今日も25日に引き続き予算特別委員会の項目毎の質疑。予算特別委員会の各分野での各議員の質問持ち時間が50分(答弁を含む)有るのですが、小坂もその50分のうち17分間もの貴重な時間を「区職員の勤務や懲戒処分」について使いました。区からは後ろ向きの答弁しかなく、残念です。
50分の持ち時間の中の貴重な質問時間を使わざるを得なかったこと、勿体ない・・・と思います。このような問題は予算特別委員会で議員から質問をされる前に、全ての部署で共通の認識として当然「勤務時間中の喫煙を禁止する」ことを終えていくのが当然の問題と思います。
こうしたことすらせずに議員から問題提起されなければ調べることしていない意識の低さが重ね重ね残念です。
喫煙派議員からのヤジが賑やかでしたので、小坂は熱くなりかねませんでしたが、昨日139回目の献血で血を抜いたので(?)、穏やかに質問をできたのではないかと思います(笑)。以下に小坂からの主要なやり取りをご報告し、今後も問題提起を進めていくことを改めて示しておきます。
(区の禁煙推進に関連する過去の小坂のブログ記事をいくつかご報告しておきます)
・平成18年5月18日 教育施設の敷地内全面禁煙を!
・平成19年3月6日 教育施設の敷地内全面禁煙を!その2
・平成20年5月31日 区役所地下食堂に煙草自販機・・・撤去が当然では?
・平成21年2月19日 全国禁煙推進議員連絡会総会のご案内(3月22日)
参考記事:公務員の勤務中の喫煙について、年間2兆円の損失だ!との武蔵工業大学環境情報学部 青山 貞一 教授(環境政策論)の指摘も有ります。この額がその通りかは検証は難しいものの、全国規模で考えると大変大きな金額になることは間違いないと思います。
(以下、本日の小坂からの質問と答弁です)
★区職員の勤務中の喫煙は職務専念義務違反!
小坂:職員人件費に関連して聞く。区職員が勤務時間中に喫煙の為に、何度も席を離れることについて「職務専念義務違反」(関連記事をどうぞ!)ではないかと考えるが区の認識を伺う。
職員課長:勤務時間中の喫煙の為の離席についての小坂委員の指摘は一定程度理解できるが、こうした問題においては一定の幅があると認識している。水分摂取やトイレなどで席を離れることも有る。区職員の勤務については最終的には生産性を挙げることが重要。小坂委員の指摘は一つの見解として考える。
小坂:水分摂取やトイレは生理的なもので煙草とは全く別のものであることを大前提で考えて欲しい。それでは、煙草を吸わない職員が、勤務時間中に一休み、気分転換したいからといって、席を外して携帯電話に付属のゲームなどで10分程度遊んで来たいと、それから職場に戻るということを一日に何度かすることは良いのか?こうしたことを休憩時間外に行うと職務専念義務違反では無いか?
職員課長:小坂委員が指摘したような場合、適正かと問われると適切では無いと考える。そもそも、厳格なルールの下にしばりつけるのは良くないという考えもある。どのように職務の管理を適正化してくかが重要であり制度設計、文化として適正なものを築いていくことが重要。厳格さと共に職員の優れた能力を発揮できるようにしていきたい。
小坂:私から示した煙草とゲームの2つの例について、どこに違いが有るのか?構図は同じではないか?ゲームがダメで喫煙が良い根拠は?
職員課長:同じだと言われれば同じと言える。明確な線引きは無い・・・。
小坂:この問題の第二は喫煙者と非喫煙者の職員の不公平が有るということで、おかしいのではないか。共に職務専念義務違反であり禁止が当然である。
この問題の第三は職員の健康管理の問題である。区職員の喫煙率は?喫煙を止められないのは中毒による病気だと考えるが区としての認識はそれで間違い無いか?
職員課長:区職員の喫煙率は定期健康診断の際のアンケートによると25.8%(昨年度)である。状況としては年々下がっており、5年間で3%程度下がっている。実際の取り組みについては健康指導などを行う中で禁煙の促進、カウンセリングをすすめている。喫煙に対する認識は嗜好という面、また病気との指摘もあるし、文化として考えるところもある。
個人の嗜好として一定認められており、そうした点の配慮も必要。
小坂:健康推進を標榜する荒川区が職員の一部が中毒による病気の継続を前提に職員管理を考えるべきではない。余暇の時間はともかく、最低限、勤務時間中は喫煙を認めてはならず、それが我慢できないようであれば病気なのだから禁煙治療を受けさせるべきと考えるが認識は?
職員課長:小坂委員の指摘の明確さを改めて感じ、否定はできない側面が有ると感じた。ただ、その論理だけで説明はできないと考える。小坂委員が示した認識は間違いでは無く、一定の理解はする。
ただ、今、職員の喫煙禁止というその段階まで至っていない。方向として禁煙を勧めるべきという方向は同じ。職員課として検討していく。一方で、ルール、制度だけで拘束することが職務効率の向上に結びつくとは考えていない。与えられた仕事を適正に進めることが可能な環境づくりをしていく。。
小坂:煙草を吸わないとイライラするとか、集中できないのは中毒による禁断症状である。そうした禁断症状によって勤務に差しさわりが有るという病気をお持ちであれば、治療を受けさせるべきであり、中毒の存続を認めての前提の対応をすべきではない。
既に松戸市(平成20年3月から)、浦安市(平成18年6月から)、牛久市(平成20年8月から)、大阪府(平成20年5月末から)などでは勤務中の喫煙を禁止している。神奈川県では午前に1本、午後に1本と上限を決めている(平成20年12月から)。全国で何箇所程度の自治体がそのように踏み切っているのか情報を集めているか?また、そうした妥当な取組みについて進めるべきと考えるが区の認識は?
職員課長:何箇所位の自治体が職務時間中の禁煙を実施しているか調べたことは無い。浦安市の勤務中喫煙禁止については報道で聞いた。それぞれの自治体の事例について研究していきたい。
小坂:問題の第四は「区職員は区民の模範となる高い規範意識を持たなければならない」という点。区が健康推進の為に禁煙を呼びかけているのに、区職員がそうせずに、しかも勤務時間中に喫煙をしているのおかしい。そうした現状について抗議の声を私に届ける方も複数おられます。
そうした点からもせめて勤務時間中は喫煙は禁止すべきではないか。松戸市では荒川区よりもはるかに高い喫煙率33%という状況(報道記事)でもきちんと勤務時間中の喫煙禁止に踏み出している。荒川区は松戸市よりも喫煙率は低いのだから、松戸市などよりも勤務中の禁煙を進めやすいのではないか?
こうした先進的な自治体の取り組みの努力や現状を区としても研究し、導入していくよう強く求める。
★職員の懲戒処分規定の厳罰化について
小坂:また、同じく職員人件費に関連して職員の懲戒規定について2年ほど前になると思うが特別委員会で私から厳罰化を求め(詳しくはこちらのブログ記事をお読み下さい)、見直しを区長、課長共に進める意向を答弁されたが、見直しの現状は?
職員課長:小坂委員からの質問に対し、進める旨の答弁をしながら進んではいないことを詫びる。職員の懲戒規定については都においても大きな改正があった。児童買春をした場合の厳罰化などがあり、逆に軽くなった分野も有った。荒川区においては検討を進めて来たが、調整に手間取ってきた。早急に見直しをしたい。
小坂:事件が起きてからでは遅いので、懲戒処分の適正化(厳罰化)について早急に見直しを完了するようここでも改めて求めるが、先ほどの禁煙の問題と共に区長の認識を伺う。
管理部長:自分も煙草をかなり前に止めた。ただ、勤務時間中の喫煙について職務専念義務違反まで広げるのは社会通念を超えたものになるのではないか?他の自治体の事例もいただいたので真剣に考えていきたい。
(質疑は以上です)
★最後に広島市の意欲的な取り組み「禁煙宣言 広島市は職員のすべてが非喫煙者であることをめざします」をご紹介しておきます。
区職員の職務中の喫煙は禁止すべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
喫煙者は禁煙するように、指導されていますよ。
ヤジを飛ばす喫煙派議員と一般市民との認識のズレを感じますね。
無駄な言葉が多すぎる もっと区民にも(私の様な者にも解りやすい言葉 話し言葉で)
親しめる 区議会 委員会であって欲しい
就業中の喫煙室通いなど言語道断、
タバコは麻薬取締法で規制すべき。
日本はまだナマぬるいこと書いてあるのかもしれませんが、箱にあれだけ大きく「Smoking Kills = 死にますよ」と書いてあってもそれでも吸うのは、やっぱり病気に違いない。
最近急激に禁煙嫌煙環境が整ってきたドバイのカンメーより
例え庁舎外で喫煙していてもそれが市民の目に触れれば「あの人なにやっているんだろ?」という冷めた目線で見られる可能性もありますね。
何より禁煙すれば健康の為にもなりますから。
(追記)
来週のチャンネル桜、水曜日に「女性専用車両」の問題で出演されるとのこと。
楽しみにしております。
地上波では語れないでしょうし、こんな話題は(苦笑)。
もしそうなら浮世離れした感覚に開いた口がふさがりません・・・
「煙草は大人の特権で格好の良いもの」という時代から「煙草は体に悪く煙により周囲の人にも迷惑をかけるもの」という時代に確実に移行しています。時代遅れにならない為にも禁煙は必要であると思います。
喫煙に関して寛容であると思われる地域の大阪府が全面禁煙とは予想外でした。
自分の会社は分煙なので、喫煙者が定期的に出ては10分〜15分戻らないことや、喫煙コーナーで談合(笑)で仕事をすすめることが納得できません。
かといって自席で吸われるのも困りますし。
とりあえず平等感と最近のPCなどの長時間利用による悪影響を防ぐ意味で、喫煙も休憩もまとめて2時間ごとに10分とか休憩もうけるのはいかがでしょう。2時間も我慢できないひとは飛行機だってのれないでしょうということで。もちろん就業時間はそれにあわせて後にずらすことになりますが。
そもそも喫煙していなければニコチン切れのイライラなど感じずには済んでいるはず。
仕事をするにあたって、自己の体調を万全に整えるのは最低限の責任ではないでしょうか。
1日8時間勤務のうち5分×8時間×週5日勤務×51週×時給1500円×地方公務員280万人×喫煙率20%=エラーが出ました。「経済損失2兆円」というのも分かりますね。
野球選手などがガムを食べながらプレーしているように、効率も高まると思います。
タバコをどんどん吸って税金を納めてください。
私の会社は喫煙で成績が伸びました。
賛同のコメントを多くいただき、心強く思っています。
なお、喫煙で納められる煙草税よりもはるかに高い医療費を非喫煙者が払わされていることを広く知っていただく必要が有ると思っています。
重要な問題です。3月22日のブログ記事に貼った動画をきちんと御覧になって良くお考え下さい。
論点をずらすのに良く使われるのが「こんなの小さな問題だ」とか「他にもっと重要なことが有る」という言葉。理論で勝てないとこういうことを言う輩が議会でも必ず出てきます。実に恥ずかしいことです。
議論でしたら、大いに歓迎します。
>>budo 様
同感です。そもそも日本が批准した「タバコ規制枠組み条約」の内容を荒川区は理解していないと言えます。来年の2月が履行期限なのに・・・。条約に盛り込まれた以下の内容を区で実行する義務が有ると考えています。
・100%禁煙以外の措置(換気、喫煙区域の使用)は、不完全である。
・すべての屋内の職場、屋内の公共の場及び公共交通機関は禁煙とすべきである。