2009年02月26日

年間144時間勤務で月額28万円余の報酬

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 昨日25日は予算特別委員会の初日。各会派からまず総括質疑を行います。持ち時間は会派所属人数に3分32秒をかけた時間。小坂は一人会派ですので、3分32秒(答弁時間を含む)。

 今回の予算特別委員会や秋の決算特別委員会の総括質疑は荒川ケーブルテレビで1週間に渡って連日繰り返し毎日2回放送され、多くの区民にみていただけるので、問題提起をするのに最適の場所です。こちらに今までの総括質疑の関連記事を掲載してますので、お時間が有りましたらご覧いただければ幸いです。

 荒川ケーブルテレビでの総括質疑の放送予定は以下の通りです。是非、御覧下さい!

3月9日(月)〜15日(日)
1日2回放送 午前9時〜11時
        午後6時〜 8時


 2時間で全ての会派の総括質疑を見ることができます。小坂の登場は最後の10分間が目安かと思います。


 小坂からは全国の自治体の問題とも言える「選管委員の高額の報酬是正を!」という問題提起をしました。まずは、騙されたと思って質問文を読んでみて下さい(^^)。文中のリンク先も参照戴ければ幸いです。

 手作りのフリップを示しながらの質問をしました。文中の「こちら」は示したフリップのことです。
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(小坂) 二十三区をはじめ全国の自治体に共通の問題である選挙管理委員の毎月の高額な報酬を勤務日のみの報酬に荒川区から是正する流れを作るべきと申し上げます。

 荒川区に現在4人いる選挙管理委員は十分から数時間の限られた会議や啓発活動などに出席するだけで、こちらに示した通り毎月28万6千円から24万円もの報酬に加え、別途一日3千円の日当も得ています

 選挙前は会議が多いものの、少ない時は月に1回の時期すら有ります。4人のうちいずれかが参加した会議などでの勤務実績は下に示す通り平成20年に日数で75日、合計時間数でわずか144時間のみ、平成19年には93日、合計時間数192時間と少なく、選挙管理という限られた範囲の業務が対象であり兼業で努めることを前提にした報酬であるべきと考えます。

 今年1月に滋賀県選挙管理委員の報酬について、大津地方裁判所から「勤務実態を見れば高額の月額報酬支払いは地方自治法違反である為、支払いは止め、勤務した日に応じて払う日額報酬にすべき」との妥当な判決が出されました

 現在、二十三区全てにおいてこうした月額の高額報酬がまかり通った結果、こちらの上に示す通り各区4名で合計92名の選挙管理委員の内60名が引退した元区議会議員、荒川区でも4名中3名が区議OBとなっています。
 荒川区と人口規模も近い石巻市などは選管の報酬は勤務日毎に1万数千円で支給していますが、そうした形が適正であると考えます。

 滋賀県を提訴した弁護士の試算では選管委員報酬を全国の自治体で是正すれば実に100億円の財源を生み出せます。 

 荒川区として大津地裁で示された妥当な判決を重く受け止め、月額報酬を勤務日のみの報酬に二十三区で先駆けて改め、こうした二十三区共通の悪習に風穴を開け報酬の適正化を他の特別区、ひいては全国の自治体にも波及させてはどうでしょうか。

 また、現在は選管委員の選出方法は立候補も推薦も無い状態にも関わらず本会議で名前を書いて決まるという不可解な制度で行っていることが、結果として狭い範囲の人材ばかりを就任させる背景となっており、選出方法について多様な人材が客観的な能力や経歴を事前に提示して選ぶような仕組みを取り入れるべきと申し上げ認識を伺います。

(選管事務局長答弁)滋賀県の選挙管理委員会の報酬についての裁判は、地裁での判決は出ましたが、現在控訴中であり、今後も審議が行われることになっています。

 選挙は、住民の手で直接、長や議会の議員を選出するために行われるもので、民主主義の根幹を担うものであります。委員会は、その選挙を公正・公平に執行するという役割があり、大変重要な責務を負っています。

 そのような重要な役割を持つ選挙管理委員の報酬につきましては、特別職報酬等審議会の答申内容を参考に、専門性や職責、他区とのバランス等も考慮の上算定し、議会のご承認をいただいてきたところです。

 選挙管理委員の選任につきましては、地方自治法により、議会の選挙によるものとなっています。区におきましても法が定める趣旨並びに手続きにのっとり選任されているものと考えております。
(以上)

 答弁は実に当たり障りのないものですが、まずは広くこうした事実を知っていただくことが重要と考えています。

 こうした報酬の見直しが進まないようであれば有志の議員と議員提出議案を提出し報酬の適正化の為の改正をできるように働きかけていかねばと思っています。今後も表には出てこなかったような事項を議論の俎上に挙げて改善すべく尽力して参ります。

small_ribon.gif選管委員報酬の是正を荒川区から全国へ波及させていくべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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posted by 小坂英二 at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
月140時間なら理解できなくないですが、年間だとさすがに多いですね。。。公僕と呼ばれる方達の報酬はある程度は厚くすべきだとは思いますが、順序が逆であるのは困りますし、ましてや高額でなければ責任が果たせない、なんて人は任命すべきではないと思います。法律が認めている、という論理も天下り?がまかり通っている以上は改める必要があると思います。
Posted by tnt at 2009年02月26日 15:37
自治体勤務職員として一言。

こういった職員から是正できない事柄を議員から提案していただけるととても助かります。

議員先生の絡む事って事務局レベルに降りてきたときには事実上全て決定しているので、自主的でないと改善できないんですよね。
Posted by 横 at 2009年02月26日 20:40
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