★区ホームページ、区ポータルサイトの情報充実について
小坂:区のホームページをリニューアルされるとの話が先日の委員会で出たので関連して聞く。是非、HPを閲覧される方の属性に応じてページを選べ、必要な情報が素早く得られる形にして欲しい。具体的な先例として三鷹市のHPが有る。三鷹市のHPではまず、「市民向け」「訪問者向け(これは三鷹について知りたい方や来訪や転入を考えている人向け)」「事業者向け(三鷹に仕事で用が有る人向け)」の三択が画面に表示され、いずれかを選択すると、それぞれの属性の方に必要な情報のみが表示されるという優れたシステムです。利用者本位のこうしたページ構成にしていただきたいと考えるがどうか?
広報課長:小坂委員より三鷹市の例が紹介されたが、23区では最近、文京区でもそうした方式をとっている。トップページが大きくなりすぎないように、利用者を最初の段階で振り分けるという形。区では平成22年4月に向けて全面リニューアルを進めるが、小坂委員の提案も参考にしてリニューアルの在り方を検討していく。
小坂:情報も属性に応じて出せば、必要な情報も早くみられる。「訪問者向け」のページに、荒川区の魅力を存分に紹介したり、西川区政のもとで行われている先進事例を大きくPRすることも可能と思うので、是非、実現をお願いしたい。
また、荒川区ポータルサイトは多額の費用をかけて魅力の薄い内容であり改善が必要と私も思う。独自取材の動画コーナーなども有るが、荒川区の新住民が増えており、そうした方々も含めて地元荒川区を知っていただくために地域の歴史についての詳しい内容や伝統工芸をはじめとする文化、偉人についての記事や映像をもっと掲載すべきと考えるがどうか?
情報システム課長:荒川区ポータルサイトについては、アクセス件数を見ると魅力が足りないと感じている。そうした指摘を踏まえた形で検討していきたい。
小坂:新規の映像でなくても、広報課や社会教育課で所有している既存のビデオライブラリーで貴重な映像も既に多数区は所有しているのだから、そうした地域を知ってもらう映像の掲載をしてはどうか?区の広報課窓口や図書館まで来てビデオを借りなくても、ネット上でそうした映像を見ることができれば、新住民の方にも気軽に荒川区の素晴らしい歴史や文化を知っていただくことができるので是非、お願いしたい。
情報システム課長:確かに動画コンテンツがまだまだ少ないのが現状。サーバーの容量も幸いまだ余裕があるので、一定の範囲で指摘を受けたような動画を掲載していくことも可能でありそうした取り組みもしていきたい。
小坂:そうした映像の掲載には容量の問題が常に生じるが、注目すべき手法として費用も低廉で済み、動画検索でPRできるものとしてユーチューブというサイトがある。組織としてこのユーチューブを活用しているケースが増えており、国内主要政党も全て「ブランドチャンネル」という形で設置しており、中央官庁では文部科学省、8月には和歌山県でもブランドチャンネルを設置している。自らサイト運営するよりも必要な費用は極めて低廉で済み、ユーチューブというブランドによりアクセスアップも図れる。過去のビデオ録画した動画やこれから撮影される動画のうち有意義なものをどんどん掲載してはどうか?
情報システム課長:ユーチューブのページは自治体では長岡市も持っていると聞いている。荒川区ポータルサイトの動画掲載の容量はまだ余裕があるが、それが足りなくなった際にユーチューブの活用も考えていく。
★23区職員の採用における年齢制限を撤廃すべき
(詳しくはこちらのブログ記事を参照下さい)
小坂:区職員の採用は23区合同で行っているが、その一端を担う荒川区の職員採用に関連して聞く。新規・中途職員採用の年齢制限の合理的理由は?
職員課長:職員採用基準については、20年4月採用から経験者採用制度を導入し、46歳未満まで採用できるように変えた。従来からの新規採用については長期的に職員として育成する観点から年齢制限を行っている。経験者採用については一定の経験を積んで技術を培った方を採用する為。一方、年齢構成のバランスが崩れてきていることから、その谷間を埋める為にも年齢制限をしていると理解している。
小坂:改正雇用法における採用における年齢差別の禁止についてご存じか?地方公務員は適用対象か?民間には義務を課して地方公務員は除外するのはおかしいし、こうした年齢制限によって区のサービス向上に必要な人材を門前払いしていると考えるがそれはとても23区の区民にとってもったいないことだと思う。年齢制限を定年直前まで無くした自治体がいくつか有ります。平成15年から年齢制限と同時に学歴制限も基本的に撤廃した市川市、来年4月の入庁から撤廃する秦野市、中途採用については年齢制限を撤廃する横浜市の事例はご存じか?
職員課長:雇用の逼迫状況からそうした法改正がなされたと理解している。年齢制限を撤廃した自治体の事例についても聞いている。
小坂:平成15年に市川市は4099名の応募の中から39名を採用しました。採用される側からすると狭き門ですが、採用する側からすると多様で豊富な人材の中から市民サービス向上に必要とされる人材を選べたとも言えます。是非、荒川区としてこうした取り組みの効果を検証下うえで、23区一部事務組合においても定年直前までの年齢制限を撤廃すべきと考えるがどうか?
職員課長:指摘をいただいた年齢制限の在り方については、23区一部事務組合としても議論を重ねているところ。特別区の状況を申し上げると、応募者数は増加しているが、それに甘んじることなく、今後のあるべき在り方を検討していきたい。年齢制限を撤廃された自治体については、逼迫した雇用状況も背景に有る。年齢制限撤廃については今後も研究をしていく必要があると認識している。年齢制限を撤廃した自治体における応募については当初年度の応募が膨らむが、次年度から萎む傾向も有る。人事・給与制度等についても難しい問題もあるが検討していきたい。
小坂:法の改正の趣旨からも、地方公務員においても年齢で門前払いをするのではなく、サービスを受ける区民の為にも応募する方の職業選択の確保の為にも区として明確な認識を持ち、年齢差別撤廃に向けた働きかけを要望する。
管理部長:有能な人材を確保する観点からの質問と認識している。経験者採用制度は有効な手段。年齢制限撤廃については様々な問題もあるが積極的な面を研究していきたい。
(以上が質疑のご報告です)
★自由質疑における各会派の持ち時間は、所属人数×44分間です。小坂所属する会派「尚志会」は一人会派ですので、44分間の持ち時間。今日の質問で18分間使いましたので、残りは26分間。10月6日までの連日の決算特別委員会において、この持ち時間を十分活用して参りたいと考えています。
職員採用における年齢差別は撤廃すべき!、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
小坂区議をいつも応援させていただいています。
現在ザル法になってしまっているに等しい「改正雇用法における採用における年齢差別の禁止」
に対してアクションして頂いているとは大変ありがたい事です。
それにしても小坂区議の視点は素晴らしいです。
HPのあまりの使いづらさには正直がっかりしていたので、
ぜひこのリニューアルで、
使いやすいものになるように願っています。
引き続きよろしくお願いします!
民間企業に範を示すべく、自治体としても取り組みを進めるように今後も、働きかけて参りたいと思います。
>>すみすみ 様
区HPの構成は本当に使いにくいと私も感じています。申し訳有りません。リニューアルまでの間に様々な具体的な提言を続けていこうと考えています。
公の組織がポータルサイトを作って上手く行ったためしがないので、荒川区ポータルサイトは早い時期に廃止した方がいいと思います。
区のホームページの根本的な問題は、情報の出し惜しみです。以前、区報より先に情報が出せないといった説明があった気がしますが、そうしたことも含め、情報が貧弱すぎます。
逆にいえば、情報さえ充実していれば、トップページが多少見にくかろうが、検索エンジンにきちんと引っかかるので、別に問題はないのです。
情報が二ヵ所に分散してしまうという点でも、荒川区ポータルサイトは必要ないですね。
ポータルサイトの必要性については、実は私も「廃止」を選択肢として考えるべきという気持ちが強くなっています。情報の分散という点もそうですね。それよりは区HPに一本化して指摘をしたような有意義な動画をユーチューブも活用してどんどん掲載するといった形も多いに考えるべきと思います。それを丁度、区HPリニューアルの際にできれば一番かと思います。
あと情報の出し惜しみについては、議会でも指摘をしました。現在、「募集期限のあるもの」等、区報読者と不公平が出ると困るもの以外はHPで速やかに発表しています。いずれにせよ、情報がまだまだ足りなかったり、検索対応が不十分な点は私も強く感じていますので、改善を求めていきたいと思います。
心強いです!
ありがとうございます(^^)。ネットを活用する世代として、利用者の視点で区のHPをより良いものにしていけるよう、細かい注文も含めて働きかけを続けて参ります。