2009年09月13日

10日から自殺予防週間

 9月10日の世界自殺予防デーに因んで、9月10日からの一週間(16日まで)自殺予防週間と位置付けれられており、都道府県や政令指定都市で様々な取り組みが行われています。

 荒川区民の死亡原因のうち自殺は平成16年には8位だったのが、現在5位にまで上昇してしまっています。自殺は個人の問題でなく、社会全体で取り組む必要性と具体的にそれぞれの立場でどのようなことについて気を付けていくべきかを考える機会にしていただければと思います。

 参考資料に以下のHPをご覧いただければ幸いです。

東京 いのちの電話

自殺予防総合対策センター

自殺の直前のサイン

 自殺予防については平成18年9月11日のブログ記事にも書きましたが、相談できる場を増やすことと周知、様々な社会的困難への手助け、うつ病への理解を求めることなど、様々な役割を自治体は果たしていかねばならないと思います。

 そうした対応と共に、社会の風潮も変えていかなければと強く思います。過度な商業主義に漬かり切り、様々な絆が断ち切られてしまった社会の在り方を変える。「足るを知る」精神を広め、地域社会の絆の再生・・・。

 また、「日本」について、過去・現在・未来へ誇りを持てるような雰囲気づくりが欠かせないと思います。

 テレビをつけると、社会の様々な問題、マイナスの話題ばかりを過剰に報道しているように思えます。もちろん、様々な課題を報道し、改善の方向に向けていくことは必要です。

 しかし、そうした「マイナス報道」ばかりが目立ち、日本が「こんなに素晴らしい国」であるという観点の報道は極めて少ないのが現状です。

 世界に60億人以上が生活する中で、飢えの心配も、戦乱にさらされることも無く安心して暮らせている。国民性や技術力、伝統、文化が世界で高く評価されており、何よりも万世一系の御皇室が125代にわたって続く安定した国で有り続けた世界で唯一の国であること。

 憲法九条や社会に植え付けられた軍事アレルギーという足枷によって軍事的な面では世界での活躍は限られているものの、それ以外の分野において日本が世界で果たせる役割はとてつもなく大きく、日本人は大きな目標を共に持ち、それぞれの分野においてその一員として世界で活躍できる。

 こうした話を鬱病や既に自殺を考えている人にしても「それは遅い」ことで、別のアプローチが必要です。しかし、その前の段階で社会全体でこうした事実を踏まえた「自信」や「誇り」が雰囲気として有れば、心の持ち方も違ってくると確信します。

 報道をはじめ多くの分野で、「日本を悪く言う」ことが当たり前・標準になっているように思えます。「日本は良い国だ」という話をすると公職を追放された田母神俊雄氏の件は記憶に新しいところです。

 こうした風潮が、「将来に希望を見出せない」と感じる若者を生み出している一因だと感じます。そうした雰囲気、風潮がどんどん拡大再生産されて、益々、息苦しさを感じさせられている・・・。

 そうした風潮を変えましょう!

small_ribon.gif自殺予防に社会全体での取り組みを、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当にテレビを見てると暗い気分になりますね。
不況不況と言うけど、あんなに暗いニュースばかり流していたら車も物も買わなくなります。
3ヶ月でGDPが3%減ったという報告も、なぜか1年単位に4倍してGDP12%減と報道。
広告も減っているみたいだけど、客であるスポンサー企業の立場すら考慮せず人の心理を冷え込ませる今のテレビは何を考えているのか理解できません。
Posted by 智郎 at 2009年09月20日 21:30
 将来に希望を見出せない、息苦しさを感じさせられる風潮、正にそのとおりだと思います。
 ただ、小坂さんの指摘された「日本を悪く言う」ことが当たり前・標準となっている風潮は私たち保守の側も犯している過ちではないでしょうか。紙媒体、ネットを問わず保守側の言説には、日本の現状を悪し様に罵り、読み手に無力感や屈辱感を抱かせ、また、「国が滅びる」、「他国に侵略されて乗っ取られる」など将来に対する不安や絶望を煽るようなものが非常に多く見受けられます。甚だしきに至っては、「日本人の劣化」、「愚民」、「堕落した日本人」などといった言葉を平然と使用する者までいます。要するにこういうことを言う人間は己を高みに置いて同胞を見下しているとしか言いようがありません。
 私は同胞を見下す者を愛国者とは認めません。また、同胞を鞭打つ者は愚か者であると断じます。未曾有の敗戦と占領軍の日本弱体化政策で大きな傷を負ったとはいえ、日本人はその美徳も誇りも失っていない、健全な常識は社会の底流として今も確実に存在していると確信します。勿論、現状において多数の問題が存在するわけですが、その改善に必要なことは悲憤慷慨して同胞を罵倒し、不安感を煽ることでは断じてないはずです。高慢で他者を見下す人間、あるいは悲観論を並べ立てる人間に一体誰がついてくるでしょうか。
 今回、敢えて自陣の側に苦言を呈するコメントを書き込みましたが、これは決して保守の人全員に向けた批判ではありません。バランスの取れた現実認識、合理的・論理的な思考、同胞を信じる気持ちと勝利のために戦う確固たる意思を持った人が多数存在することもまた間違いのない事実です。ただ、私たち保守派の言説の中には、実際に実害が生じる(すなわち、士気の低下と運動の停滞)レベルの割合で上記のような発言が含まれることもまた直視しなければならない現実です。言論の自由は仲間を励まし、士気を高めるためにこそ行使されるべきだということが保守の人々の間でコンセンサスとなってほしいのです。
Posted by 関西の一保守主義者 at 2009年09月20日 22:42
暗く乾いた世相やマスコミを見るにつれ、「じゃあ少なくとも自分は明るくいこうじゃないの。」と思うようになりました。
明るい社会を望むなら、まずは自分から、ということで。
「一身独立して、一国独立す。」という福翁の言葉を噛み締めている今日この頃です。
Posted by クマー at 2009年09月21日 09:01
>>智郎 様
 実に同感です!報道の責任をしっかりと認識して欲しいとつくづく思います。

>>関西の一保守主義者 様
 ご指摘の懸念は保守を自認する人達が全て留意すべきことと思います。
 保守の運動を盛り上げる為に今後も尽力して参ります!

>>クマー 様
 「一身独立して、一国独立す。」、正にその通りですね。
 私もいつも「不必要にマイナスの響きを持つ言葉」を使わないようにしています。
 一人一人の言霊が、社会全体で積み重なっていくと、その言葉の内容によって社会も変わっていくと思います。
Posted by 小坂 英二 at 2009年09月22日 20:23
現実の問題を隠したり、報道があるべき姿を放棄し社会を歪めていることはご指摘のとおりに感じます。

世間にカルトやおかしな主張をはばからない言論がまかり通っていますが、その背景として、こういった弱者救済の部門を公明や共産、社民党といった人達が利権としつつも中ば仕事として取組み、あるいは役所を動かし税を使って救済を進めていると伺ってます。

私は彼らが利権としつつもこれで人を集め発言力を生む力としていることに眼をむける必要があると感じております。

結集した保守がこういった場所で活躍する人々を取込む位に活躍できれば、日本の真の護民官として機能すれば日本の再生は難しくないではと思う次第です。

日頃の消防団の活動など、応援クリックします!

ps クマー君、みっけ!
Posted by にぼし at 2009年10月01日 22:58
>>にぼし 様
 ご指摘、頷きながら読ませていただきました。「日本の真の護民官」として有りたいと思います。「偽装弱者、甘え弱者」へは甘い対応をしない一方、真の弱者にはしっかりとした対応をすべきと訴えて参ります。
Posted by 小坂 英二 at 2009年10月05日 08:53
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