さて、今日も決算特別委員会。主に土木費と教育費の質疑の時間に充てられましたが、小坂からは土木費について以下の項目について質疑を行い、総持ち時間44分間のうち残っていた15分間を全て使い果たしました。今迄の固定観念を捨てて取り組んでほしい事項を問題提起を致しましたので、お読みいただければ幸いです。
(小坂からの質疑・答弁)
★自転車の放置禁止区域を荒川区全域に拡大を!★
小坂:放置自転車対策費に関連で聞く。
自転車放置禁止区域が現在、狭すぎる為に、その範囲を外れていると撤去が実質的にできず、放置が野放しになっている問題が生じているが、その現状はどのように掴んでいるか?対策はどう考えているのか?
管理計画課長:放置禁止区域の設定は駅前の放置防止を念頭において決めて、撤去を重ねてきた。
放置禁止区域の範囲外で自転車の放置がなされている状況が見受けられる。
その対処が課題となっている。放置禁止区域の拡大する、あるいはさらに頻繁に啓発を行うことなど様々な方法が有ると思うが、今後、どのような対応が効果的であるか検討していきたい。
小坂:放置禁止区域を荒川区内全域に拡大すべき。
今迄と発想を変えることが必要で、もちろん日常的に全区域を対象に取り締まれるだけの人員がいないので、日常的には駅前を中心に対応をすべきと考える。
しかし、各地の公園内や現在、放置禁止区域外の自転車放置は警告札を貼ってから7日間、放置が続いたことが確定しなけば撤去ができない。
その間に札を剥がされたり、位置が移動するとまた7日間待たねばならない。実効的な規制手段が無い為、実質放置が野放しになっている。
先程も戸田委員から指摘のあったセレス西日暮里南側のJR貨物線沿いもそうであるし、西尾久7丁目の旧キンカ堂前も尾久駅の近くでありながら、尾久駅が荒川区内で無い為、区の禁止区域に含まれておらず、放置が続いていたという実例も有る。
放置禁止区域を区内全域に広げても、常に全域で撤去を続けるというのではなく、必要に応じて撤去をできるように、「伝家の宝刀」を抜けるように、荒川区を包括的に放置禁止区域として指定をすべきと考えるがどうか。
管理計画課長:放置禁止区域を拡大し、自転車を放置してしまう環境を無くしてくのは大事だと考えている。指摘されたような方策も十分考えられる。
一方で自転車を放置をしていくことは、区民が自転車を便利に利用し駐車するケースもある。モラルを大切にしていただく啓発を進めることとバランスを取りながらできるように検討していく。
★都電電停前の駐輪場設置を★
小坂:また、都電の電停前に一時駐輪場設置をと以前から求めてきた。
そうした中で、小台電停前には都によって緑の植え込みが新設されたが、私は優先順位が間違っていると現場の自治体として東京都に申し上げるべきと考えている。
緑の植え込み設置より雑然として電停周辺に放置され、狭い歩道において高齢者や子育て世代、障害者の方々にとって通行の障害となっている現状を変えるべく駐輪場を設置すべきと考える。
都電沿線道路の拡幅に際して、荒川遊園前から小台の間に、拡幅された道路完成後もデッドスペースとなる土地が一部存在しているが、そうした場に一時駐輪場を設置するよう都と協議をすべきと考えるが、放置自転車減少への決意と共に区の認識を聞く。緑の拡充も結構だが、放置されている自転車への対処を優先すべきと考えるがどうか。
管理計画課長:都電沿線における停留所周辺には自転車の放置が見受けられる。それについてはなるべく置かないように啓発を続けていく。
どうしても置かねばならない方への対処も必要であり、自転車置き場設置も検討する必要をしていかかねばならないと考えている。どのような対策ができるか検討して取り組んでいきたい。
★バイク駐輪場の早期設置を★
小坂:以前から求めてきたバイク駐輪場の設置の検討はどこまで進めているか?
管理計画課長:バイク駐輪場の需要については、区民からも声が寄せられており、需要を認識している。
現在、25台、南千住駅前にバイク置き場を設置しているが、新たに駅前にバイク置き場設置について検討をしている。バイクは自転車といっしょに置くと安全上の問題も有り、離しての設置が必要と考える。
小坂:受け皿が極めて少ないバイク駐輪場の設置は自転車が優先順位が先でバイクが後などという優先順位をつけるべきではない。
バイク駐輪場については各自治体で設置を進めており、荒川区も早急に実現をすべきと改めて申し上げる。
★道路を歩行者の手に取り戻すべし!★
小坂:区内に車道を併設しない歩行者専用道路は何か所有るのか?時間に制限を設けているものとそうでないものを分けて教えて欲しい。
道路課長:時間を限らず全面的に閉鎖している事例は区内には無い。時間的に限定をして歩行者専用としている事例の数は、手持ちの資料では把握していない。
小坂:荒川区の特性を考えると、安全に歩けると同時にちょっとした立ち話や子供達の遊びの場としても道路を使えるようにする方向を向くべきと考える。
区内には自動車がなんとか通れる位の路地が多数、張り巡らされており、その一部を24時間、歩行者専用と位置付け、自動車にとっては、ほんの少し遠回りをしていただく形にするだけで、歩行者、特に子育て世代や高齢者・障害者にとって安心な空間が増える。既存の時間を限っての自動車通行禁止の交通規制は実効性が低く、道路の出入りの管理も難しい。
警察の交通規制という観点ではなく、荒川区としての街づくりの観点から、まず、学校前の道路、例えば町屋駅前の第九峡田小学校北側の自転車、歩行者、自動車が混在している危険な道路、同様に迂回路が複数有る東日暮里のオリンピックと向かいの商業ビル「ミノワールド」の間の道路などをいくつかモデル道路として24時間、自動車の乗り入れを禁止する形警察と協議をして位置付けて社会実験を行い、拡大をしていくべきと考えるが認識は?
道路課長:既存の道路を可能な場所では恒常的に歩行者専用にすべきとの指摘だが、法規制上、既存の道路から自動車を占め出して歩行者専用にすることは道路交通法ではできない。
困難であるとの認識である。新たに道路を設けて「歩行者専用」として位置付けて開設すれば可能だが、途中から歩行者専用にすることはできない。時間を決めて規制をするということも、長時間にすると既存の交通に支障をきたすので学校周辺であれば、登下校の時間、あるいは商店街の混雑時など限られた特定の時間だけとなる。
小坂:既存の道路で歩行者専用に変更した事例は無いのか?
道路課長:法規制上、それはできないこととなっている。
小坂:既存の道路を歩行者専用に変更することはできないとの答弁であるが、それでは、今後新設する道路については今まで述べたような視点を入れて整備をすべきと申し上げる。今迄の延長線上ではなく、新たな視点で取り組んで欲しい。
★荒川自然公園と国の重要文化財(赤レンガポンプ場)の回遊ルート確立と開園日時拡大を★
小坂:荒川自然公園においてエレベーター設置が西川区長の尽力で進むことになったとの答弁が有りましたが、この機会に併せて、荒川自然公園の出入りの導線に国の重要文化財の煉瓦造りの建物を観光資源として見学できるような形にすることと、毎週月曜日に休園している現状から開園日の拡大も併せて実現すべきと考えるが、区の意気込みを聞かせて欲しい。
公園緑地課長:ポンプ場のルートについての関係だが、下水道局や区で史跡として捉えており、教育委員会とも連携しながら取り組んでいきたい。の関係も有り、連携しながら検討をしていきたい。開園日時の拡大についても状況を把握しているので、検討していきたい。
小坂:以上、質問した点について区長の見解を伺う。
西川区長:面白い着想だと思う。実現できるものはできるだけしたい。ただ、難しい面も有る。概念として理解できるが、公的に企画するのも難しい。
(以上、小坂からの質問と答弁です)
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一票を入れて本当に良かった、とつくづく思いました。
放置自転車への対策について、よくぞ質問して下さいました!
私自身の経験を書かせていただきます。
私は駅から近い場所に住んでいるのですが、
駅の近辺の歩道に通勤、通学などで駅を利用する方が、常時10台前後自転車をとめています。
そのとめられている自転車のせいで歩道が狭くなり、自転車、歩行者の通行の妨げに
なって困っています。
すれ違いの際に、歩行者と自転車、自転車同士がぶつかったりしたのを何度も目撃
しています。
私自身もその歩道を歩いていて、後ろから来た自転車に追い抜かれる時に、
とめられている自転車のせいで体の横をすれすれに通られたり、
ベルを鳴らされてびっくりしたことが何度もあります。
そのように、歩道に自転車をとめられて迷惑しているので、
ここに自転車をとめないで!、ととめられている自転車に何度か
貼り紙をしましたが、次の日に見ると、ほとんどの貼り紙は丸めて捨てられていて、
相変わらず自転車がとめられていました。
また、自転車をとめている人を見た時には、直接、ここに自転車をとめないで!、
と何度か注意しました。
直接注意すると、さすがとめないのですが、その場所には後から来た別の人が
自転車をとめるので同じことでした。
私としてはこれ以上はどうしようもないので、
歩道がすっかり駐輪場化して困っているので何とかして欲しい、
と区役所に電話をしました。
担当の方に事情を説明しましたが、小坂さんのブログに書かれている通り、
自転車放置禁止区域だとすぐに撤去出来るが、そこは放置禁止地域ではないので、
警告札を付けて一週間経たないと撤去出来ない、とのことでした。
担当の方がとめられている全部の自転車に警告札を付けて行きましたが、
結局、一週間後にパンクしたり、ブレーキワイヤーが切れて
ずっと放置されている自転車が撤去された以外は相変わらずでした。
その後、もう一度区役所に電話し、担当の方に来ていただきましたが、何も変わりませんでした。
担当の方を責める訳ではありませんが、
小坂さんのブログに書かれている通り、荒川区には放置禁止地域以外の場所の放置自転車に
ついて、撤去するなど実効的な規制手段がないので、担当の方も警告札を付ける以外は
何も出来ないので、それ以後は区役所には電話をしていません。
一応、警察にも相談しましたが、盗難自転車以外は撤去出来ない、との返事でした。
現状では、荒川区は放置自転車禁止地域以外へとめられた自転車に対しては野放し状態です。
実は他に、何か解釈によっては使える条例があるのかも知れませんが…
小坂さんのおっしゃる通り、放置自転車禁止地域を区内全域に広げて欲しいです!
とめてある自転車を何でもかんでも撤去するのではなく、
歩行者の通行に支障を来たしたり、迷惑な場所にとめられていたりする自転車を
区民や安全安心パトロールの方の通報などにより、担当の方が必要に応じて撤去出来るように、
「伝家の宝刀」を抜けるようにして欲しいです!
区議会で是非議論して欲しいです!
コメント、とても嬉しく拝読致しました。また、区のルールの不備でいつまでもご迷惑をおかけしていること、区政に携わる一人として申し訳無く思っております。詳しい状況を伝えていただき、ありがとうございます。こうした状況が各地で生じてしまっているのです・・・。
一日も早く、「実効性の有るルール」を確立すべく尽力して参ります。
「小坂さん」と呼んでいただけると嬉しいです。議会においても「先生」という呼称は止めるべき、と訴えていますので・・・(平成19年2月25日のブログ記事に書いてます )
今後とも、課題に感じていることが有りましたら、お寄せいただければと思います。いつも、温かいコメント、ありがとうございます。
スポーツを推進して、ボールを売っているのに、子どもたちがボール遊びできる場所がない。
禁煙、禁煙という一方で、どこでも煙草を売っている。
おかしな世の中です。
実に同感です!煙草は本来販売などされてはならない薬物です。その販売を続けながら「医療費が高騰しています!」と騒ぐ政府は私に言わせれば「マッチポンプ」です。