平成21年度議会関係予算の中に585万円余りのオーストリア渡航(議員3名と随行1名)予算が入っていたので、昨日、議会事務局に確認をし、このような渡航は止めるべきと申し上げました。まずは、その概要を書きましょう。
★荒川区とウィーン市ドナウシュタット区は友好都市です。そのオーストリアと日本の関係140周年の記念に区議会議員(議長、福祉区民生活委員長、観光文化推進調査特別委員長の3名)と随行1名(議会事務局)がウィーンを6泊8日で訪れ交流をする。全額公費。日当まで予算に入っている・・・。
議会事務局によると渡航予定時期は今年の5月か6月だそうです。
★総額5,852,710円
概要
○議長旅費(航空賃、日当、宿泊料、支度料、渡航手数料)
1,055,300円
○委員長旅費(2名で内訳は同上)
2,075,240円
○随行職員旅費(1名で内訳は同上)
1,010,570円
※4名ともビジネスクラスだそうです。
○返礼食事代 160,000円
○土産品購入費
(大使館、ドナウシュタット区、ドナウシュタット区議会)
90,000円
○現地通訳料、ガイド料(交流会等通訳、滞在時通訳兼ガイド)
802,800円
○バスレンタル料等
658,800円
このような概要です。支度料?日当?バス代?まず、もっと詳しい内訳を出すように求めました。出さないことはまさか無いでしょうが・・・。
昨日書いた記事の内容と同じですが、不況のこの時期に全額公費で支度料や日当付きで高額の費用をかけて「交流事業」に出かける意味が全く分かりません。
因みに関係者の話では、過去にオーストリアから荒川区に交流で来た議員などは旅費を自己負担で来るそうです。議員として交流をしたいのなら自分の給料から出して行けば良い話です。
議会とは別に平成21年度は区として「ウィーン2009関連事業」を予定しています。2106万円余。
予算の説明書類から抜き出すと「ウィーン市において荒川区の伝統工芸技術品、マイスター製品、芸術文化作品の展示等を行うと共に、訪問団を派遣し、区民ツアーを催行し、荒川区・ドナウシュタット区の交流事業を実施する。またドナウシュタット区が荒川区産業展に参加するほか、高校生交互派遣等高齢事業を実施する」とのこと。
交流事業を行うにしても、これだけでもう十分ですし、この交流においてもコストの妥当性はきちんと検証しなけばならないと思います。
平成18年5月12日のブログ記事でも御報告した通り、こうした海外派遣はチェックしなければ高額な税金が垂れ流されたままになってしまいます。特に今回の議会のオーストラリア派遣は必要無いと思います。
必要性が無い議員の全額公費渡航は止めるべき、と声を大にして申し上げて参ります。





税収厳しそうなご時勢ですが、派手な見積もりですね。
渡航費用とか会食代とかはともかく、大使館への土産代というのは…
4人での移動にバスレンタルというのも謎ですね。
公費視察の報告書を一般公開とか出来ないものでしょうか。
※文頭、国名がオーストラリアになっております。
コメント、ありがとうございます。国名のご指摘ありがとうございます。早速訂正しました。コメントいただいたように、このご時世によくこんなことが考えられますよね・・・。
因みにこれは「視察」ではなく「議会の正式な代表として交流」で行くといった位置づけのようです。それ故、議長や関係する委員会の委員長が行く形になっているようです。
こうした高額の公費交流が問題なのはもちろんですが、それを問題だと感じないセンスも政治家として大問題だと思います。
それと、我々有権者が支援します!とはいえ、あまりに直球すぎて小坂さんが心配にもなったりします。慎重に行きましょう!
お金をかけなければ交流できないと思っているのでしょうか?
交流するのなら現地でホテルなどに宿泊せずに、相手側議員の家か市民ボランティアの家にホームステイする方が遙かに有効だと思います。
現地通訳料、ガイド料(交流会等通訳、滞在時通訳兼ガイド)802,800円
これも感心しません。「交流が目的」ならへたでも英会話を勉強して、通訳など間に挟まずに自分で相手と直接会話をすべきです。もし、どうしても通訳が必要というのなら、現地の大学で日本語を勉強をしているオーストリア人大学生などの日本語を話せる現地人ボランティアを手配してもらうなどしてはどうでしょう。オーストリア人学生で適当な人が見つからない場合は、現地の大学に留学中の日本人学生や現地在住の日本人にボランティアを依頼することも良いと思います。
バスレンタル料等658,800円
たった4人のためにバスをレンタルするのはどうかと思います。ガイドが同行するのなら、現地の公共交通機関を利用すれば良い体験になると思います。公共交通機関の利用が難しいのなら、ミニバンやタクシーを利用しても良いでしょう。
返礼食事代 160,000円
これは何ですか?相手側が同席して食事をした場合に相手側の食事代を支払う費用なのでしょうか?それとも、荒川区議員側が主催して食事会を開いてその費用とか?
土産品購入費(大使館、ドナウシュタット区、ドナウシュタット区議会)90,000円
欧米人には日本人のような「土産」という感覚は無いので、大金をはたいて購入して持って行く必要は特に無いと思います。荒川区から相手側へのプレゼントというのなら、荒川区がプレゼントを用意して議員にそれを持たせれば良いです。そうでは無くて、議員からの土産というのなら議員が自分のお金で個人的に購入すれば良いです。
オーストリア渡航予算の内訳を見る限り、荒川区議会には国際交流感覚があまり無いような印象を受けました。
ありがとうございます。頷きながら読ませていただきました。本当に恥ずかしい状況です。19日の記事に旅費の詳細を書きましたので、参照いただければ幸いです。
因みに返礼食事代について。まず、ドナウシュタット区側で食事会を用意して招待されるので、その返礼で荒川区議会で主催して開く食事会の費用のことだと考えられます。