質疑終了後、委員会で東京消防庁第六消防方面ハイパーレスキュー隊(消防救助機動部隊、略してHR)の配備されている拠点(足立区新田3−37−1)を訪れ、説明を受けました。その様子は明日以降のブログでご報告致します。
昼食を済ませ、いくつか陳情対応をしてから、有明の東京ビックサイトへ。一昨日から開催されている「自治体総合フェア」に参加するためで様々な説明を受けてきましたが、この件も後日ご報告致します。
以下は、「平成21年度荒川区総合震災訓練実施」についての概要と質疑です。「展示訓練」ではなく、実践的な訓練に変更をするように要望を致しました。詳しくは下の質疑応答をお読みいただけると幸いです。
★荒川区災害対策基本条例第20条の規定に基づき防災訓練を実施する。
★目的:震災時の迅速な応急活動の実施及び区民への普及啓発を目的として、防災関係機関及び防災区民組織と連携して、荒川区総合震災訓練を実施する。
本年度は、より多くの区民に参加機会を提供する観点に立ち、区及び防災関係機関が中心となって実施する中央会場訓練と防災区民組織が実施主体である地域会場訓練とを、荒川区総合震災訓練として位置づけ、積極的にPRするとともに、親子や小中学生を対象とした訓練を織り交ぜ、これまで防災訓練に参加する機会の少なかった層や次世代に対しての普及啓発の機会とし、区内の地域防災力の向上を図る。
★中央会場訓練:平成21年9月6日(日)
★地域会場訓練:平成21年8月30日(日)〜9月13日(日)
★今回の訓練の特色
(1)区及び防災関係機関、区民防災組織と学校等が連携し、多くの区民参加の場、機会とする。
(2)D級ポンプ訓練の充実を図る。
中央会場において操作体験を実施するとともに、地域会場においては、学校等と連携して小中学校が操作を体験できる訓練となるよう働きかけを行う。
(3)訓練期間中の核となる中央会場においては、防災意識の一層の普及を図る。
防災ブースの参加・見学スタンプラリー、特殊車両の乗車体験等を実施する。
★中央会場訓練
午前9時30分〜正午 東尾久運動場
@小さな子供のいる世帯等を対象にした、消防車両・特殊車両の乗車体験などや防災関係機関の訓練を実施することにより、多くの区民の参加を促し、防災への関心を喚起するとともに、関係機関(消防、警察、自衛隊など)による普及啓発活動や初期消火(D級ポンプ体験など)訓練などの体験する場を設けて地域防災力の向上を図る。
A災害時の応急活動を確実・強力に行うため、区及び関係機関が連携した、震災応急活動訓練を実施する。
B主な訓練内容
・消防署、警察署、自衛隊=消防車両、特殊車両乗車体験
・区民生活部=起震車体験
・消防署、警察署、自衛隊=機関救助訓練
・防災区民組織=区民消火隊訓練(C級ポンプ)
・防災区民組織=区民レスキュー隊訓練
・医師会、柔道整骨師会、健康部=トリアージ訓練・体験
・歯科医師会、歯科技工士会、健康部=歯科トリアージ訓練・体験
・都水道局、トラック協会、都市整備部、教育委員会=給水訓練
・福祉部=炊き出し訓練・配布
・NTT東日本等=災害時伝言ダイヤルPR
・防災区民組織、消防署=D級ポンプ放水体験
・消防署=初期消火体験
・建築士協会=耐震診断
※この他に首都大学東京の学生ボランティアによる要援護者対策訓練、障害者対応訓練や地域会場訓練と連携した情報伝達訓練、東京ガス、東京電力等の関係機関の展示、事業者等と連携した防災用品の展示・販売等を実施する。
★地域会場訓練(各地域)
@地域特性にあった訓練を防災区民組織が主体となって実施するとともに、町会を中心に学校、PTA等と連携し、次世代を担う地域の子供達が参加しやすい訓練となるよう、積極的に働きかけを行い、地域防災力の向上を図る。
A想定される訓練種目
避難訓練、初期消火訓練、D級ポンプ放水体験、応急救護訓練、レスキュー資機材体験など。
★区職員による本部訓練等については、別途、実施する。
(小坂からの質疑・答弁)
小坂:京都市で防災活動を専門に行っているNPO団体の代表の提言に大いに共感して質問をする。筋書きが全て打ち合わせが終わった訓練でなく、救助する側とされる側、災害を設定する側で有る程度「秘密」や「しかけ」を設けて実践に近い訓練をしてはどうか?救助された人が大人しく担架に寝ているとは限らず、パニックになって暴れだすかもしれない、家屋の下敷きになっている人数も場所も何人か分からない状態で救助する、といったように救助する側が事前に全てをしらないような形で考えながら対応をする。
筋書きを全て定め、救助する側とされる側も打ち合わせをするのは、「訓練といえども失敗を許さない展示」をして恙無く終わらせる意向も有ると思うが、そうではなく、何がおこるか予想しにくい訓練を行えば、実施主体が得るものも大きく、かつ見学する側にとっても意義深いものと考えるがどうか?
防災課長:東京都の策定した防災訓練の今後の在り方について、そのような視点が入っていたのを見た。指摘のような新たな訓練は重要だと考えているが、荒川区においては、今までの訓練のやり方の流れが有ることからすぐには難しい。しかし2,3年先になるかもしれないが大いに取り入れていきたいと考えている。庁内でも参加型の企画をしている。
小坂:今年度、すぐにそのような実践に即した訓練の実施ができなくても、次年度以降にそうした視点での訓練を実施していただけるように強く要望する。
防災課長:今年度は、幅広い世帯に参加してもらえるような取り組みを行う。我が家の防災コンテスト、D級ポンプを実際に触りながらスタンプラリーをするなども考えている。


