今朝は文教・子育て支援委員会の視察2日目の為、倉敷市(岡山県)から特急に乗り松江市(島根県)へ。視察先で37歳の誕生日を迎えました。
特急の車内で読み終えたのはGNPとは異なるGNH(グロス・ナショナル・ハッピネス)についての辻信一氏の編著の「GNPからGNHへ」 。荒川区がシンクタンクで研究をしているGAH(グロス・アラカワ・ハッピネス)の参考に読ませていただきました。
内容はかなり左翼的な視点が多いものの、賛同できる点も多数有りました。
松江駅前には韓国に不法占拠されている「竹島」(詳しくはこちら)についての啓発看板が目立つ場所に設置してありました。
松江駅前から市のマイクロバスで、総合型地域スポーツクラブを運営しているNPO法人しんじ湖スポーツクラブを視察しました。地域で総合的にスポーツに取り組む枠組みである総合型地域スポーツクラブ(荒川区には現在、有りません)は平成12年に行政主導で設立されました。それを現在、NPO法人による住民主導の運営を行っています。
※総合型地域スポーツクラブについてはこちらをどうぞ。
※NPO法人しんじ湖スポーツクラブについてはこちらをご覧ください!
地域のクラブ登録ボランティア153名に支えられて運営されています。(有資格者63名、資格を持たない指導者60名、運営ボランティア30名)
平成21年の会員数は764人。
★運営の原資(平成20年度)は以下の通りです。
・市補助金 582,000円
・委託金・助成金 20,700,000円
・会費・参加料 2,650,000円
・寄付金 100,000円
・施設利用料 4,468,000円
合 計 28,500,000円
★クラブ設立による成果は以下の通りとのことです。
・設立により、今までスポーツをやりたくてもできなかった人(低学年の子供、主婦層、高齢者、初心者)にスポーツの機会を提供できるようになった。
・これまで行政主導で行ってきたスポーツ教室の運営や大会運営、事務作業が地域の指導者やボランティアスタッフによって自主的に行われるようになった。
・チーム支援をすることで活動の幅が広がり、自分達の活動に初心者を受け入れ、教室や大会運営を開くなど、地域スポーツに貢献する意識が見られるようになった。
・クラブ事業に参加することによって、新たな人々の出会いが生まれ、仲間同士で教室に参加したいサークルをつくって定期的にスポーツを行う人々が増えた。
・会員が増えることで会員が受ける特典が広がった為、受益者負担意識が定着。
・チーム会員間の横の繋がりが深まり、地域で支え合い協力しながらクラブ事業を展開していく意識が定着してきた。
★中学校の部活動を活発にする、あるいは存続させる為にも、総合型スポーツセンターで小学生の頃から様々なスポーツに接することは有意義だとのこと。
★「どようあそび塾」を月1回、土曜日に開催し、おやじさんと一緒に昔の遊びをする場なども有ります。
缶けり、ケンパ、どろけい、ろくむし、川遊び、竹細工、創作活動、探検、縁日、正月遊び などなど
★運営側の思いだけで教室を開設しても、人が集まらない。しかし、利用者の意見を聞いてからそれに沿った教室を開設すると人が集まったとのこと。
★松江市には5つの総合型地域スポーツセンターが有るが、NPO法人による運営は「しんじ湖スポーツクラブ」のみ。
現場として公民館の体育館で行われたスポーツ教室を見学させていただきました。
23区では現在11区で地域総合型スポーツセンターが設立されています。荒川区も平成22年度の設立に向けて調整を行っているところですので、今日の視察を活かし、生涯スポーツの振興の為に問題提起をしていきたいと思っております。
視察現場の公民館の前にはバレーボールをする狸の石像が。
説明、質疑応答、現場視察の後、松江駅前に戻り、夕食までの1時間程度、自由時間が有りましたので、松江市内の商店街などを歩いて見て回りました。そこでの発見についてはまた後日、ご報告致します。
地域総合型スポーツセンターが生涯スポーツへの貢献となることを願う、という方はこちらの2つのボタンを押してください。
松江市は僕の地元です。
竹島の啓発の看板は市内各所に県が設置していますよ。
誕生日のお祝い、ありがとうございます(^^)。
豊かな湖畔の美しい街でした、松江市は。竹島のこうした啓発は県ではなく国がもっとしっかりやらなければならないのに、本当にもどかしい状況ですね。
日本国民が日本国の領土に関心や不法占拠への怒りを持たなければ、今後も更なる不法占拠を生むことになるのに、国も社会もその危機感が有りません。問題提起をしてかねば!