新たに設置された日暮里駅地下駐輪場にサニーホール利用者は無料で駐輪できるなどの取り組みも始めたらどうか?
環境政策担当課長:インセンティブを設けるべきという意見も庁内でも出たが、今後検討していきたい。
小坂:汐入地域で考えている自動車の乗り入れ規制実施についてはどこまで具体的の想定しているのか?
環境政策担当課長:まずは環境交通のイベントで自動車乗り入れ規制を行っているが、その先はまだ検討中。
★新たなコミバスルート「(仮称)汐入さくら」について
◎事業者:京成バス
◎ルート:南千住駅東口〜汐入地区〜南千住3丁目〜南千住西口
停留所の位置については、別添図の通り。
◎車両:現行ルートで使用している車両と同一車両(日野自動車製)
デザインについても、同一のものを使用
※二酸化炭素の排出量、燃費等環境に配慮して車種
◎運行:20分間隔(バス2台)
9時〜17時の時間帯に、1時間15分間隔で現行ルート(こちらを参照下さい)への乗り入れ便の運行を行う。(1日7便)
南千住駅東口〜南千住駅西口〜町屋駅〜区役所
〜南千住駅西口〜南千住駅東口
◎開業日:平成20年10月下旬
◎乗り間違え防止の為、行き先・経由地等を表示すると共に乗務員が乗車の際に行先を確認するなど利用者に配慮する。
◎汐入ルート料金:150円(現行ルートと同額)
◎乗り入れ便の料金:200円
◎乗継料金:50円
◎さくら共通定期券(1ヶ月6,000円、通学は5,400円)
現行ルート、汐入ルートの両方で使用可
◎区が負担する経費 2,100万円(内訳は下記)
・車両購入費補助 1,000万円(500万円×2台)
・停留所周辺整備 1,100万円(50万円×22ヶ所)
南千住駅西口停留所改良工事を含む
◎平成20年10月 運航認可、運行車両納車、区民への周知、停留所周辺整備、運行開始
(質疑・答弁)
小坂:基本的な質疑を行う。始発と終バスの時間は?どの時間帯も基本ルートは20分間隔か?雨天での増便は?朝夕の増便も無いということだが、積み残しや満員状態が出るようであれば、京成バスに対して増便を求めるべきと申し上げる。
交通担当課長:始発と終バスの時間は正式な届け出をしている訳でないが、京成バスから受け取ったダイヤでは既存路線同様 6:40が朝の始発、21時15分が終バス。「汐入さくら」はバス2台で20分間隔の運行が基本。基本路線の時間間隔は昼間も朝夕も同じ。汐入には都営バスも運行しているので、20分間隔でも利便性は確保されると考えれらる。雨天時の増便も無い。10月下旬から走らせてみて、どの程度の乗車が有るか、様子を見て、その上で増便を求める必要があれば京成バスに増便を要望する。
小坂:AEDの車内への設置について、以前から実現を求めている(参考ブログ記事)がどうなったか?一日あたりの利用数想定数は?
交通担当課長:AEDの設置については京成バスに投げかけているが、自前での設置は難しいとの回答。本来バス事業者が設置するべきとはいえ、荒川区コミバスという名称を使っていることもあり、公共施設に準じて区で設置することも検討している。区としては、財産管理上の問題はあるが、調整をしていきたい。
また、新路線の1日あたりの乗客は500名位との予想だと聞いている。町屋を通る既存路線については1日あたり1100名から1200名で現在推移している。
小坂:南千住駅西口で町屋ルートから乗継ぎをする方は年間何名位と想定しているのか?乗継券を渡すのか?
交通担当課長:利用者の2割程度が乗継ぎをすると考えている。乗継の際は南千住西口で乗っていたバスの運転手に申し入れをしてもらい、渡すこととなる。
小坂:南千住東口から西口をまわり、町屋駅を経由しての区役所までの時間は?かなり時間がかかるようだが・・・。今、質疑したような事項の多くは基本的なことであり予め、書類に盛り込んでおくべき。
交通担当課長:南千住駅東口から西口まで約20分、南千住駅西口から再び西口まで戻るには約30分であることを考えると、南千住駅東口から区役所への所要時間は40分から45分程度と考えられる。
★道路愛称名の設定について★
◎リバーパーク汐入町会より、愛称名の申請があった。
◎南千住8−6番先〜17番先までの約570mを通称として親しまれている「汐入中央通り」として愛称名として設定する。
◎区報掲載(9月下旬) 愛称名板の設置(12月下旬)
(質疑・答弁)
小坂:荒川区のHPで道路愛称名の一覧が出ていたが、区として愛称名について親しんでいただこうと考えているのであれば、もう少し詳しい内容にしてはどうか?品川区HPの該当ページや中央区HPの該当ページにも道路愛称名の一覧があるが、地図のリンクや写真が掲載されていて分かりやすい。愛称名と住所を記載するだけでは、わからない方が多いと思われる状態の荒川区の道路愛称名説明のページを改善をすべき。
管理計画課長:至急改善して、道路愛称名について親しまれるようにしていきたい。
★サーマルリサイクルを止めるべきとの陳情★
※サーマルリサイクルについてはこちらをどうぞ。
小坂の姿勢
「ごみの発生抑制に力を入れるべきとの指摘はその通りであるし、区においても調達等あらゆる分野でゴミ発生抑制をお願いしたい。ただ、廃棄ブラスチック全てをリサイクルすることが、良いとは私は考えない。既存のリサイクルルートに乗っているものと異なり、容器包装は多様な資材を使っている上、食品残渣も多く、リサイクルの為に回収しているところも、回収した量の半分はリサイクルに適さず結局捨てていると聞く。世界最高レベルの清掃工場から排出される排ガスの中には基準値を遥かに下回る程度しか出ないと聞く。そうした状況であるならば、発電とゴミ焼却の燃料としてサーマルリサイクルを行うのは理に適っており、止める必要は無い。よって、陳情は不採択にすべき」
採決の結果、不採択とすることを決定。
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