先日、娘の遠足(新型インフルエンザ対策の為、歩いて行ける尾久の原公園に行先変更)の為に妻が作った弁当(キャラクター弁当)。こうして工夫するととても良く食べます。
さて、5月29日のブログ記事(是非、お読みを!)でお約束した通り、23区の議会における全員協議会と比べて荒川区の全員協議会が如何に形骸化しているかその現状をご報告したいと思います。
以前、この問題について調査したのですが、その時の資料ですので平成19年12月現在となっています。
「正規の議会の会議では無く、将来議決される問題その他について協議するために開かれる会議」とされている全員協議会が設置されているのは、23区のうち19区で4つの自治体の議会(港区、大田区、世田谷区、中野区)には設置されていません。
その19自治体の全員協議会のうち、議員が発言する際に事前に発言通告をしなくても良い自治体は15自治体と大部分です。これが当然だと思います。自由に議論が質疑ができない全員協議会など無意味甚だしい!
しかし、残りの4つの自治体の全員協議会は・・・。
・足立区議会=通常は説明を受けるのみで発言はしないが、特定の案件に対して質疑を行う場合が有る。
・豊島区議会=前日までに通告すること。
・台東区議会=口頭での申し出をすること。
・荒川区議会=事前に発言通告が必要。
それでは、19自治体の全員協議会は1回につきどの程度の時間会議を開いているかというと・・・。もちろん案件によって異なりますが、傾向として。
・練馬区議会=約半日(13時〜17時)
・中央区議会=約90分(議員全員で協議・研究する案件が有る際に開催する)
・豊島区議会=約90分
・杉並区議会=1議案あたり90分!
・江戸川区議会=約90分〜120分
など、ある程度の時間をきちんと使っている議会が多く、荒川区議会のように約15分で「幹事長会決定事項の報告・本会議における議事の取扱の確認の場」という存在意義が不明な議会は少数派です。
そのような短時間しか開催しない議会は文京区議会と台東区議会位です。
先ほどの荒川区議会における全員協議会の位置づけを分かりやすく書くと「大会派4つの代表のみで密室において決めた事項をここでは確認するだけ。議員が全員揃うからといって少数会派の意見を聞く場などでは無い。」ということだと捉えられます。このような意識だからこそ、5月29日のブログ記事に書いたような発言の強制打ち切りがまかり通るのだと思います。
荒川区議会のこのような時代遅れの体質はいい加減に改めなければ、議会の存在意義すら問われることでしょう。このような意見は議会においては少数意見ですが、「全員協議会を議論の場とすべき」と声を上挙げ続けて参ります。
全員協議会は議論の場と呼べる場にすべき、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
「議論せず終る全体会議ならば開く必要は無い」というコメントをいただきましたが、本当にそう思います。
委員会や本会議でも「意見の異なる議員の発言であっても静粛に聴く」べきことは小学生、いや、幼稚園児や保育園児でもわかるのにそれができない議員が多いこと・・・。
そうした議員を選んでいるのは区民でありますので、誰が悪いのかは区民全体が良く考える必要が有ると思います。