
さて、新型インフルエンザのワクチン接種について、各自治体で具体的な方法の検討・調整が行われています。
9月8日に厚生労働省がこちらに記載の通り、「任意で希望する家庭に対して、学校での集団接種を行なうことを認める」方針を打ち出しました。
インフルエンザ接種については、従来、地域の医療機関で行っていますが、既存のインフルエンザワクチンの接種についても今年は申し込みが多く、予約を今から取ってもかなり先になる医院も出る状態です。
そこに新型インフルエンザ接種が加わると、医療機関の混雑は増し、また、そこでの感染機会が増えることになり、リスクを増加させることになります。
予防接種を受ける方だけの「受付時間」を設定している医療機関も有りますが、全ての医療機関でそのような対応ができる訳でも有りません。
このような状態を考えると、可能な方策を用いて、接種を高率的に行うことが、感染機会を減らすことにもなりますので、きちんと予算を確保して、しっかりした態勢づくりを行う必要が出てきます。
そこで、まず手をつけるべきは、冒頭でご紹介した「学校での集団接種」です。学校での新型インフル感染が出ているものの、大部分の児童・生徒は健康な集団であり、医療機関よりは感染機会も少ないと考えられます。
更に、学校の協力で一度に多数の接種が可能になり、受ける側にとっても速やかに接種が受けられますし、医療機関側にとっても、混雑の緩和を図ることができます。
23区内でも、医療機関以外での接種を検討している自治体が有ると聞いております。荒川区においては、幼稚園や保育園、小中学校において新型インフルエンザワクチンの集団接種を行い、感染機会の低減を図るべきと、問題提起を続けて参ります。


