例えば、西岡京冶氏。アジアの小国ブータンにて日本式稲作を導入し、収穫料を2倍近くまで増やし、ダショー(ブータンにおける1代限りの貴族)を与えられた方(詳しい説明はこちら)。しかし、西岡氏は日本のやり方を押し付けた訳では無く、ブータン南部のシュムガン県の総合開発を任されたとき、西岡氏は単身で村々に乗り込み、村人が納得するまで800回もの集会を開くなど、粘り強い活動をした上での日本式稲作導入なのです。平成4年に亡くなった西岡氏の葬儀はブータンの国葬となり、王女や閣僚など5000人近い人々が訪れ、西岡氏の亡骸を燃やした灰は農場から見えるパロ川に流されたそうです。昨年、テレビ(TBS)でも西岡氏について報道されています。
西岡氏の技術を多くの人が受け継ぎ、ブータンでそれが生きている。西岡氏に限らず、このような素晴らしい人の生き方を、学校教育の現場でもっと扱う時間を増やすことができればと考えています。

