写真は今年7月に靖国神社のみたま祭で奉納されていた中川昭一 前代議士(故人)直筆の行燈。日本の行く先を憂い国益をしっかり守ることを芯に持ちながら現実の政治の中で尽力されてこられた政治家がお亡くなりになったこと、とても残念でなりません。心からご冥福をお祈りし、その志をしっかりと受け継いでいくことを心に誓いました。
今日は決算特別委員会の最終日。昨日、一般会計と4つの特別会計の委員会採決があり、全て賛成多数で認定されましたので、今日は3つの外郭団体の決算についての議論が行われました。
持ち時間は各会派所属人数に3分間(答弁を除く)をかけた時間ですので、一人会派である小坂の会派(尚志会)の持ち時間は3分間。答弁時間は算定外の為、「手早く質問」し、「じっくり答弁」をしてもらう形で「(財)荒川区地域振興公社(ACC)」の決算に関連した質疑に3分間を充てました。
質問は下記の通り、何点かに渡りますが、重点を置いたのは
「紙芝居事業を「あらかわ遊園」をはじめ様々な場で実演、参加していくべき」
ということです。詳しくは、下記の質疑と答弁をお読みいただければ幸いです。文中のリンク先もご参照下さい。
因みに残り2つ議論の対象となった外郭団体は「(財)荒川区勤労者福祉サービスセンター」と「荒川区土地開発公社」です。
各会計の決算と付託された様々な議案については、全て委員会審議が終わりましたので14日の本会議で採決されます。
(小坂からの質問・答弁)
★荒川遊園などで紙芝居事業実施を!
小坂:先ほど話が出ていた、荒川遊園の夜の開放、私も賛成です。まずは試験的導入から始めていただきたいと思います。さて、区長からあらかわ遊園の在り方について総合的見直しの前の段階ででも、荒川区に深く根付いてきた紙芝居という要素を、子供達が多く遊びに来ている場だからこそ、組み込むべきではないかという観点から質問します。
関連で聞きますが、ムーブ町屋で行っている紙芝居劇場に2、3回、娘とお邪魔しましたが、大変素晴らしいものでした(報告ブログ記事)。これはCBCメソッドという民間企業の自主事業ですが、3年前から続いている、この事業の実施回数、参加者数、現状、効果、課題を区にお聞きします。
区民課長:ムーブ町屋での紙芝居劇場は毎年6回に分けてに7月から12月まで土曜日に開催している。2008年の実績を見ると6ケ月間、月1日、土曜日に、2回行い、各定員50人に48人位入っている。
盛況である。CBCメソッドの事業となっているがその社長と懇意にしている「きらく座」という劇団が開催している。主催者は元放送作家。是非、子供の教育に紙芝居をと、「大人が物語を伝えないと子供に昔からの物語が伝わっていかない」という危惧から始められた。そうしたことで大人にも子供にも知ってもらうべく実施している。
子供に紙芝居を読ませるワークショップの取り組みもしており、音読させることで前頭葉の発達に良い。国語教育にも良いとのことで、参加者からの要望でワークショップが始まった。この取り組みは公共の事業であり、きらく座は地域との繋がりも深く地域に根差した活動を進めている。地域としてはとても良い事業だと担当課長としては考えている。
小坂:今、話をいただいた紙芝居については、今月にも熊野前商店街で紙芝居劇場が民間企業によって設置をされる動きも有ります。生の迫力の有る声で、様々な鳴り物や楽器を使って臨場感を出して演出し、聞く側も想像力を働かせながら物語に感情移入する。その中で、特に昔話では善と悪、生と死も考える機会にもなる紙芝居の文化を振興すべきと考えます。
テレビゲームが全盛の時代だからこそ、紙芝居の良さにふれる機会を増やし、その文化を廃れさせないように、既に取り組みをしている企業や団体と連携して荒川遊園での定期的な実演も考えていくべきではないかと考えますが如何でしょうか?
ACC事務局長:提案をいただいて、あらかわ遊園においては、ヘブンアーティストが入口近くで様々な芸を披露する取り組みも有る。そうした中で紙芝居も有っても良いと考えるので検討していきたい。
小坂:ヘブンアーティストのうちの一つという狭い位置づけではなく、もっと踏み出して欲しい。紙芝居を川の手荒川まつりや子育てフェスティバルなどの区のイベントへの組み込み、保育園、幼稚園、学校において児童・生徒も参加する形でのワークショップ開催などACCと区、教育委員会、更に劇場を設置する企業とも連携・分担して進めることを要望致します。
★地域に根差したあらかわ遊園に!
小坂:また、あらかわ遊園内での荒川区の地場産品の販売やマイスター・伝統工芸の技術の実演を見られるような取り組みは、現状どのようになっているでしょうか?
ACC事務局長:以前、そのような催しをした。先日、シルバーウィークの時期に塗り絵や折り紙をお子さんにやってもらう試みをしたところ4日間で1200名が参加した。我々としても、ふれあいハウスの活用策、遊園は野外施設が多く、雨天時や猛暑時にに遊ぶところが限られる為、その受け皿を作っていくことが必要であり、提案についても検討していく。
小坂:荒川遊園を地域に根付いた文化や伝統にも、肩の力を抜いて触れ合える場としても位置付けていただきたいと要望します。
★ACCにおける障害者雇用促進
小坂:次にACCにおける直接・間接の障害者雇用促進の現状と今後の拡大策をお聞かせ下さい。
ACC事務局長:現在のところ、ACCとして障害者を雇用はしていない。
小坂:直接雇用も進めるべきだが、間接的に、業者との契約の中に雇用を位置づけるような姿勢を示すべきではないか?
ACC事務局長:検討していく。
小坂:障害者雇用について具体的な目標を設けて雇用拡大を求めます。
★荒川遊園における緊急時対応態勢
小坂:荒川遊園でACCの下に様々な下請け企業が接客をしている中、ACC本体や下請け企業で、救急救命訓練を受けている人数や割合を示していただき、課題と態勢強化に向けた具体策をお聞かせ下さい。
ACC事務局長:区の職員については救命訓練を受けているが、その他(下請け企業で働く方)については把握していない。
★区長に全体の見解を伺う
小坂:訓練受講者の現状を把握し、態勢充実を要望し、最後に今までの質問に対する区長の見解をお聞きします。
区長:紙芝居については、荒川区が発祥である。「かた こうじ」(本名 かた いちまつ)という方が、町屋の都営住宅を拠点に活動され紙芝居作家としては日本一でした。ここから「黄金バット」など様々なものに繋がっていった。
若き日に立教大学を卒業された、後に大実業家になった方が、後に紙芝居のシステム、自転車に乗せて紙芝居を運び、子供にお菓子を売るおじさんを集めてやってきており、現在、荒川区に後継者が世界的な事業がやっておられる。
荒川区においてそうした方が、地元の産業にしてきた面がある。自民党の竹内議員がこの分野に詳しいく、森下さん(故人)も紹介していただいた。
従ってそうした情緒のある分野であるので、遊園で健全な紙芝居をやるのは良いこと。紙芝居の
良いところは読み切らず「続く」とすること。その方式を遊園で行うのも「また、遊園においで」ということで有効かと思う。テレビも無い我々の世代の想像力を育ててくれたすばらしいものが紙芝居である。
検討に値する提案だと受け止めた。
小坂:前向きな答弁、ありがとうございます。期待しております!
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