
日本医療政策機構が主催する緊急集会「たばこ政策の重要課題−健康増進と価格政策」に参加して参りました。
都市センターホテルの会議室「オリオン」はぎっしり万席。
煙草規制を進める議員である小宮山洋子代議士に以下の写真に掲載した事項を会場の総意として改めて要望。
煙草を規制すべきとの小坂の持論は10月10日のブログ記事やその中のリンク先を是非、お読み下さい。

11月4日の産経新聞に掲載された、日本財団会長・笹川陽平氏の「たばこ「千円」実現を」との記事は是非、多くの方に読んでいただきたい内容ですので、こちらからどうぞ!
「喫煙に伴う損失に関しては、喫煙者の超過医療費や、出火原因の3位、08年で5000件を超えた火災被害、労働力の損失などを全体で7兆3000億円と見る医療経済研究機構の研究や、同4兆9000億円とする厚生労働省の科学研究などがある。どの試算も現在のたばこ税収入約2兆2000億円を上回る点で共通」といったたばこが引き起こす害悪が数字を交えて示されていますので、必見です!
「たばこ一箱千円に」のバッジもいただきました。つけると反響が有りそうですので、それをきっかけに多くの方に問題提起ができればと思います。
緊急集会の後、多くの方と意見交換を行うことができました。西宮市に病院を持ち、関東でも活動をしておられる「歯科・煙草関連の訪問講演ボランティア」の児玉秀樹院長ともしばらく話をさせていただきました。
詳しくはこちらに記載の通りですが、中学校や幼稚園、児童館、公共施設で楽しく煙草の害や歯のトラブルの予防について「無料」を条件に訪問をされているので、関東の方(幸い、院長は関東におられますので)も関西の方も、こうした講演を受けたい団体の方は是非、連絡をとってみて下さい。
「日本は先進国の中で、一番、煙草が気軽に買える国」です。雨の降りしきる12月3日に二人の高校生が西日暮里駅前の駐輪場の向かいのビルの軒下で喫煙中でした。
駅前の交番に状況を伝え、対応をしてもらいましたが、煙草が千円以上であれば、彼らもそんなに簡単に煙草に手を出さないかもしれません。
緊急集会では元喫煙者の方から話が有りました。「私は以前は喫煙者であったが、煙を愛して吸っていた訳では無かった。「愛煙家」という言葉が良くつかわれるがこれはJTが喫煙者をプラスイメージで扱う為に広めた言葉で有り、使うのは止めるべきである」とのこと。実に同感です。明日の19時からも同じ会場で報道機関対象に詳しい勉強会も開催するとのことです。

次にすぐ近くの「千代田放送会館」で行われた「どう増やす 再生可能エネルギー」のシンポジウムを聞かせていただきました。
パネリスト等はこちらに記載の通りです。2時間余りの話の中で、印象に残った言葉や事例をいくつかご紹介いたします。

財部 誠一氏 「現場と報道のギャップをいつも感じている。環境問題もそうで、「強迫観念」や「形式主義」、更には情緒的に流されて対応すると国の在り方を誤る。中国などは「環境問題」というものを国益を得る手段として実に巧みに使っている。そうした現実を見ずに情緒的な対応をするのは止めるべき。」
東 ちづる氏 「学校教育で公害の写真など多く見せられたが、日本人がその後、公害を克服してきたことは教えられなかった。戦後の復興も、災害の復興もそうだと感じている。そうしたことをもっと知るべきであり、日本人はもっと自信を持って良いと思う。」
小宮山 宏氏 「現存する原子力発電所が持てる能力の6割しか稼働していない。世界的に平均は8割は稼働させているし、韓国などは9割の稼働をしている。日本でも6割の低い稼働率を上げることこそ、石油エネルギーの節減になる。そうしたことをもっと真剣に考えるべき。」
十市 勉氏 「国が個人宅の屋根を借りて発電をする枠組みを作ることなど、様々なアイデアを取り入れていくべき」
※以下、リンク先もご覧ください!
・小水力発電(長野県大町市)の事例
・霧島国際ホテルの地熱発電
・次世代の日本の環境配慮製品として期待されるエコキュート
シンポジウム終了後、急いで新宿区立牛込箪笥区民ホールへ。こちらのブログ記事で御案内した「対馬フォーラム」へ参加する為です。この後の御報告は明日のブログ記事でさせていただきます。




税金=取られるもの
という江戸時代の農民のような発想こそ改めるべきだと考えます。
しかも、ニコチンには精神的依存性の他にも「洗脳」という特有の中毒症状があります。愛煙家を名乗る人々が吸殻を捨てる人を質さずに、拾っている人や煙で迷惑を受けている人をあべこべに攻撃し出したりします。
捨ててあるタバコを拝見すると、根元まで吸われているのはわずかなので、やはり脳から一定の閾値以下になるとニコチンを補給したくなるのでしょう。
北朝鮮が旧米国マルボロの製造設備を所有し、EUでニセ煙草を資金源にしていることから不正に利用されると困る一面があります。
一本の量を半分以下、フィルターも特別長くして徐々に値上げして負担感を増加させるというのにしてはどうでしょうか。始めからワリに合わないとしておけば、手を出すのを止める方もでてくるかもしれません。
嫌煙家の方のご意見はいちいちごもっとも、正論だと思います。
ですが、現在の内閣総理大臣と同じく、「お前が言うな」という方ばかりです。
景観に言及する割りに、自然を損なって敷かれているアスファルトは快適に利用する。
健康に言及する割りに、自己の利益の為に排ガスを撒き散らす(自動車の自家使用)。
値上げを訴えるけど撲滅は望まない(財源としては必要)。
自動車の自家使用をせず、夏冬にエアコンを使わない人が喫煙反対を訴えるなら真摯に耳を傾けますが、それ以外の戯言には耳を貸す気はありません。
嫌うのも権利なら、吸うのも保護されるべき立派な権利です。
それを侵害したいのなら、法律変えなさいよ、と。値上げと言わず、この世からなくす運動をしなさいよ、と。
因みに、泉重千代さんの長生きの秘訣は喫煙でした。
田鍋友時さんは「煙草は身体に悪いから100歳になったときにやめた」と言いました。
反対する人は健康被害を実感している訳ではなく、単に「臭い」「ウザい」という嫌悪感を大義名分に乗せて運動しているだけに見えます。
自己中心的に権利を振りかざすだけでなく、大義名分に沿った活動を望むばかりです。
金額の妥当性も、都合のいい所だけ欧米水準に合わせる欺瞞を感じます。
それならまだ禁止する方が説得力ありますよ。
せめて、タバコを止める為の政策と一緒にしないとただの喫煙者イジメにしか見えません。
喫煙者がマイノリティになった時点で何を言っても「健康」の一文字で正統化されるんでしょうけど。
一気に失望しました。
なぜ欧州等と比較する必要が有るのか解りません。
タバコは自分を殺しますが、他人は殺しません。
だとしたら他人を殺害する恐れがある酒などの酒税を上げるべきです。
数年前まで飲酒での傷害事件や殺害などに甘い判決が出ていた時期も有りました。
なぜ敵の多そうな酒税に多くの税金を取ろうとしないのか不思議です。
すると‥
1箱1000円に値上げする
↓
さすがの「喫煙派」でも煙草を買わなくなる
↓
煙草の売り上げが激減する
↓
煙草の値段に含まれる税収も激減する
↓
国の財源不足
このような「筋書き」になったら、果たして社会のために良い事なんでしょうか??
実体験に基づいたコメント、ありがとうございます。ご指摘のような煙草火災による経済損失も計り知れませんね。
>>シュンジ 様
煙草税を増税することで税収の増減がどうなるか予測しにくいですが、喫煙者も含めた社会全体の利益が増進される結果になると思います。
>>にぼし 様
そうですね。以前、「煙草が脳に及ぼす影響」について学ぶ勉強会に参加をしました。
そこで印象に残った言葉は「煙草を止めようと思ってもなかなか止められなかったり、喫煙を制限する人に理論が破綻した反論をするのは良く見られること。それはニコチンに支配された中毒状態の脳が指令を出した結果の行動であり、医師の指導の元、適切にニコチン絶ちをすれば、必ず止められる」というものです。
週に1回、公園での清掃活動に参加されているとのこと、頭が下がります。そうした場でくってかかってくるのも、上記のような「ニコチンに支配された脳」が言わせていることなのでしょう。
>>Mentho 様
たばこ税の財源など全く当てにしておりません。ブログ本文から再度、以下、転載します。
「喫煙に伴う損失に関しては、喫煙者の超過医療費や、出火原因の3位、08年で5000件を超えた火災被害、労働力の損失などを全体で7兆3000億円と見る医療経済研究機構の研究や、同4兆9000億円とする厚生労働省の科学研究などがある。どの試算も現在のたばこ税収入約2兆2000億円を上回る点で共通」
つまり、日本で誰も煙草を吸わなくなれば税収は2兆2000億円減りますが、社会全体のプラス(今迄失っていた損失が無くなること)は7兆3000億円、または4兆9000億円といずれの数字でも税収をはるかに上回っています。
社会に害悪のみもたらす煙草は廃絶すべきと考えていますが、まずは大幅な値上げから始めるべきと認識しています。
>>愛煙者 様
生まれてこのかた1本も煙草は吸ったことが有りませんし吸いたいと思ったことも有りません。
上のコメントに書きましたが、 社会に害悪のみもたらす煙草は廃絶すべきと考えていますが、まずは大幅な値上げから始めるべきと認識しています。
もう一度、本文と、本文中にリンクを張った「煙草への小坂の認識」の記事をしっかりとお読み下さい。
>>八幡神社まで徒歩10分 様
酒はわきまえて飲めば健康にプラスの要素に成り得ます。しかし、煙草はその要素はゼロです。
よく「煙草を吸うと落ち着く」とか「ストレスを癒せる」と話す喫煙者がいますが、それは「ニコチンに支配された脳」が言わせている言葉です。
正しくは「一度、ニコチンに支配された脳は定期的にニコチンを補給しなければ落ち着かない中毒症状が出るようになってしまった」「煙草を吸うことで脳の血流が滞ることでストレスを癒したような疑似体験をしている」というもので、いずれも中毒から抜け出せば必要の無くなるものです。
煙草は他人を殺します。副流煙で毎年、多くの方が殺されていますし、煙草が原因の火災で多くの経済損失のみならず命も失われています。
>>風林火山 様
お書きになったコメント内容はお金を「税収」のみ考えていますが、税収はどうなるか不明確ですし、喫煙が抑制されることで医療費が相当抑制されます。
何度も引用しますが、以下の数字を踏まえれば1000円への値上げは妥当だと思います。
「喫煙に伴う損失に関しては、喫煙者の超過医療費や、出火原因の3位、08年で5000件を超えた火災被害、労働力の損失などを全体で7兆3000億円と見る医療経済研究機構の研究や、同4兆9000億円とする厚生労働省の科学研究などがある。どの試算も現在のたばこ税収入約2兆2000億円を上回る点で共通」
>>荒川躍進 様
再度のコメント、ありがとうございます。御指摘、大いに共感致します。
知り合いで禁煙をした方がいます。その方は要介護者の車を運転する仕事もされていました。禁煙のきっかけはその送迎の仕事で肺癌患者を乗せたことだそうです。息をすることが、苦しみになる、つまり四六時中苦しみながら死の恐怖と共に生きねばならぬ肺癌患者を見て、「俺は煙草を止めよう」と決意したそうです。
「煙草は健康に悪い」という抽象的な言葉だけでは、伝わりにくいことがあるので「肺癌患者の実態」を実感できる映像や教材なども必要だと考えています。
これですね。失礼致しました。そう言えば、我が家は木造家屋なんで火災保険(+地震保険)に加入していますが、
「煙草が原因の火事が減少する事で、損保会社の負担(火災保険の保険金支払い)が減る」
「そのお陰で、火災保険の保険料が安く設定できる」
という経済効果があれば、実は我が家も恩恵を受けられます。
わが国の年間医療費は71兆円、削れるところは削り医療を取巻く環境を立直す。これは社会の健全を想う者達からの愛情です。
かつては家電にしろ自動車にしろ排出した者の勝ちでした。しかし特定の我侭のために社会が負わされる投棄や汚染の問題から目を背けるというのは後進国的な発想でしかありません。
今は違います。家電には購入時に費用負担がありリサイクル法で回収が義務づけられています。自動車も排出規制を満たすものしか車検を通らなくなりました。その費用はメーカーと消費者が折半で負担します。
この提言に賛同するのは、煙草もその時期にきている、という判断であって排斥する運動とは別であることをまずご理解いただきたいです。しかし、愛煙家の名にそぐわない最低限度のマナーを守れない方に厳しい言葉づかいになるのは仕方ないことです。
小坂先生、勇気ある提言をありがとうございました。
応援クリックして支援します。( *`・ω・´)ノ 凸 ポコポコッ!
が、財源の話など、私は一切しておりません。
加えて、レスの最後の一文に疑問を感じます。
>社会に害悪のみもたらす煙草は廃絶すべきと考えています
排ガスを撒き散らす車の自家使用は、利便性があるから根絶すべきではないとお考えでしょうか。
自家使用の利便性は、自家使用しているもののみが得ているものであり、その者が撒き散らす排ガスは、利便性を得ていない他人が被っています。
その車を使用しない者、もっと拡大して自動車に乗らない者にとっては、個人が自己の利益の為に排ガスを撒き散らすことは「害悪のみもたらす」行為だと思いますが、それについては何とも思わないのでしょうか。
だとすれば、野党時代に「秘書の所為にするな」と豪語したあの御方と大差ないように思えます。
支持を取り付ける為に、時流或いは過半数勢力に阿っているだけではないでしょうか。
他の面で共感を覚えることが多いだけに、そのような邪推も脳裏を過ぎってしまいます。
ご理解下さり、ありがとうございます!!税収だけでなく、社会的コストについてもしっかり広報をしていきたいと思います。
>>にぼし 様
応援と共感、ありがとうございます!!これからも勇気を持って問題提起を続けて参ります!!
>>Mentho 様
自働車の自家使用は「抑制」する方向で政策決定をすべきことは、以前から申し上げています。ただ、根絶の必要性は有りません。それは自働車は何らかの形で全ての国民が必要としているからです。自家使用の目的や理由も様々ですので、公共交通機関利用へ誘導する為の「金銭負担や進入規制」などを実行すべきと思います。
それに対して「煙草がどうしても必要」な人間はこの世の中に一人もいません。
「必要だ」と思っている方は「ニコチンに支配された中毒脳」がそう思わせているだけで、禁煙治療を通じてそのマインドコントロールから解放する必要が有ると思います。
なお、こうした「断固禁煙推進」は支援者の票を減らす可能性の方が高いのが現実です。「人気取り」というのは逆の認識です。何故なら、禁煙断固推進・煙草廃絶を訴えて新たに支援者になる方は少ない一方、今迄の支援者でも、強く反発して支援をしなくなる方が数(あくまで感覚ですが)は多いと感じています。それでも、しっかり問題提起をせねばならないと考えています。