
今朝は娘を連れ荒川スポーツセンターで行われた「健康週間オープニングイベント」へ。開会式で来賓の挨拶の後、「子供にまで煙草の煙を吸わせないで!」との意思表示をするタグに書かれていたキャラクターの命名発表が行われました。

「ノン・スモーキング」から「ノスモちゃん」と命名した方に表彰。
今日のイベントの概要はこちらです。

「お弁当コンテスト」に多数の力作が応募され・・・

見事入賞した児童・生徒を表彰。

各ブースでは健康に関する展示や催し、荒川区と交流の有る都市の物産販売が。

さて、今日の記事の本題。写真は会場に張られていたCOPD患者からの心からの訴えです。「もう自分みたいに苦しい思いをする人が増えないで欲しい」との一心で氏名や写真を公開すらして、喫煙の恐ろしさを知らせたいとの気持ちが伝わってきます。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者の90%は喫煙者。喫煙者の20%前後がCOPDになるとの統計も有ります。別名は「喫煙病」。
病院で正確にCOPDと診断されているのは二十数万人ですが、診断を下されていないだけで、実際には五百万人以上いるとされています。
※詳しくはこちらのページをご覧下さい。
喫煙は「肺を汚す」のではなく「肺を壊す」のです。壊れた肺は二度と戻りません。肺が縮まなくなるので、息が吐きにくくなり、呼吸すること自体がとても難儀になります。
COPDには「治す」治療は存在しません。有るのは「症状を緩和する」ことと「進行を遅らせること」のみ。それも怠ると、何処へ行くのにも呼吸器を引きずりながらの移動、さらに進行すると、先程のポスターに出ている方のように外出すらできなくなります。
COPDになると、「風邪で死ぬ」ことも珍しく有りません。
禁煙は2週間続けば成功すると言われています。ニコチンによって狂わされていた脳内物質の分泌が2週間の禁煙で正常化するとのデータが有ります。それまでが一番苦しいようですが、「禁煙治療」を行っている医療機関は身近に増えていますので、喫煙されている方は是非、受診をお勧めします。
「喫煙は個人の自由」「迷惑をかけずにマナーを守った喫煙は認めるべき」との意見もよく聞きます。
そういう方に考えていただきたいのです。
医学的データからは喫煙の著しい有害性は論議の余地は有りません。
「国を変えよう!」という大志を持つ方もおられるでしょう。「仕事で成功したい」という情熱をお持ちの方、「家族の幸せ」を願う方・・・。いろんな幸せや目標をそれぞれの方はお持ちだと思います。


(※33歳の若さで肺癌で亡くなった方。煙草の恐ろしさを知らせたいとの家族の希望で全世界にこの画像が公開されたとのことです。肺癌になった状態とそれ以前の写真です※)
それが、喫煙を原因としたCOPDや肺癌、その他あらゆる疾患に直接間接に悪影響を与えることから、若くして
「働けなくなったり、実力を発揮できない健康状態になる」
「病魔にかかることで自分だけでなく、家族に多大な迷惑をかける」
「幼い子を残しこの世を去る」
「チャンスを目の前にして、健康を損ねる」
確率が飛躍的に高まるのです。これほど、「本人も家族も気の毒」なことは無いと思います。
体を損ねる要素は他にも多数あるでしょう。しかし、最も簡単に、最も効果的に「リスク低減」ができるのが禁煙です。
「煙を吸うこと」は上記のようなリスクを飛躍的に高めるに値するほど、「重要なこと」「欠かせないこと」なのか、今一度、冷静に考えてみてください。


喫煙が原因で「自分の夢や家族の幸せが壊れた状態」を実際に思い浮かべてみて、「それでも煙草を吸う価値が有る」と言えますか?それとも「自分だけはそうはならない。皆がそうなる訳ではない」と開き直りますか?
ブログ読者に多数の喫煙者がおられますので、反感をもたれることを覚悟して書いています。きっと不快に思いながら読まれていることでしょう。それでも、今一度、考えていただきたいのです・・・。
荒川区では禁煙治療に補助(保険診療は上限1万円で100%、保険外は1万円上限で50%)を出していますし、相談も受けています。一度、連絡をしてみてください。
禁煙に成功した方が開いておられる「禁煙ヤッター」HP、是非、お読み下さい。記事中の衝撃的な写真もこちらのサイトからお借り致しました。元喫煙者の体験談や様々なデータ、リンクはきっと参考になると思います。



喫煙は体に悪いだけでなく、公共の場で肩身の狭い思いをすることにもなります。喫煙が格好良い時代は、とっくの昔に終わっています。
日暮里駅前での喫煙場所拡大は、時代に逆行しております。
ご指摘、その通りだと思います。一人一人の喫煙を社会全体で見ると、社会的に膨大な損失となっています。
公共団体としてそれを看過すべきでは無いと考えます。引き続き、強い問題提起をして参ります。