2009年11月30日

生活保護の「母子・老齢加算」復活に反対!

 今日は本会議と文教・子育て支援委員会、その後全員協議会と本会議と続きました。

 民間給与が下がっていることを踏まえて、職員、議員、区長、教育長の期末手当等を引き下げる条例案を賛成多数で可決しました。まあ、下げると言ってもごくわずかですが・・・。

 また、多数の陳情について委員会での審議を経て、本会議採決も行ったのですが、その中で「生活保護の「老齢加算」「母子加算」復活を要求する国への意見書を求める陳情」において、小坂は、「反対」の姿勢を示す為に起立しませんでした。

 この陳情は、所管の委員会において「趣旨採択」との結論が出されておりました。

 陳情への姿勢は「採択=全面的に趣旨に賛成」と「趣旨採択=趣旨は理解するが全面的に賛成はしかねる」、そして「不採択=趣旨にも賛成できない」の3つが有ります。

 委員会の審議結果である「趣旨採択」に本会議場で賛成か反対の意思表示をするので、「反対」が「趣旨採択でなく採択すべきだから反対」なのか「そもそも、不採択にすべきだから反対」なのかは本会議場でしか意見表明できない小会派は明確にできないことが残念ですが、それを示す為にも記事を書きました。

 小坂はこの「老齢加算」や「母子加算」の復活に反対の姿勢を一貫して続けてきました。

 平成18年12月4日のブログ記事に書いた姿勢は今も同じです。是非、この記事をお読みいただければ幸いです。

 10月14日の本会議討論のブログ記事に書いた記事も反対する理由を理解していただく一助になると思います。

 「弱者です」の一言で、「行政がなんでもやって差し上げる」のが当たり前の国家の行く末は、「衰退」の二文字です。

 生活保護の「老齢加算」が無くなってから「孫にプレゼントを買ってあげられなくなった」「楽しみにしていた旅行に行けない」などの声が新聞等で報道されています。

 昔の「日本人らしい」気質を持った年配の方であれば、このような声はまず出てきません。税金で生活費を支給されている上に「孫へのプレゼント」だの「旅行に行く」という発想自体出て来ないでしょう。

 それを「革新派」の議員を中心とした人々は「権利なんだから、主張して当然。生活権は憲法で保証されているのだから堂々として良い」と焚きつけ、「生活権」という言葉は拡大解釈される一方。

 「弱者」という錦の御旗を示せば、何でも手を差し伸べるのが当たり前で、自助努力や、時間をかけての努力(節約して貯金したり、資格を取る、人間関係を深める)をした人もしなかった人にも、等しく「生活権を行政が保証して多額の税金を投入」することに、多くの良識有る人達は憤っています。そうした事実を是非、報道機関にはきちんと伝えて欲しいと思いますし、私も議員の一人として声を挙げていきたいと考えています。

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
 
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
小坂さんの意見に賛成です。こうなってしまった以上は、荒川区では生活保護の支給額や支給決定を厳しく本当に必要な人にのみ渡すようにしていただきたいものです。

以前の仕事で生活保護の家庭を見ることが多かったのですが、生活保護を受けるために離婚し実際は離婚した相手が毎日その家にいる状態の家庭や、預貯金を隠して生活保護の受給などのケースがありました。
そのような事が荒川区では行われないようになる事を、荒川区民として切に願っております。
Posted by 匿名御容赦 at 2009年12月01日 17:49
ご無沙汰しています。
小坂さんのご意見にはいつも、勇気をいただきます。娘一家も帰国して、小坂さんを応援しています。
これからの日本はどうなるのか?
とんでもない国になりそうで、焦燥感に駆られるこの頃です。
まじめに働く人間が報われなかったら、この国の行く末は、.....。

このような記事を見つけました。
最近入国管理が厳しくなったそうで、
不法滞在の外国人の言葉です。....

>「日本は外国人を排除しようとするのか」「外国人は、このままでは、日本から出ていくよ、
日本に来なくなるよ」と怒っている。
最近、入管のお話では、中国人の入国者数が少なくなり、
カナダ、アメリカに行くケースが多くなったと聞いている

本末転倒、とはこのことです。最高裁で不法入国者で国外退去という判決が出た家族を、法を無視して滞在許可を連発している法務大臣がいる国ですから、こんな恥ずかしい主張も堂々とできてしまうのですね。.....
娘からカナダの惨状を聞くに付け、日本の今が大事、と痛感しました。諦めないで頑張りましょう。
Posted by おばさん at 2009年12月03日 09:19
小坂さんの意見に賛成です。
母子加算どころか生活保護の支給額もギリギリ生活ができる程度に削るべきです。
働いている人の収入が生活保護支給額以下の人が多いと思いますが絶対間違っています!

生活保護を受ける人の審査ももっと厳しくするべきです。

もちろん受給者全員を批判するつもりはありませんが、働きたくないだけの怠け者を生かすために税金が使われるのは納得できません。
働いた者が報われる社会になることを願います。
Posted by サラリーマン at 2009年12月03日 15:50
>>匿名御容赦 様
 そうなんですよ!生活保護を受ける為に、わざわざ本来あるべき共同体(家族)を破壊することを行政が認めているのですから、あきれてしまいます。このような世帯分離は「違法行為」と考えるべきです。
 更に預貯金の存在を隠すことなど、実に簡単にできる現状・・・。国民総背番号制で預貯金が全ての金融機関で必要に応じて名寄せできるようにすべきと思います。

>>おばさん 様
 娘さん一家、ご帰国されているのですね。また、お会いする機会を楽しみにしております。カナダの現状も是非、教えていただければと思います。
 今後もしっかりと声を挙げて参ります!

>>サラリーマン 様
 必死で働いている人と、自助努力をせずに生活保護に甘んじている人の差こそ、社会の公正をゆがめていますね!コメントにお書きになった気持ち、実に理解できます。「正直者が馬鹿を見ない社会」にすべく、今後ともしっかりと発言して参ります。
Posted by 小坂 英二 at 2009年12月03日 23:39
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