2010年02月23日

区職員の支度費廃止の方向へ!

 今日は10時から文教・子育て支援委員会。内容や議論については、後日ご報告致します。夜は日本新党学生部に小坂が所属していた当時の仲間と懇談・意見交換。

さて、4日前の小坂からの本会議一般質問のご報告、第四弾です。

 質問内容の全体は2月9日のブログ記事2月10日のブログ記事に書いた通りで4つの大項目に30の小項目ですが、そのうち3番目の項目「区資源の有効活用・行政執行適正化」の後半の小項目で8つについての質問と答弁を下に記します。

(小坂からの質問と答弁です!)

3 区資源の有効活用・行政執行適正化

(5)ツイッターを区政で活用し迅速な意見聴取・広報を
 インターネットのツイッターを区政で活用し迅速な意見聴取と広報に活用することを提案します。

 HPやブログとは異なる迅速性や簡便性が有り、サンフランシスコ市での活発な活用は有名ですし、日本の自治体でも導入が相次いでいます。
 
 日頃から「フォロー」と呼ばれるリンクを受けることで、必要に応じて意見聴取や広報、特に緊急情報の伝達が迅速に行えます。

 費用もほぼゼロで可能ですから、早い段階での導入を求めます。

★総務企画部長答弁★
 ツイッターに関するご質問にお答えいたします。

 最近、利用者が拡大し話題となっている、ツイッターに関しましては、区政情報のコミュニケーション手段としては課題もあると考えます。


(6)区発行媒体の新聞折り込みにおいて「押し紙」を想定した契約適正化を
 新聞業界には「押し紙」という悪しき慣例が有ります。

(※平成21年1月3日のブログ記事を参照下さい)

 実際に個別配達等に使う部数から何割か水増しして新聞を印刷することで、新聞広告費も折り込み広告費も余分に受け取るのです。

 押し紙を含めた部数を根拠に区報など区が発行する区発行媒体の新聞折り込みを依頼しても実際はその一部は廃棄されていることが考えられます。大変、反社会的な資源浪費であり、そのような無駄を区が侵してはならないと考えます。

 その為、今後の区報等の新聞折り込みについては、この「押し紙」を想定して、新聞の公称の発行部数では無く、実際に戸別配布されている部数のみで契約を行うようにし、違反行為には違約金をとる旨を盛り込み適正化すべきです。

 または江東区のように新聞折り込みを止め、全戸配布に切り替えてシルバー人材センターの仕事を増やすことも考えるべきと思います。

★総務企画部長答弁★
 区では各新聞販売店の配達数を確認し、正確な部数の把握に努めております。

、折込数の月例報告やチェックの方法等をきめ細かく仕様書に盛り込むなど、適正に対応しております。

 シルバー人材センターを活用した全戸配布につきましては、区報到着まで三日から五日程かかり、情報に時間差が生じてしまう等の課題もあります。



(7)公園の時間帯別利用ルールを作り、キャッチボール等が可能な場を増やすべき


 区内では、キャッチボールのできる公園が大変限られております。町屋7丁目に設置される新たな公園ではそれを可能にしていただくと同時に既存の公園でも時間帯別の棲み分けを可能にしてはどうでしょうか?

 例えば、日暮里南公園や日暮里公園などある程度の広さを持つ公園において、時間帯別利用ルールを作り、キャッチボール等が可能な時間を設けてはどうでしょうか?

 具体的には夏場は夕方5時頃までは乳幼児を優先した時間とし、簡易な球技も控えることとする一方、乳幼児連れの多くが帰宅する方五時以降はキャッチボールなど簡易な球技も可能なルールを設け、それを周知することで乳幼児と棲み分けるルーを先駆的に導入してはどうでしょうか?

★土木部長答弁★
 議員ご提案の公園の時間帯別利用ルールは、児童の健全育成の場として、公園の有効活用が図れる方法であると考えられます。

 しかし、現実には、公園の大きさや施設の再整備に加え、地域住民の協力が必要であります。

 今後、地域住民の参加による公園管理のあり方について、検討してまいります。

(8)さつき会館やアクト21をふれあい館にして幅広い利用促進を
 次に「さつき会館」や「アクト21」を早期にふれあい館として位置付け、今迄よりも幅広い利用促進を図るべきと申し上げます。

 さつき会館は「区内の特定の一部地域の方のみが葬儀場として使える」ような極めて不自然な運営が行われてきましたが、多くの世代の方が平等に使えるふれあい館として位置付けるべきです。

 またアクト21もふれあい館化の方針が区から示されていますが、建物が現存するにも関わらず、未だにふれあい館化のスケジュールが具体化されておらず、計画と実施時期を明示すべきと考えます。

★総務企画部長答弁★
 荒川さつき会館に関するご質問にお答えいたします。

 荒川さつき会館は、環境改善事業の一環として建設された施設であり、「ふれあい館整備ニュープラン」において、ふれあい館とする施設には位置付けておりませんが、現在、ふれあい館同様、幅広い年代の方々に利用されております。

★区民生活部長答弁★
 男女平等推進センター・アクト21は「ふれあい館整備ニュープラン」でお示しした「まず、ふれあい館的運営を試行する」との方針の下、より多くの区民の皆様に幅広くご利用いただける施設であることのPRに努めてまいりました。

 また、この4月から始まる「(仮称)尾久ふれあい館」の建設工事期間中は、代替施設のひとつとしても活用していく予定であり、今後もふれあい館的運営を進めながら、多様な層の区民の皆さまに更にご利用いただけるよう取り組んでまいります。

(9)区職員寮の区所有部分を寮以外に有効利用、区民住宅も他用途へ転用すべき
 区職員寮は借り上げと区の所有する建物の両方が有りますが、区が寮を持つ必要は有りません。

 遠方の独身職員が区内に移住する際には一定期間のみ住宅手当を厚く支給するなど金銭支援で行うべきであり、限られた区の資産である区所有の寮は別の用途、例えばグループホームなどに改築し有効利用してはどうでしょう。

 また家賃が民間賃貸住宅と大きく変わらない区民住宅も生活支援付き住宅など別の用途での活用をすべきです。

★管理部長答弁★
 区職員寮の活用についてのご質問にお答えいたします。

 職員寮は優秀な職員の確保と福利厚生を目的に設置しておりますが、防災上の観点からも、区内に機動性の高い若い職員を確保することになり、有用なものと考えており、今後とも寮として利用して参りたいと考えております。

★都市整備部長答弁★
 ご質問の区民住宅は、国庫補助事業として建設しており、住宅以外への転用につきましては、国では緩和の動きもあることから、今後、その動向を注視してまいります。ご理解のほどよろしくお願いします。

(10)違法看板・違法道路占有への厳しい対応を
 次に、違法看板・違法道路占有への厳しい対応を求めます。

 様々な法や条例への違反行為に対して区もパトロールを通じた対処等を続けてこられましたが、今迄よりも厳しい対応をしなければ、違反をせずに正直に法や条例を守っている方が損をする現状が固定化してしまいます。

 そこで、例えば、違法張り紙や看板に対しては、そこに書かれている連絡先に抗議の電話をしながら、罰則の適用をする旨の警告を直接してはどうでしょうか?

★土木担当部長★
 日々道路パトロールカーによる巡回業務を実施し、違反広告物の撤去につきましては年間約三万件、不法占用物件に対する指導につきましては年間約百件ほど、行っているところでございますが、さらに今後とも、引き続き警察署をはじめ関係機関と一層連携を図りながら、積極的に取り組んでまいります。

(11)支度費廃止・懲戒処分規定の是正を
 以前より問題提起をしてきました、区民から理解を得られないような区職員の支度費の廃止、懲戒処分規定が甘すぎる点について、どのようなスケジュールで是正をするお考えなのかも併せてお聞き致します。


※「支度料」については平成21年2月19日のブログ記事での問題提起をお読み下さい。平成21年3月10日の予算特別委員会の締めくくり総括質疑においても、支度料の廃止を求めています。

※甘い懲戒処分規定については平成18年9月28日の決算特別委員会以来、何度も改善を求めてきました。時間はかかっていますが、見直しの方向に向かっています。

★管理部長答弁★
 支度料について近年海外旅行が一般的に普及している状況も勘案して、その在り方の検討が必要と考えております。

 懲戒処分規定の改正については、職員にとって不利益な身分取扱であることから、各処分間の均衡性や処分の適切さが強く求められ、こうした様々な観点をもとに、必要に応じて行って参りたいと思います。

(12)三河島駅前再開発地区等へのユースホステル誘致で賑わいの拠点に

 三河島駅前再開発地区へ賑わいの拠点の一つとして、ユースホステルの誘致を進め、補助金が十分に活用され再開発事業を有意義なものにすべきと申し上げます。

 東京には多数の宿泊施設が有りますが、多人数が長期間、大部屋で集団生活をし研修も行える宿泊施設は、その需要の多さに比べて、圧倒的に不足しており、世界の大都市と比べてもその少なさは際立っています。

 成田スカイアクセスが開通し日暮里と成田空港が三十数分で結ばれ、荒川区が東京の玄関口となることからもユースホステルの誘致は極めて時宜に適う施設だと考えます。

 大阪市では市の公共施設と合築でユースホステルが設置され宿泊者の利用だけでなく、地域の方々の交流の場として活用する事業も行われています。

 既存のホテルや南千住の「安い宿」とも性格が異なる為、他の民業圧迫の恐れも少なく、東京への来訪者を多く迎え入れ、賑わいを増すことができると考えます。

 何よりも日本ユースホステル協会も極めて前向きな姿勢で、経済的・教育的・文化的・広報的な複合効果をもたらす施設誘致の好機だと考えます。

★総務企画部長答弁★
 三河島駅前再開発地区等に関するご質問にお答えします。

 旧真土小学校権利分につきましては、現在、ご質問のユースホステルを含め、民間事業者等の進出意向調査を実施しているところでございます。

 今後、地権者をはじめ区民の皆様のご意向、議会のご意見も十分にお聞きしながら、様々な視点から検討してまいります。

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スカウター : 荒川区議会議員小坂英二の考察・雑感
posted by 小坂英二 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 区政全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「配達件数」のチェックは行っている、との押し紙ついての答弁ですが、具体的にどのように行っているのでしょう?販売店の公称数を鵜呑みにはできないんじゃないかと思うのですが。。。
我が家では読売ですが、最近丸っきり読まなくなりました。押し紙は詐欺であると同時に新聞媒体の欺瞞の象徴でもあります。その辺の外からのチェックが進めば自浄作用が働くのか働かないのか。末端だけ締め上げても仕方ないですが、出来るだけ公の場で知らしめることができるのはGJであります。
Posted by tnt at 2010年02月24日 18:58
>>tnt 様
 私も答弁の前の事前の確認でも同様の危惧を持ちました。どうやら「新聞販売店が個別に宅配したと示す数字を定期的に出させている」ということなのです。
 産経新聞は押し紙を認め、それを止めることを宣言していますが、それ以外の大手新聞社は押し紙の存在すら認めていません。そのような状況で「これが個別に宅配している数字です」と言われても信頼に足るかどうか・・・。「嘘が判明したら、その嘘により生じた損害額の数倍を違約金を払うこと」と契約文に盛り込み、事前に念を押すことをせめてすべきと思います。
Posted by 小坂 英二 at 2010年02月26日 23:58
キャッチボールできる公園作りですが、
長方形にネットで区画してはどうですかね?
俗に言うペア用ブルペンみたいな。

あと三河島周辺開発ですが、
たしかにホテルは必要かと思われますが、
コンビニが駅前のポプラしかないのは・・・ねぇ。

街灯設置も検討してほしいです。
Posted by miya at 2010年03月01日 18:44
>>miya 様
 西尾久にネットで区画されたそうした場が有ります。球技専用の場と共に兼用の場も広げられれば・・・と思っております。
 また、三河島駅前の件は「ホテル=都内に供給が過剰」ではなく「ユースホステル=重要に比べて供給が圧倒的に足りない」の誘致についての質問です。
 街灯も必要な場所にはLEDのものを設置していきますよ!
Posted by 小坂 英二 at 2010年03月02日 18:46
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