意見書とは地方自治法第99条において、地方公共団体の公益にかかわる事柄に関して、議会の議決に基づき、議会としての意見や希望を意見書として内閣総理大臣、国会、関係行政庁に提出できることとされているものです。
自民党(14人)が提出し、公明党(6人)の合計20人が賛同しているものの、民主・市民の会(3人)と共産党(6人)が反対している状態。
意見書を上程するには22人の賛同者が必要とされていますので、上記に含まれない3つの一人会派(小坂を含む)のうち2会派以上の賛同が無ければ「ボツ」になります。
小坂は反対の姿勢を示します。あと一人反対者がいれば「ボツ」にできますが、その可能性は大きいと見ています。
群馬県に建設予定の八ツ場ダムについてはこちらをご覧ください。
昭和27年に計画されたこの超巨大大型公共事業は最早不要です。この事業の為に東京都を含む首都圏の6つの自治体は莫大な費用負担を強いられることになります。
・反対する理由は「八ツ場あしたの会HP」に記載された内容に共感してのことです。このページの中の「問題点」を是非お読み下さい。
・推進主体の「八ツ場ダム工事事務所」にダム建設の必要性が書かれていますが、説得力に欠くと認識しています。
利払金や今後の工事費増額を見込むと1兆円にも迫るとの指摘も有る費用を自然・歴史破壊の事業につぎ込むべく「治水に必要」と言い張る前に、首都圏に降り注ぐ雨水利用の為の地下貯水利用促進などで河川への流入を減らしたり、雑木林の再生に力を入れるなどの取り組みをすべきです。
話は変わりますが、昨年9月29日のブログ記事(是非お読みを)に書いている「荒川区のヒブワクチン接種」への公費助成について申込状況を確認しました。
4月 約200件 5月 約170件
6月 約100件(月途中までの合算)
区としては年間で1110件程度の予算を確保していましたが、このままの勢いだと突破しそうです。しかし、当初予算額を突破しても、公費助成は責任を持って継続をすることを確認しておりますので、ご安心ください。





まず、ダム建設の是非の最大の論点は、治水・利水の為にダムは必要か?代替策が有るかどうか?です。
その点について、私は記事に書いた通りダムは不要と判断しました。
そうした点についての判断をした後、現地の方の生活設計については、ダムが不要であるのならそれに沿って十分な対応を国がするべきだと思います。
仮に現地の方が建設の方向で纏まっていても、関東一円の利根川水系で利水・治水でダムが不要ならダム建設は中止し、現地の方にはしかるべき補償をするしかないと思います。
八ッ場ダム地元の方々は、3世代くらいに渡って、地域の人々の人生そのものが翻弄されるということを経験してきました。結果を見ずに亡くなわれた方も大勢おられます。そういう無念を受け継いでこられた方々は、ダムを完成させ地域と人々の生活設計が明確なものとなることを望んでいます。工事が7割まで進行した状況で後戻りすることは不可能なことなのです。
すでに移転した人々も大勢います。新しい土地で生活を始め、例えば、新たな温泉街の建設も始まっています。そういう生活の流れを全て破壊することになるのです。お金では償いようがない破壊を行うということなのです。すでに、移転した土地から元の土地に戻ることは不可能になっているのです。新たな温泉街も中途半端な状態では集客がままならないことは目に見えています。ダム建設中止により、ありとあらゆるものが中途半端になり、地域が寂れていくことが目に見えています。
補償という言葉だとお金をはらうだけと理解されがちなので、「補償と生活再建の具体的取組」が必要だと申し上げます。
繰り返しになりますが、この問題はまず第一にこのダムが治水・利水の面で必要か不要かで判断をしなければなりません。その判断の上で、現時点で現地の方に必要な対応をするべきです。
現地の人々がダム建設を受け入れてその方向で様々なことが進められているからといって、不要なダム建設を進めるのは本末転倒です。今後の建設費用と完成後のランニングコストこそ多大な無駄となります。
ダムが不要であれば「補償と生活再建の具体的取組」の為に相当額の費用を投入することになりますが、それは国民の税金で支払うのが当然のものです。
何故なら、「この不要なダムを建設し、現地の地域社会をぐちゃぐちゃにした」政党に国会で過半数を占めさせたのは国民による投票なのですから、その誤りへの対応の為の費用は国民が負担をすることになります。
その間に、ダム建設反対になったり、ダム建設の方向になったりということを何度も繰り返しています。そして、もっとも大きな問題が住民同士の対立であるとか、様々な問題が生じたことです。こういう問題を生じさせた最大の原因は、地域の事情を知らずに反対運動を行った地域外の人々、特に、ダム反対訴訟を起こしておられる方々にあります。様々なことを乗り越えて、ようやくのことで、ダム建設という方向で意思統一が出来たのです。その流れを壊すことなど、あり得ないことです。
住民同士の軋轢とか、バラバラになった地域組織などは、お金で換算して保障できるような内容ではありません。新たな土地に移転した方々に元の土地に戻れとでも言うつもりでしょうか? ダム建設の方向が明確になったことで、地域がひとつにまとまる方向が作れたのです。地域がひとつにまとまる機会を、再度、壊滅状態にするつもりなのでしようか?
尚、ダムというのは、自然環境の中で極めて有用な施設です。エネルギー循環を基盤とした仕組みであって、ダム不用を唱えておられる皆様の考え方に根本的誤りがあります。ダム不用を唱えておられる方々の発想が出てきたのは、フランスで行われているダムを作らないで治水を行う仕組みを日本に取り入れようとしたからです。けれども、フランスと日本とでは、地域特性が全く異なります。異なった地域特性のところに、根本的に間違った仕組みで治水を行えば、将来、間違いなく大災害を引き起こします。
八ツ場ダムは目的を果たせない無駄そのもののダムです。9月14日のブログ記事に如何に不要なダムであるかを書きましたので参照いただければ幸いです。
>>下町 様
ダムを全て否定するつもりは有りません。それぞれの現場で状況は異なると思いますので。八ツ場ダムについては治水・利水の為に不要だと考えています。9月14日のブログ記事にこの件について書きましたので、お読みいただければ幸いです。
ダムは関東一円の利水・治水に必要かどうかという観点からの判断がまず第一です。その判断の上で、建設現場となっている地元の方への対応を考えるという順番で考えなければ判断を誤ると思います。
建設現場の地域社会がダム建設でまとまって生活をしているからという理由で、関東一円(利根川水系周辺)の治水・利水に不要なダムの建設を続けるなど、選択肢として有り得ないことです。
お読みになっておられる皆様が、様々な意見を出して下さると有難いと思います。せっかく出来た意見交換の場ですから---。これまで意見交換できなかったのが、意見交換の場として活用可能な状況になっています。私としても、このまま黙ってしまうよりも、皆さんのご意見に反応して、改めて、意見を話させていただくこともあるような気がします。
そうですね、多くの方のご意見が聞ければ幸いです。
ご指摘のように下町様とは価値観や重点の置き方が違うかもしれませんが、それが私の姿勢です。