2009年03月02日

環境問題の本会議質問

 都のHPのこちらに記載の通り、日暮里舎人ライナーの開業1周年の様々な記念行事が予定されているそうです。御都合のつく方は是非どうぞ(関連記事)。特別企画列車乗車招待の申込は13日(金)必着だそうです。

 今日は予算特別委員会の後、夕方に「政治家天命講座」で林英臣先生から講義(18時〜21時)をいただき、浜松町の海員会館に宿泊してきます。多くの同志と夜通しの議論をすることになりそうです。

 さて、2月20日に小坂から行った本会議一般質問の4項目のうち、環境問題についての質問と区の答弁をここでご報告しておきます。

★生ごみ堆肥化の行政と家庭での促進・補助金支給を小坂:地道な環境政策実現の為の取り組みについて聞きます。
 まず、生ごみ堆肥化でリサイクルを自らの家庭で子供達と共に実践する後押しを行政で行ってはどうでしょうか?
 2月に段ボールコンポストの勉強会を開いたそうですがこうした知識を広める核となる区民を増やし、幼稚園、保育園、学校においても学習に取り入れると同時に家庭への普及を進める。
 また生ごみリサイクル器具購入への補助金支給をエコ助成のメニューに盛り込んではどうでしょうか?

環境清掃部長:生ごみの堆肥化に関しましては、厨芥類いわゆる生ごみの減量にとどまらず、ごみ処理経費の削減にも、つながっていくものと考えております。
 今後、あらかわ環境サポーターなど関心のある方々を中心に取り組んでいただき、課題の整理とともに、コンポスト設置の補助金につきましても、その実施方法も含め、検討して参る所存でございます。

★駐輪場整備と共に駐輪場無料化を可能な場から進めるべき
小坂:先日、建設環境委員会の視察で市営駐輪場を段階的に全て無料とした長野市の事例を拝見して参りました
 無料化の結果、一部では収容容量を超えるケースも出ていますが、不法駐輪・撤去費用の減少、定期利用登録事務の廃止などでコストが削減できた面もあるようです。
 荒川区においては町屋、南千住駅前の駐輪場を見ると一律の無料化は現状では過剰収容を招き不可能だと思いますが、逆に可能な場から進めてはどうでしょうか。
 充分な容量が有る日暮里駅前、熊野前、赤土小学校前などの駐輪場です。 
 町屋、南千住駅前も将来的には京成線降下下や細切れの空きスペースや駅前再開発ビルの地下を活用することで十分な収容施設を整備した上で無料化できるのではないでしょうか?
 三河島駅前や西日暮里駅前においては、今後の整備の中で人間が地下に入らずとも10秒もかからずに出し入れができる機械化された地下駐輪場を導入することで十分な容量が確保できるよう計画をすべきと考えます。
 受益者負担の原則から一歩踏み出して環境に優しい乗り物である自転車の走りやすい環境整備の為に区が明確な姿勢を示駐す為にも無料化は大いに意味が有ると考えます。

土木担当部長:駐輪場料金の無料化は、受益者負担・公平性の確保など、様々な解決すべき課題があり、現状では、実施することは難しいと考えておりますが、今後、他自治体の事例等を十分検証してまいります。

★区職員の自転車通勤優遇を
小坂:また自転車利用促進の為に区職員の自転車通勤を今までの通勤手当よりも優遇をすべきと考え併せて認識を伺います。

管理部長:自転車利用の通勤手当を増額し、公共交通機関から自転車通勤への転換を進めるべきとの、議員のご意見につきましては、新たな視点からのご提案と受け止めさせて頂きました。
今後、検討して参りたいと存じます。

★エコセンターを拠点に子供環境クラブを行政主導で設置を
 「子供環境クラブ」の創設についての質問・答弁は2月24日のブログ記事に掲載済みですのでこちらをどうぞ!

★マイ箸運動の推進・区職員も内外で実践することで拡大を
小坂:国産材か外国産材かを問わず使い捨て文化の象徴である割りばしの利用を行政は抑制する姿勢が必要だと考えます。
 国産の間伐材も割り箸ではなく様々な加工商品や建材、道路工事にも活用されており、そうした場での活用を進めるべきと考え、私は外出の際にマイ箸を持参して使っていますが、それを見て多くの方から箸の話を切り出され中には、「私もやってみる」という方もいます。
 一人の取り組みが多くの方に広がる可能性が有るということだと思いますが、荒川区においても使い捨て文化の見直しの為に区職員も区役所内外で実践することでマイ箸運動を拡大してはどうでしょうか?
 併せて、区役所地下食堂での割り箸の廃止も行政としてなすべきと申し上げます。

環境清掃部長:マイ箸運動につきましては、区は、区長を本部長とする環境先進都市推進本部を立ち上げ、職員一丸となって、環境行動を率先し、一昨年の八月四日の箸(はし)の日を中心に一週間、「マイ箸推進キャンペーン」を実施しました。
 今後も、区内最大の事業所としての自覚を持ち、マイ箸運動をはじめ、具体的で身近な環境行動を推進してまいります。

★ゴミの有料化で適正負担を
  (※前提として「覚書」等の縛りから離れて、清掃事業の透明化・適正化が不可欠)


小坂:次に全国の自治体1800余りのうち1000以上の自治体で既に実施されているゴミの有料化に向けた具体的な取り組みを求めます。有料化でゴミを減量した者の負担が軽くなり、減量の努力をしないものが相応の負担をする適正な形にすべきではないでしょうか
 低所得者対策や不法投棄への監視強化などの解決策を明示し、方向を明確にした上で区民に理解を得る取組を始める時期が来たと考えます。

 その前提として、清掃事業の区移管の際に取り交わされた覚書の呪縛から早期に逃れて清掃事業の透明性・競争性・高コスト体質の改善を行う決意を持つことは言うまでもなく、その点のご尽力もお願い致します。

環境清掃部長:ごみの有料化に関しましては、荒川区清掃審議会からの答申では、可能な限り、発生抑制、再使用、再利用を徹底したうえで、家庭ごみの有料化があげられております。
 先程ご答弁いたしました生ごみの堆肥化への取組や、ごみの分別を一層徹底することにより資源回収を充実し、さらに、区民との合意形成を十分に図る中で、減量化の方策の一つとして、検討してまいります。

★川風、ビル風の抑制を兼ねた小型風力発電を設置し環境学習の場にも活用を
小坂:身近な場所に安全な小型風力発電を設置し川風やビル風の抑制や環境学習の場にも活用をしてはどうでしょうか?
 そうした先進的な取り組みを重点的に行うことで荒川モデルとして全国に波及する意気込みで取り組まれることを期待いたします。

環境清掃部長:小型風力発電機につきましては、費用対効果をはじめ、様々な観点から検討して参ります。

★小型家電製品リサイクルを通じて希少金属を集める為、区施設で拠点回収を
小坂:環境政策の最後として小型家電製品の回収を通じて希少金属を集める取組を公共施設を拠点に行うことを提案致します。昨年、区役所において使用していない携帯電話の回収を行いましたが、同じ趣旨でカメラや小型CDプレイヤーなどの小型家電で不要なものを回収し業者を通して希少金属を活用する取組を区で先進的に始めてはどうでしょうか?

環境清掃部長:小型家電製品からの希少金属のリサイクルに関しましては、今後も、東京都、特別区、市、事業者で構成する希少金属等含有製品回収促進協議会において、その回収方法などについて検討してまいります。

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posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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