
今日も真夏日・・・。虎ノ門のニッショーホール(日本消防会館)にて開催された自治体実務セミナー「救え!超高齢社会 介護・医療・予防」に参加。
6人の識者や現場で尽力されている方から示唆に富む話が有りました。
特に前仙台市副市長で医師の岩崎恵美子氏の話の中で「23価肺炎球菌ワクチン」の接種推進で大きな効果を挙げている話を紹介したいと思います。
現在、23価肺炎球菌ワクチンについては任意接種となっているため、接種をするかどうかは個々人の判断に任されています。
そうした中でも自治体としては「肺炎予防に効果が高い」と認識してワクチン接種に公費助成をしている自治体が286団体にも上っています。
肺炎球菌性肺炎(肺炎の最大要因)はインフルエンザ重症化の一因ですし、肺炎による死亡者の95%が65歳以上となっています。
そうした中の実例として長野県波多町が肺炎球菌ワクチン助成で入院・死亡数が大幅減したということが有ります。インフルエンザ感染者の疾患や坊を減少させることもできるとのことです。
接種を推進する為に、公費助成するだけでなく主治医からの呼びかけ、広報紙での情報伝達、健康教室や介護教室でも呼び掛けるなど様々な場で接種を後押しした。その結果、接種率は45.7%まで向上。長野県の平均接種率は6.5%ですので極めて高い数字です。
その結果肺炎死亡者が減少、波多町の医療費も減少したとのことです。
★肺炎入院患者数の減少
平成16年 70〜74歳 15人
75〜79歳 36人
80〜84歳 47人
平成20年 70〜74歳 10人
75〜79歳 10人
80〜84歳 36人
平成20年8月12日のブログ記事に書いた通り、小坂は本会議での一般質問(平成22年2月9日の記事)や区長への予算要望で肺炎球菌ワクチンへの公費助成を求めて参りました。
区として前向きに検討をしてくれているので、再度、公費助成実現を通じて肺炎をもっと防げるようにしていこうと考えています。
ニッショーホール(日本消防会館)は名前の通りの消防団体が入っているビルですので、消防団の活動内容の展示やレトロな消防ポンプが展示してありました。

こちらはペルーで150年程前に使われていた「蒸気消火ポンプ車」

日本の手押しポンプ。6人がかりで必死で押して何とか放水できるとか。

さらに古い時代の手押しポンプ。良好な状況で保存されてました。



